【2015年7月15日の記事に映画「ムーンライト・ソナタ」について追加しました】
雑誌『国際写真情報』大正13年(1924年)3月号から、ポーランドのピアニスト・作曲家で、1919年には独立後のポーランド最初の首相をつとめたイグナツィ・ヤン・パデレフスキ(Ignacy Jan Paderewski, 1860-1941)です。
本文によるとこの写真が撮られたのはすでに政治家からは引退していた頃で、ピアノ演奏から長い間遠ざかっていたため指が硬くなってしまったけれど、どうにかアメリカで楽壇に返り咲いた時期のもののようです。
いまナクソス・ミュージック・ライブラリーでピアノ協奏曲イ短調(1888年完成、NMLには6種類もの録音が登録されています)を2回聴き終えました。
ロマンティックかつ陽気、誠実さが伝わってくる非常にパワフルな曲。交響曲もあるそうで、機会があったら聴いてみたい。
日本の政治家は、権力欲が顔に出ちゃって繊細な音楽なんかは絶対好きそうじゃないガサツっぽい人が多いですが(先入観?)、日本にパデレフスキみたいな音楽家の政治家が現れたら応援するかも!?
(追記)
東京・渋谷の映画館「松竹・東京映画劇場」1937年(昭和12年)5月26日発行のパンフレットです。
↓ イギリス映画「月光の曲」(Moonlight Sonata)の宣伝広告。1934年ロタール・メンデス(Lothar Mendes, 1894-1974) 監督作品。パデレフスキ自身が出演しています。
↓ 映画の中で「学校で子供相手に弾く曲」として自作のメヌエット。
「難しすぎなければ。。」と楽譜を見てから弾き始めるパデレフスキ。「初見」の割にはあんまり楽譜見てないよー
ちょっとピッチが高いようですがピアノ発表会で弾く際にはこの作曲者自身の演奏を見ておいたほうがいいですね!