胡同(フートン)、判りやすく言えば路地、横丁とか長屋みたいなもの、あるいはその集合体
と思っていただいてよろしかろう。
昨日夕暮れどきに、生まれて初めて、ある胡同に足を踏み入れてみた。
キョロキョロと脇見をしながら歩いていると、木の枝で木の皮をこすっている4歳ぐらいの男の子
とその母親を見つけた。
何をしよるんと、見ていると、私を見つけた悪ガキは、木の枝のピストルでいきなり撃ってきた。
「バンバン!」と銃声が悪ガキの口あたりから聞こえた途端、私は
思わず、腹部を両手で押さえてのけぞった。
すると悪ガキは、笑って逃走しながら次々と銃弾を浴びせてきた。
そのたびに私は跳ね上がったり、呻いたりしたが、幸いすべて急所を外れていたのでなんとか再び
歩きだすことができた。
悪ガキの母親が制止してくれなければ危ないところだった。
とまぁ、何とも関西人な反応をしてしまった。
母親を含め、周囲の反応は冷ややかというか、理解しがたい様子でキョトンとしていた。
悪ガキと私だけの間にだけ成立したコミュニケーションだった。
文化財や史跡に相当すると思われるプレートと解説のついた建物や市民の生活の垣間見える
家のつくり、店舗の様子などなど、胡同について書くべきことは多々あったのだが、これは写真と
ともに掲載していきたい。
いずれにしても、あの悪ガキにリベンジするため、またあの胡同に足を運ばなければなるまい。