あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

秋冷

2014-08-18 00:32:57 | 燕京歳時記
 昨年に比べ、今年は季節の進行が速い気がする。
 5月下旬には40度前後の高温が続き、あっという間に夏に突入したと思いきや、
今はもう、朝晩の冷え込みがかなりのもので半袖では、一瞬ゾクッとするほど。

 日差しも心なしか和らぎ、白色系の光線が圧倒していたものも少し黄色系の光線が
強くなったように感じる。

 気が付けば、ついこのまで聞こえたセミの声はまばらになり、代わりにコオロギの
類の鳴き声に秋の訪れを感じるこのごろ。

 このさわやかな時節はいつまでモツのか、大いに気にかかるところである。

監獄ロック

2014-08-16 17:22:17 | 日記
 57年のアメリカ映画。主演はキング・オブ・ロックンロール、ことエルビス・プレスリー。

 テレビで昔見たような記憶があるのだが、定かではなく、DVDで観てみたが、まったく
記憶がなく、ある意味新鮮だった。

 粗暴で野卑な刑務所帰りの若者がスターになっていくストーリー。
 今なら考えられない当時のプロモーションは苦労の連続。
 動画投稿で人気に火が付く現代とは雲泥の差。

 エルビスの主演映画では最大のヒット作となったわけだが、後にラスベガスのステージに
しか立たなくなった彼とは大違いで、PTAが抗議してテレビでは彼の上半身映像(もちろ
ん全身着衣である)しか流さないようテレビ局に圧力をかけたという、かつてのエピソード
も納得がいくセクシーさ、まぁ今となっちゃ何でもないんだけどね。

 エルビスの魅力満載の娯楽映画、と割り切って観れば、そう悪くはない。

 ちなみに、8月16日、今日は彼の命日。
 当時中1だった拙者が本格的に「洋楽」にのめりこむキッカケとなった訃報だった。

 時差はあって日時は正確ではないものの、北京からご冥福をお祈りしたい。

ある中国人の国外逃亡

2014-08-15 00:58:21 | 日記
 いきつけだったバーが、閉店の危機に。
 常連だったL君が友人たちと共同経営に踏み切り、お店はなんとか残ることに。

 素人集団なので、看板は掲げず、常連、友人しか入れない「お店」として営業
している。
 名門中の名門、清華大のデザイン学科を出たL君が内装を徐々に変更していて、
何より花好きな彼が、毎日、お店の窓側一面に花を生けており、いい雰囲気のお
店になりつつある。 

 きな臭い話だが、前のオーナーは政府高官の子息で英国にある資産の管理が
本業だったのだが、道楽でバーを経営し、ロンドンと北京を往復しながら、とき
どきお店に顔を出していた。(彼の話から推測すると、こんな感じ。)
 拙者が初めて会った時には、数種類のスコッチを勧めてくれ、味の違いをコメ
ントさせられたのだが、
「さすが日本人は違いがわかる、〇〇銀行の日本人とお前で二人目だ。正確に言
い当てたのは二人とも日本人だ。中国人には安ものしか飲ませない。」
といたく気に入られて、ときどき彼のお店でのパーティーにも招かれるようにな
った。
 パーティーのゲストは欧米人が主で、フランス語と英語が飛び交う異様な雰囲
気のなか、拙者は中国人の知人たちとなぜか英語で会話をしていた。プロのDJま
で入れて、クラブ状態。会費は100元(約1,700円)とるものの、供される高級
ワインとスコッチ、キャビアなどの高級おつまみで完全に赤字状態。
 中国の金持ちはスゲーなぁ、と思っていたものだ。

 突如お店をたたんで姿を消した彼については、昨今の腐敗一掃の追求を恐れて
中国から手を引いたのだろうと、常連客たちと噂をしている。

 ロンドンで彼は元気にしているのだろうか。

立秋

2014-08-11 22:03:43 | 燕京歳時記
 今年は8月7日が立秋。
 日本では大雨に台風とそれどころではなさそうだが。

 言われてみれば日差しも少し和らいできたような気がしなくもない。
 目にはさやかに見えねども云々、である。

 さて、中国では、立秋に脂っこいものを食べる習慣があるそうだ。
 脂っこいって、・・・・・、普段でも十分脂っこいと思うのだが。
 
 何でも冬に向かうこの時期に脂っこいものを食べると元気に過ごせる
のだとか。

 中国人にしては用意周到というか、普段からそれぐらい先を読んで準
備してくれと言いたくなる日本人がわんさといるような気がする。

相乗り

2014-08-10 11:55:11 | 旅行
 何事も人生初の経験が多い、この中国生活。
 先日の帰国時には、タクシーの相乗りまで経験してしまった。

 今回は大きなスーツケースを携えての帰国。
 タクシーで空港まで行くことに、目安は90~100元(1500~1700円)。

 手を横に出して、タクシーを待つこと数分、一台が停車した。
 とそこに、駆け寄ってくる女性一人。
 何か言ってくるのだが、聞き取れないでいると、拙者のスーツケースをトランクに
入れた運転手と何やら会話をしている。
 すると運転手が、
「一緒に空港に行ってもいいか?」と聞いてきたので、どうやらこの女性、相乗りを
希望しているらしいことが分かった。

 おもしろそうなので承知すると、二人を乗せた車は一路、空港へと向かい始めた。

 女性は何だかんだと自分の行き先を運転手に説明するが、運転手はその目的地を知
らないようで、話がかみ合わない。
 しばらく、ネットで地図検索をしていた女性が、スマホを見せようとするが、運転
手はさすがに取り合わず、
「彼(※拙者のこと)を空港に送ってからだ!」と一蹴した。

 彼女は大連から来たそうで、ホテルに荷物を取りに行くようなニュアンス。
 そうこうするうちに3号ターミナルに到着。

 会計はどうなるのか、こんなことは初めてなのでどうしたらよいのかと運転手に聞
くと、60元でよいとのこと。
 メーターは、78元超で通行料を加えると、普通なら90元請求されるところ。
 そんなもんかと支払って、搭乗手続きへと向かった。

 道も空いており、思いのほか早く着いたが、チェックインカウンターには1時間遅
れとの掲示があって、最終的には2時間以上も遅れて関空に着いたのであった。