耳鼻咽喉科は、耳、鼻、のどといった、穴の中を見る科なので、内視鏡が活躍します。内視鏡の所見は、すべてコンピュータに保存して整理するのですが、今日その画像ファイリングシステムを、新しいものに変えました。開院した当初から使っているシステムで、これが3代目になります。
当院では、とくに小児の中耳炎には力を入れており、小児は毎回、耳の症状の訴えがなくても、鼓膜の写真を撮ります。これによってわずかな変化も見逃すことなく、中耳炎を重症になる前に発見して治療できたり、鼓膜の詳細な所見から起炎菌を推定できたり、一度見ただけでは分からないような初期の先天性真珠腫を、過去の写真と並べて見ることによって見つけたりしてきました。
この方法は、中耳炎では有名な、友人の上出先生をまねしたものですが、これによって中耳炎の診断力は確実に、桁違いに良くなります。
他にも、喉頭の電子スコープの所見を動画で患者さんにお見せしたり、めまいの検査である眼球振盪を記録したり、鼻の内視鏡手術の記録を行ったり、私の診療になくてはならないシステムなのです。
毎日100枚以上の写真を撮り、過去の画像とすぐ比べられるように、開院以来のすべての記録を残していますので、膨大なDATAの移行に時間がかかり、朝から始めて、まだ終わっていません。
下の写真は当院の実物ではなく見本ですが、耳鼻咽喉科用に特化されたシステムで、気に入っています。