クリスマスが終わってエントランス(階段)も模様替え。新年は巴里の風景で迎えます。
雪のあまり降らない地方に住む私たちにとっては、ホワイトクリスマスはあこがれですが、今日も寒いけれど天気のよい一日でした。
雪国では大雪のようです。私は、大学病院にいるころ、毎週日帰りで新潟の津南町立病院に行っていた時期があり、雪国の生活の大変さも見聞きしました。それでも、雪国の方には申し訳ないのですが、この時期になると雪景色が見たくてたまらなくなることがあります。
ストックホルムでは、新潟のような大雪はありませんが、それでも12月になると街は白くなります。冬、ほとんど太陽が顔を見せることのない北欧では、真っ暗で冷たい雨の降る陰鬱な11月より、雪と氷に覆われる12月の方が、雪明りという言葉もあるように、明るくなるのです。また12月になると、アメリカ式の派手なイルミネーションではなく、素朴で北欧らしい飾り付けが街中になされ、これも気持ちを明るくします。
今年もレガシーのタイヤはもうスタッドレスにしましたが、今のところ忙しくてどこにも行けません。冬休みはどこかに行けるかな。
昨日が祝日(天皇誕生日)であったこともあって、今日は混みました。午前中の最後の患者さんを診終わったのが午後の開始時間にかかってしまい、午前午後連続診療になってしまったのは、久しぶりです。その中で、帰省される方、旅行に行かれる方も多く、2週間の病気の経過の予想をたてて投薬し、生活の注意などをお話します。
この時期の患者さんは、ほとんどが中耳炎などの急性、亜急性の炎症疾患なので、2週間先までの経過をある程度正確に予想をするというのは、けっこう経験が必要です。教科書どおりであれば一律に旅行は中止してもらわなければならなくなってしまいますが、旅行先、交通手段、炎症の程度(鼓膜の状態)、その子の年齢などの条件で、リスクは全く変わってきます。悪化したときの対応を考えた上で、極力冬休みの予定を変えずに済むようにしてあげることは、開業直後にはなかなかできませんでした。こういうときは、11年間の経験がものを言うのではないかと、ひとりよがりかも知れませんが、思っています。
今日は天皇誕生日。少し前に体調を悪くされていた陛下も、元気なお姿を見せてくださいました。
今日は、九州の母が、東京の叔母と鎌倉の従姉を連れて来てくれました。というより、元気な鎌倉の従姉が、鎌倉を訪ねたふたりの叔母たちを連れて来てくれたというのが、正しいかも知れません。ありがたいことに、母方の家系の女性たちは皆強く長寿です。あまりに若々しいので、あらためて年齢をきいて驚いてしまったのですが、その従姉も私より一回り年長です。
バンビーナで1日早いクリスマス・ディナー。母たちが子供の頃、お母さん(私から見れば祖母)が、クリスマスプレゼントをサンタさんからだと言って用意していてくれていた話などを聞きました。大正生まれの母が子供のころと言えば昭和初期。サンタさんは、その頃から日本にもいたのですね。私も子供たちが小さいころは、クリスマスにはいろいろなことをしたものですが、子供たちはもう独立して、そろそろ自分たちが親になる年齢です。
母たち三人は、明日からも東京で、いろいろ楽しい予定があるようです。
耳鼻咽喉科は、耳、鼻、のどといった、穴の中を見る科なので、内視鏡が活躍します。内視鏡の所見は、すべてコンピュータに保存して整理するのですが、今日その画像ファイリングシステムを、新しいものに変えました。開院した当初から使っているシステムで、これが3代目になります。
当院では、とくに小児の中耳炎には力を入れており、小児は毎回、耳の症状の訴えがなくても、鼓膜の写真を撮ります。これによってわずかな変化も見逃すことなく、中耳炎を重症になる前に発見して治療できたり、鼓膜の詳細な所見から起炎菌を推定できたり、一度見ただけでは分からないような初期の先天性真珠腫を、過去の写真と並べて見ることによって見つけたりしてきました。
この方法は、中耳炎では有名な、友人の上出先生をまねしたものですが、これによって中耳炎の診断力は確実に、桁違いに良くなります。
他にも、喉頭の電子スコープの所見を動画で患者さんにお見せしたり、めまいの検査である眼球振盪を記録したり、鼻の内視鏡手術の記録を行ったり、私の診療になくてはならないシステムなのです。
毎日100枚以上の写真を撮り、過去の画像とすぐ比べられるように、開院以来のすべての記録を残していますので、膨大なDATAの移行に時間がかかり、朝から始めて、まだ終わっていません。
下の写真は当院の実物ではなく見本ですが、耳鼻咽喉科用に特化されたシステムで、気に入っています。