昔は新聞は隅から隅まで読む方でしたが、最近は、ニュースは朝の支度をしながらTVを見るのと、インターネットでチェックするので、新聞はほとんど読みません。でも、夜8時すぎに仕事から帰宅して、まずやることは愛犬ひまの熱烈な出迎えに答えることですが、その次にすることは、朝刊と夕刊をまとめて、5分ぐらいでチェックすることです。昔、活字中毒だった名残でしょう、これをやるとほっとするのです。
先日、あたかもよく知っているかのように高額療養費のことを書きましたが、大学に勤務しているときは、患者さんの医療費の負担には、今考えると恥ずかしいほど鈍感でしたし、開業医の診療でそんなに高額になることはないので、母が入院するなど、医療費を払う立場になって、はじめて詳しく知ったことです。
以前ブログで球団経営に例えて書いたように、開業医は監督とコーチと主力選手と球団社長とオーナーとGMを兼ねる立場なのですが、私はどうしてもプレイヤーの立場に重きを置いてしまい、経営者としては未熟なままのところがあり、医療費についての勉強も、医療そのものの勉強ほど、やっていませんでした。
受診が必要な患者さんが受診しなくなってしまう場合があるとして反対が多かった、外来受診時に誰もが今までの支払いに加えてよけいに100円支払うという制度が、結局見送りになったようですが、この制度は高額療養費の拡充の財源にするという目的で、セットで検討されていたということを、今日の夕刊の一面ではじめて知りました。
一般の方が支払う医療費の上限は月8万円強ですが、今でも、低所得の方や高齢の方はもっと低いです。新聞で見る限り、この一般の方の部分を、所得に応じてもっと細かく分け、中所得者の負担上限を減らそうという計画だったようです。しかし負担軽減対象を絞り込むことと、高所得者の負担上限を引き上げることで、100円の定額負担を実施しなくても、財源は得られるということになったようです。