『オール讀物』1978年12月号にヴァイオリニスト前橋汀子さんが小学四年生のときの音楽会の写真が載っていました。
↓ 指揮をしているのが前橋汀子さん。さすが、小学校の頃から音楽のリーダーだったんですね。
以下、ご本人の弁です。
この頃のわたくしは、学科とヴァイオリンの勉強を両立させることが大変だった。友だちに、ヴァイオリンを習っていることを知られたくないという気持が強く、何か行事のあるたびに、無料の聴衆(生徒とPTA)の前で演奏させられるのが、たまらなくいやだった。四年生(東京学芸大学附属小学校)のとき、コーラスの指揮をやれといわれ、音楽の先生と担任の先生をさんざん手こずらせて、いやいやながら棒を振ったのがこの写真である。後向きだから我慢しなさい、と母がいったのを憶えている。