チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

「小澤征爾の音楽を聴く会」(1963年)

2019-03-27 18:35:18 | 日本の音楽家

アサヒグラフ1963年2月1日号より、1963年1月15日(火)日比谷公会堂で開かれた「小澤征爾の音楽を聴く会」のようすです。

↑ オーケストラは日本フィルハーモニー交響楽団

小澤征爾氏はNHK交響楽団からボイコットされ(いわゆるN響事件)、井上靖、三島由紀夫、大江健三郎氏らが発起人となって催されたのがこの演奏会で、小澤氏がタクトを振るのは2か月ぶりだったようです。開場は18時だったにも拘わらず16時には場外に聴衆が行列をつくり2,286の席は開場と同時に埋め尽くされた。。

↑ プログラムは牧神の午後への前奏曲、未完成交響曲、チャイコフスキー交響曲第5番

そしてアンコール曲は2曲でした。
①ドビュッシー 月の光(オーケストラ用にアレンジ)
➁ベルリオーズ ラコッツィ行進曲

(yotsutatsu1948さま、アンコール曲について貴重な情報をありがとうございました)

 


↑ 万来の拍手に小澤氏は何度も呼び戻され、小澤氏の頬を伝う涙がライトに光った。あまり見たことのない小澤さんの表情。

 



↑ 演奏後日本フィルの団員の祝杯に囲まれた。「音楽をやらせてもらった以上何も言うことは。。」と語ったそうです。小澤さんの左は京子夫人。外では小澤氏の出てくるのを待つファンが、寒風に肩をすぼめながらなかなか立ち去ろうとはしなかった。


。。。情報を追加していきます。


名ソプラノ歌手、アラ・ソレンコワ来日(1957年)

2019-03-08 20:16:33 | 来日した演奏家

週刊朝日1957年12月12日号に、旧ソ連の名コロラトゥーラ・ソプラノ、アラ・ソレンコワ(Alla Solenkova, 1928-2005)の東京公演の写真が載っていました。

↑ 記事によると当時彼女は29歳(計算あってる)。神田共立講堂。ピアノはエフゲニー・カンゲル(Eugene Kanger)。金屏風が大活躍ですね。

 

聴衆の心に深くかつ長く残る素晴らしい歌唱だったようです。

自分もYouTubeで「さくらさくら」を聞いてちょっとジーンとしました。

ソレンコワ・イン・ジャパン」というCDがあるんですね。残念ながら在庫切れ。機会があったら上の画像を見ながら聴いてみたいです。

 

蛇足ですが週刊朝日の同じ号に載っていた広告です。