犬の話が続きます。
もし「あなたは犬派ですか猫派ですか?」
と聞かれたら、自分なら犬派です、と
即答すると思う。
ペットとして見る場合、犬も猫もどちらも
かわいい。が、可愛さが少し違う。
と或る日のこと。散歩の途中で二匹の犬を
連れている若い女の人と出会った。上の
写真にあるような小型犬である。
道路が線路脇の道だったので、やがて踏切に
さしかかった。
かんかんと警報機が鳴り出して棒が降りてきた。
待っている通行人は自分と犬を連れた若い女性
だけだった。
私は立ち止まってワンこたちの方を見るともなしに
見ると、なんだか二匹ともきょろきょろして落ち着
かない様子だった。
私:「かんかんと鳴っているのが何だかわかるのかな?」
少し興奮しているようですね」と言う。
女性:「わかるんです。いつも来ているんで、電車が
来るのがわかるんです。」と答える。
やがて電車がものすごい速さで目の前を通り過ぎていった。
するとワンこたちは電車に向かって何度も何度も飛び上がって
いる。まるで電車に飛びかかりそうな勢いである。
私:「やぁ!本当にうれしそう。大興奮している」
と言い、二人で顔を見合わせながら笑ってしまう。
ウオーキングしているときに犬を散歩させている人には
よく会うがこんな光景を目のあたりにしたのは初めてだった。
犬は自分より何百倍も大きな電車に向かって飛び上がろうとする。
その勇気がすごい。
生き物の元気な姿を見るのは実に愉快である。
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