↑ 関西歌劇団の「蝶々夫人」(再演)のパンフレットです。1954年7月22、23、24日。宝塚大劇場にて。
戦後、東京では藤原歌劇団、二期会などが活躍していましたが、関西では朝比奈隆氏が中心となって発足した関西歌劇団が頑張っていました。
↑ 関西交響楽協会がオーケストラと楽譜を提供し、東洋レーヨンの絶大なる後援により衣装を借りずに済んだためリッチ!
舞台では常に「よくわかるオペラ」をモットーに、この公演では、朝比奈隆氏自身が歌詞を口語訳し、しかも実際に歌ってみて、発音上明瞭になるよう改訂を重ねたということです。朝比奈版、きいてみたい。もしかして関西弁?
また、この公演では東京からの客演歌手を一人も呼ばずに関西人のみで上演したそうです。
以下、キャストです(敬称略)。
【蝶々さん】浜田洋子、樋本栄、小島幸
【ピンカートン】竹内光夫、木村彦治
【スズキ】市来崎のり子、木村斗伎子
【ゴロー】木村四郎
【シャープレス&ボンゾ】横井輝男、楯了三。。。シャープレスとボンゾを同じ歌手に歌わせて省力化を図っているわけですね。
【ケイト・ピンカートン】木村絹子、渡辺?子(漢字が出ません。画像参照↓)
【ヤマドリ】多田敦彦
【勅使】太田一夫
写真を見るとまるで歌舞伎のような舞台ですね。演出や衣装・装置の面にもその時代の考証の上に立ったリアルな表現に努め、不自然で観る人が納得のいかないようなことは徹底的に排除したらしいです。
。。。あと、勝手言ってすみませんが、個人的には渡辺さんの蝶々夫人がよかったのではと思います!?
(参考↓)第一回公演は椿姫だったんですね。
(関西の昔の歌手たちにはあまり馴染みがありませんが、情報を追加していきます。)