朝降り出した雨が止みそうになく一日降り続いている。
こんな雨降りの日は読書だ。
はらだみずき著「海が見える家」(文庫本)を読んだ。
就職して一か月足らずで会社を辞めてしまった男。文哉。
それがこの本の主人公である。
会社を辞めた理由はブラック企業で人をだますような仕事
内容だったからである。
そんな文哉に或る日知らない男から電話がかかってくる。
父親が亡くなったという。田舎暮らしをしていた父とは
音信不通だったが、放っておくわけにゆかず真偽を確かめる
べく千葉の南房総・館山へ旅だつことにした。
というミステリーじみた物語のスタートだ。
物語の舞台が房総半島ということもあり、興味を誘う設定。
と思い読み始めたのだが。これが面白くて読みだすと止まらない。
おかげで雨降りの一日が楽しい一日となったのである。