あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

APEC狂騒曲(その3)

2014-11-15 15:17:31 | 日記
 まったくもってこの国のやることはスゴイ。
 まだまだネタが尽きないのである。

 警備のために100万人のボランティアを募集・動員すると発表(※)されていた。

 それにしても100万人である、延人数にしたところで、最長10日ほどだったので、
ざっと一日10万人である。
 人口約2千万の大都市とはいえ、正規の戸籍を持たない不法流入者まで警備に当たら
せることはできないとすると、約800万人の正規の市民、しかも子供や警備やAPEC
が本職の公務員を除くと、そう簡単に集まるわけがない。

 この国得意の白髪三千丈、誇大表記かもしれないが少なく見積もっても、やっぱりスゴ
イ人数である。

 実際に拙者の住み、働く市の中心部にはいたるところに「治安志願者」(警備ボランティア)
なる腕章をした老若男女が、2~3名固まっては、楽しそうに雑談をしていた。
 同じように各地に立って警備にあたる武装警察や警察官たちの緊張した表情とは対照的
であった。
 実際のところ、たるんだコイツら治安志願者は壁か何かの代わりに立っているだけであっ
て、コイツらが反動分子にやられてしまったら、その場に本物の警官が来て犯人を射殺する、
そのためのリトマス試験紙か警報装置のようなものにしか見えなかった。

 主要国の首脳がご帰国された翌日においても一部地域では厳重な警備が続いていた。
 どなたか知らないが、北京に残られていらっしゃるのだろう。

 この国が本気になったらスゴイ、このことだけは覚えておかなければなるまい。
(まだもう少し、続く) 

※ この国においては、「報道=発表」なのである。