先週水曜日に納入設置してもらったファイリングシステムですが、当院独自の使い方に合わせた設定をいくつかしていただくために、担当の方に何度も足を運んでいただき、今日設定が完了しました。
まずキャプチャーと本体の間に、色調の調整のための器械を入れていただきました。過去の写真と比べて微妙な病変も見逃さないようにするため、鼓膜の色合いを旧機種と全く同じにすることが、必要だったのです。
そして、カメラのフットスイッチのケーブルを延長してもらったこと。もうひとつは、新機種ではシャッター音がボリュームを最大にしても十分な音でなかったのを、旧機種と同じシャッター音が使えるように設定していただいたこと。このふたつは、どうして必要だったかと言うと、
小児は全例、毎回まず鼓膜の写真を撮るようにしており、ときには耳処置の後に、もう一度撮影をします。冬のように患者さんの多いときは、毎日左右合わせて200枚以上の鼓膜写真を撮ることになりますので、短時間で撮影しなければなりません。左右を撮るのにかかる時間は、だいたい5秒ぐらいです。
実際どのようにしているかと言いますと、患者さん(たいていはお母さんの膝の上の小さいお子さん)の右後方に立ったスタッフが、耳が見やすい位置に患者さんの頭を支え、私がCCDカメラの付いた鼓膜内視鏡を耳内に入れ、左後方に立ったもうひとりのスタッフがモニターを見て、画面に鼓膜がちょうどいい位置に映ったときに、カメラのフットスイッチを踏むのです。ファイリングシステムのコンピュータとモニターは、患者さん(を抱いているお母さん)に見ていただきやすい位置、つまり私の後方にあります。
フットスイッチを踏むのは、コンピュータから離れた患者さんの左後方のスタッフなので、通常より長いケーブルのフットスイッチが必要ですし、私は写真が撮れたかどうかを、背中の方から聞こえるシャッター音で判断するので、子供たちの声でにぎやかな診察室でも聞こえる音量のシャッター音が必要なのです。
担当の藤原さん、いろいろな希望にすべて迅速に対応していただき、ありがとうございました。