アサヒグラフ1963年2月1日号より、1963年1月15日(火)日比谷公会堂で開かれた「小澤征爾の音楽を聴く会」のようすです。
↑ オーケストラは日本フィルハーモニー交響楽団
小澤征爾氏はNHK交響楽団からボイコットされ(いわゆるN響事件)、井上靖、三島由紀夫、大江健三郎氏らが発起人となって催されたのがこの演奏会で、小澤氏がタクトを振るのは2か月ぶりだったようです。開場は18時だったにも拘わらず16時には場外に聴衆が行列をつくり2,286の席は開場と同時に埋め尽くされた。。
↑ プログラムは牧神の午後への前奏曲、未完成交響曲、チャイコフスキー交響曲第5番
そしてアンコール曲は2曲でした。
①ドビュッシー 月の光(オーケストラ用にアレンジ)
➁ベルリオーズ ラコッツィ行進曲
(yotsutatsu1948さま、アンコール曲について貴重な情報をありがとうございました)
↑ 万来の拍手に小澤氏は何度も呼び戻され、小澤氏の頬を伝う涙がライトに光った。あまり見たことのない小澤さんの表情。
↑ 演奏後日本フィルの団員の祝杯に囲まれた。「音楽をやらせてもらった以上何も言うことは。。」と語ったそうです。小澤さんの左は京子夫人。外では小澤氏の出てくるのを待つファンが、寒風に肩をすぼめながらなかなか立ち去ろうとはしなかった。
。。。情報を追加していきます。