今朝はテニスをしないで家にいて、久しぶりにTVを見ていたら、細野環境大臣が出演していました。福島の原発事故への対応の中心になっている大臣です。今年40歳になったばかりの若い大臣ですが、この仕事に対する覚悟は、感じられました。
小学生の頃一度読んだだけなのに、忘れることのできない物語があります。アフリカのどこかの国の小説家の書いた短編だったと思いますが、題や作者の名前は、憶えていません。
住める場所を失った人々を率いて、新天地を求めてジャングルの中を行く、リーダーの話です。困難を伴う旅で、陽もささないジャングルの中で、人々が絶望し進むことを諦めて、皆が勝手な行動を始めたとき、リーダーは自分の胸を切り裂いて心臓を取り出します。リーダーの手で高く掲げられた心臓は明るく輝き、その光に導かれて、人々はついにジャングルを出て、新天地に到着します。喜んで乱舞する人々の中で、リーダーは力つき、倒れます。人々はそれにも気づかずに、地面にころがったリーダーの心臓は、人々の足に踏みつぶされます。リーダーの魂は、誰にも気づかれないまま、天国に昇っていきました。
自分にはとてもこのようなリーダーにはなれませんが、せめて倒れたリーダーの心臓を踏みつぶすようにだけは、ならないようにしたいです。