チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

團伊玖磨の妻・瑛子さんと和子さん

2016-06-30 00:02:20 | 日本の音楽家

作曲家・団伊玖磨さんの一人目の妻・瑛子さんです。(音楽之友昭和24年6月号より)

↑ 旧姓・桑原瑛子さん。オペラ歌手でいらしたんですね。

 

次に二人目の妻・和子さんです。(週刊朝日昭和28年12月27日号より)

和子さん(旧姓・藤枝)は芸大出身のピアニスト。多才なかただったようです。

和子さんが亡くなられた一年後の2001年に団さんも他界されました。

(2014年12月26日の記事に瑛子さんの画像を追加しました)


山田耕筰、妻・辻輝子を語る(1954年)

2016-06-27 18:46:06 | 日本の音楽家

週刊朝日1954年12月19日号の「妻を語る」では山田耕筰(1886-1965)が何人目かの奥さんである声楽家・辻輝子(1907-1973)について書いています。

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"母の化身"

「良妻は母に似る」と昔からいっている。その意味において辻輝子はまことに良妻である。陽気でいて細心、苦難をものともせぬところなど、母そっくりである。

 再度の結婚生活に失敗した私は、ようやく晩年になって、家庭というものの幸福を満喫している。私を憐んで、亡き母がこうしてくれたものとしか思えない。

 爆撃下の東京、それも一連隊真裏という、とても危険な旧宅で戦い通し、ようやく終戦となるとパージに脅され、続いて半身不随というようなヤッカイな病気にかかり、まったくいっしょになってから半月と平静な日を持ちえぬ彼女なのだが、内政外交のいっさいを、一人で切り回していささかもたじろがぬ点など、まったく母の化身としか思えない。

 再起不能といわれた私の病気も、やっとよくなり、私を熱愛してくれた亡き母も、どこかで細い目をして私どもを見守っていることであろう。
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↑ どこ製のピアノでしょうか?文字が見えそうでみえない。。



。。。山田耕筰ってマザコン!?(良い意味で) ネットで山田耕筰の母、久(ひさ)さんの画像を見たら、確かにちょっと辻輝子さんに似ていると思いました。


フルトヴェングラーとコスプレイヤーズ(1928年?)

2016-06-25 22:35:43 | どうでもいいコーナー

この写真は何?



左から
フルトヴェングラーのマネージャー、ベルタ・ガイスマール(Berta Geissmar, 1892-1949)

ピアニスト、エトヴィン・フィッシャー(Edwin Fischer, 1886-1960)

ヴァイオリニスト、ゲオルク・クーレンカンプ(Georg Kulenkampff, 1898-1948)

フルトヴェングラー

作曲家のパウル・ヒンデミット(Paul Hindemith, 1895-1963)



1928年くらいに「おもちゃの交響曲」が非公式に演奏されたときの写真だそうです。ヒンデミット、かわいい。

フルトヴェングラーにも仮装してもらいたかったと思うのは自分だけ?(フィッシャー「あんたもやれよー」、ベルタ「まーいいからいいから」)

(Sam Shirakawa "The Devil's Music Master"より)


昭和初期・8人のミューズたち(主婦の友、1932年)

2016-06-22 23:32:12 | 日本の音楽家

『主婦の友』1932年(昭和7年)11月号に8人の新人女性音楽家の写真が載っていました。

84年も前ですが、ほとんどが「主婦之友写真部撮影」ということで画質良好です。



1. 佐藤美子(1903-1982) ソプラノ歌手。

↑ 外国人っぽい容姿だと思ったら、日本人とフランス人とのハーフ。



2. 木下良子 ソプラノ歌手。

↑ 素敵な笑顔。アメリカで「ルイズ・スミス女史」に認められてから6年間本格的に声楽の訓練をされたそうです。



3.諏訪根自子(1920-2012) ヴァイオリニスト。

↑ 数え年で13歳!



4. 南部たかね(1896-?) ソプラノ歌手。

↑ 蝶々夫人を歌われたんでしょうか?



5. 北澤栄(1908-1956) ソプラノ歌手。

↑ ご主人のピアノ伴奏でリサイタル。



6. 関種子(1907-1990) ソプラノ歌手。

↑ 古い雑誌でときどきこのかたのお名前を見かけます。



7. 海老名道子 ピアニスト。

↑  ベルリンの国立音楽学校で学び、パイプオルガンも弾かれたようです。



8. 山田みどり ピアニスト。


↑ ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を演奏!


。。。情報を追加していきます。


イタリーオペラ音楽団「イタリーの夕べ」(1925年、松本高等学校)

2016-06-18 23:53:54 | メモ

昔の雑誌にコンサートのプログラムが挟まっていました。

大正14年(1925年)4月11日に松本高等学校講堂で催された「イタリーの夕べ」です(松本高等学校は信州大学の前身)。

出演はイタリーオペラ音楽団(Italian Opera Music Society)。昼の部と夜の部がありました。

 

↑ 「コンサート」の綴りが間違ってますね。

 



メンバーは
ソプラノ メリコニ嬢 Miss Meliconi
テノール ファウダ氏 Mr. Fauda
テノール カミサッシ氏 Mr. Camisassi
ヴァイオリン フサリオ氏 Mr. Fusario
ピアノ ロッシ氏 Mr. Rossi

↑ もとの持ち主のものと思われる書き込みが微笑ましいです。

。。。大正時代の末期にイタリアの曲をイタリア人の歌唱で聴けたなんてすごいですね。

しかしメンバーの名前をネットで検索しても、どんな人たちなのか全くわかりませんでした。くやしー

アマチュアなのか、プロなのか?

謎を解くには松本まで行ってこないとダメかもしれません。