若者(若い人という意味)は若者言葉を好んで使いたがる。
また、言葉を略語のように短くしたり、俗語なども喜んで
使っている。はやり言葉にも敏感である。
私は勤め先の塾で日ごろ中学生や高校生と接することが
多い。職業柄あたり前ではあるが。
よく耳にするのは「むかつく」「きもい」「やばい」「めっちゃ」
「まじ」「まじやばす」「ちょー」「むずい」などなどである。
今さら説明するまでもないが、たとえば、「宿題をやってきたか」
と聞くと「やば。忘れてた!」など。また「この問題はわかったか?」
と聞くと「ちょーむずいす」などと答えたりする。
おもしろいと思うのは「やばい」など一部の若者語は本来の
意味から変化して違った意味に使われていることである。
「やばい」が使われ出したころは「困る。たいへん。弱った」
などのマイナー語であったはず。ところが今ではやばいは
「すごい。なかなかいい」などとほめ言葉に変わってきている
ことである。
今はあまり聞かなくなったが「しょこたん語」というのもあった。
「かわゆい」は「かわゆし」になるし、「愛している」は
「まいしている」となる。後者の場合は愛しているというのを
言うのが恥ずかしいときなどに照れ隠し気味に使うらしい。
かわゆしは私もときどき使う。「キターッ!!!」も。