チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ナダールが撮影したワーグナー(?)

2015-11-30 22:31:00 | どうでもいいコーナー

隔月刊『The Staste(ザ・ステイスト)』1990年12月号の「ナダールと19世紀肖像写真」という特集でフランスの写真家ナダール(Nadar, 1820-1910)が撮影した19世紀肖像写真が掲載されています。

 

ジョルジュ・サンド、ベルリオーズ、リストらの肖像写真とともにリヒャルト・ワーグナーの写真としてこれ ↓ が載っています。

この写真、どこかで見たような気もしますが、本当にワーグナー!? もっとアゴがしゃくれていたような。。?(カッコよすぎんだろがー)

修正写真なのか、それとも単にこの雑誌の編集者の間違いなのか?

ワーグナーでないとしたら誰なんでしょうね。わかった時点で記事を修正します。


ピアニスト・作曲家でポーランド首相のパデレフスキ(1924年頃)と映画「ムーンライト・ソナタ」

2015-11-28 21:17:16 | メモ

【2015年7月15日の記事に映画「ムーンライト・ソナタ」について追加しました】

雑誌『国際写真情報』大正13年(1924年)3月号から、ポーランドのピアニスト・作曲家で、1919年には独立後のポーランド最初の首相をつとめたイグナツィ・ヤン・パデレフスキ(Ignacy Jan Paderewski, 1860-1941)です。



本文によるとこの写真が撮られたのはすでに政治家からは引退していた頃で、ピアノ演奏から長い間遠ざかっていたため指が硬くなってしまったけれど、どうにかアメリカで楽壇に返り咲いた時期のもののようです。

いまナクソス・ミュージック・ライブラリーでピアノ協奏曲イ短調(1888年完成、NMLには6種類もの録音が登録されています)を2回聴き終えました。

ロマンティックかつ陽気、誠実さが伝わってくる非常にパワフルな曲。交響曲もあるそうで、機会があったら聴いてみたい。

日本の政治家は、権力欲が顔に出ちゃって繊細な音楽なんかは絶対好きそうじゃないガサツっぽい人が多いですが(先入観?)、日本にパデレフスキみたいな音楽家の政治家が現れたら応援するかも!?

 

(追記)

東京・渋谷の映画館「松竹・東京映画劇場」1937年(昭和12年)5月26日発行のパンフレットです。



↓ イギリス映画「月光の曲」(Moonlight Sonata)の宣伝広告。1934年ロタール・メンデス(Lothar Mendes, 1894-1974) 監督作品。パデレフスキ自身が出演しています。


↓ 映画の中で「学校で子供相手に弾く曲」として自作のメヌエット。



「難しすぎなければ。。」と楽譜を見てから弾き始めるパデレフスキ。「初見」の割にはあんまり楽譜見てないよー

ちょっとピッチが高いようですがピアノ発表会で弾く際にはこの作曲者自身の演奏を見ておいたほうがいいですね!


マーラー『復活』本番を歌っての反省と感想

2015-11-26 22:30:39 | 第九らぶ

マーラー「復活」の合唱をテノールとして本番で歌ってきました。いつかまた絶対歌いたいので、ド素人ながらの反省をメモっておきます。

まったくアマチュアのオーケストラと合唱団ですが、都内の有名な会場がほぼ満席。お客さまはおそらく演奏者側の親戚やら知り合いがほとんどだろうけど、それでもめっちゃ緊張しました。



(反省点)

・本番は練習時の5倍くらい緊張してマジで手足が震えてしまいました。手に持つ楽譜がプルプル震えていたのが観客席の知り合いに気付かれていたかも。ベテランの合唱おじさまたちによると「場数を踏めば大丈夫」ってことですけど。。練習時からたくさんのお客さんの前で歌っているつもりのイメージ・トレーニングが必要ですね。

・ナーバスになって、練習で覚えていた細かい指示などはほとんど頭からすっ飛んでしまいました。アカペラでの合唱導入部分もあやふや。本番ではリハーサル時の7割もウマくいかなかったので、軽く鼻歌で、しかも正しいキーで無意識でも完全に歌えるレベルにまで自分を持っていっていないといけないんだなーってことを実感しました。正直、練習不足。

・やはりアガってしまったため長い音符のところで息がいつも以上に続かなくて語尾が情けない声になってしまいました。合唱指導の先生のカンニング・ブレスについてのアドバイス(みんなが思いつかないような、突拍子もないところでブレスしろ、さらにカンニング・ブレスの前は声をだんだん小さくしろ)を肝に銘じておけばよかったと反省しました。

・終結部はオーケストラとオルガンの予想以上のデカい音量のため自分の声がほとんど聞こえないのにはホトホト参りました。きっとメチャクチャに歌っていた。

・復活では第2楽章から入場してからずっと座っていたんですが、突如立ち上がったときの立ちくらみに苦しみました。漢方等で何かいい薬ありませんか?

・ソプラノとアルトの独唱のお二人がステージに登場したとき、練習時とは違うちょっとセクシーな衣装だからって「お~っ」って歓声を上げた男声のひと、反省してください~♪

・他人のことをとやかく言う立場にはありませんが、合唱団のうち約一名のかたが全合唱団を制圧するようなチョーでっかいガラガラ声で、かつ強弱記号ほぼ無視の歌唱をしていたのには少々ムカつきました。少し前にテレビで放映されたN響の番組でブロムシュテットが「目立とうとする虚栄心を捨てて作品に奉仕する態度が大切」って言っているのを見ていなかったんでしょうね。(自分、エラそう)



以上、ネガティブな反省点でしたが、本番ではそれ以上の喜びがありました!

・本番の一週間前に「みなさん楽譜ばっかりガン見して指揮を全然見ていないから、直前で申し訳ないけど暗譜にします!」っていうドS宣言が執行部から突如発出されてビックリ。結局は楽譜持ちってことに落ち着きましたが、本番ではみんな声が数倍良く出るようになっててまたビックリ。一週間必死で練習したんでしょうね。自分たちの作戦負け(勝ち?)。

・自分としては不完全燃焼でしたが、演奏が終わった直後の「ブラボー!!」と大拍手には本当に感激で泣きそうになりました。脳内麻薬出まくりで合唱、一生やめられそうもないです。

最後に、カリオペくまもと発声日誌という、ヴォイストレーナーの先生のすばらしいブログに感謝!読むだけでも効くブログだと思いました。ワインのコルクを奥歯で噛んでアゴがはずれそうなくらい口の奥を開くように密練したら、数人に声がよくなったねと言われました(だまれ自慢小僧)。


1950年代の野外オーケストラ・コンサート

2015-11-25 22:56:23 | メモ

『アサヒカメラ』1956年1月号より、日比谷野外音楽堂でのオーケストラ演奏会です。



山本善之助氏撮影。撮影日、指揮者・オーケストラ不明。聴衆はまじめそうに聴いています。マイクが3本写っていますが、放送されたんですかね。
いまでも野外音楽堂では時々クラシックのコンサートが開かれていますよね。



次に、1950年10月16日(月)、後楽園スタヂアムでのコンサートのチラシです。



前半は近衛秀麿指揮・東宝交響楽団(現・東京交響楽団)による名曲、後半は小牧バレー団の公演。「マユラ」社については詳細がわかりませんでした。

野球場でのオーケストラのコンサート、招待券もらっても正直あんまり行きたくない。。


演奏映画16ミリ版の値段(ニラサワフイルム、1972年)

2015-11-20 00:17:25 | メモ

月刊誌『教育音楽』中学版1972年5月号より、ニラサワフイルム(東京・赤坂)の演奏映画の宣伝広告です。

今から43年前。音声はモノラル?「英雄」(クーベリックBPO)が198,000円、第九(カラヤンBPO)が230,000円とか、めっちゃ高っ!今は本当にいい時代ですね。

そもそも中学の音楽の授業で流しても最後まで眠らないで見続けられる生徒ってどのくらいいたんでしょうか。