チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

1954~55年の日本の第一線バレリーナたち

2022-04-17 10:06:22 | バレエ

(2016年5月5日の記事に画像を追加しました。)

アサヒグラフ別冊『映画と演芸』1954年3月号および『主婦の友』1955年3月号において第一線バレリーナとして紹介された方々です。(アイウエオ順)

 

アベチエ (石井郁子の娘)

 


梅村レイ子

 


貝谷八百子

 


佐多達枝(小説家・佐多稲子の娘さん)

 ↑ 右より佐多達枝、松岡みどり、須郷文子、西田奈都子、西田三重子。服部・島田バレエ団を脱退したメンバーを中心として結成された青年バレエ・グループ「群舞(ぐんぶ)」。自分は佐多先生から直接「このときは寒かった」との証言を得ました。ちょっと自慢。

 

橘秋子(牧阿佐美さんのお母様)

 

 

太刀川瑠璃子(小牧正英の奥様)

 

 

谷桃子(小牧正英と一時結婚していた)

(羽田敏雄氏撮影。1952年アサヒカメラ年鑑より)

 

服部智恵子

 

 

日高惇 (小牧バレエを脱退、東京バレエ協会に参加)

 

 

広瀬佐紀子 (俳優・広瀬恒美の娘。小牧バレエを脱退、東京バレエ協会に参加)

 

 

牧阿佐美

 

 

松尾明美

 

 

松岡みどり (松岡映丘画伯の娘さん)

 

 

松山樹子

 

 

横山はるひ

 

。。。さすがにみなさんおきれいですなあ!画像が鮮明ならもっとよかったんですが。皆さん、現在の日本のバレエ界のルーツなんですね。


バレエ振付家・佐多達枝(1954年)

2018-05-23 13:53:51 | バレエ

アサヒグラフ1954年6月2日号からバレエの佐多達枝さんです。



お母様は著名な作家・佐多稲子(1904-1998)さんなんですね。 「母の娘だといわれるとシャクだワ」。。。すみません

実は『芸能界七光り告知板』という記事からなのですが、七光りどころか佐多達枝さんは今の日本を代表するバレエ振付家の一人。以前はバレリーナとして第一線で活躍されていました。

以下、「現代日本の文学25」(学研、1971年)より


↑ お母様のひざにのる佐多達枝さん。カメラのおじさんをそんなん警戒しないで~

 


↑ 一番右。お母さん、ご兄さま、お姉さまと

 


↑ 新日本文学会の北多摩班ピクニック。中央が佐多さん。モテそう



。。。今年(2018年)6月16日に東京文化会館で佐多さんのカルミナ・ブラーナ(サタミナ)が再演されるんですね。

ただでさえ感動で観衆を唖然とさせたという前回の舞台がさらにシェイプアップされていてると思われ。。絶対見に行かねば!


プリセツカヤ二度目の来日、新幹線に乗る(1969年)

2018-02-24 01:29:03 | バレエ

ロシアのバレエ・ダンサー、マイヤ・プリセツカヤ(Maya Mikhailovna Plisetskaya, 1925-2015)の2度目の来日の様子です(『芸術生活』1969年4月号)。

↑ 前年1968年に次ぐ2度目の来日。プリセツカヤは40回くらい来日しています。

 

↑ 左の男性はだれ?

 

 

↑ 記者会見?きれいですなあ

 

↑ 新幹線の改札でしょうか

 

↑ 新幹線車内。プリセツカヤは「世界一速い新幹線に乗る」のが念願だったといいます。

東京→大阪への移動日でうれしそう。

 

↑ カルメンの準備。

情報を追加していきます。


スラヴェンスカ - フランクリン・バレエ団来日(1953年)

2017-06-24 22:47:07 | バレエ

【2015年2月7日の記事に出演者のサイン、日本人ダンサーの写真を追加しました】

昭和28年(1953年)5月、アメリカのスラヴェンスカ-フランクリン・バレエ団ダニロワと共に来日しました。

↑ 1953年4月26日、ニューヨークを発つスラヴェンスカ(左から2人目)。ハワイを経て来日。

 



世界的バレエ団としては大正11年(1922年)のアンナ・パブロワ一座の来日以来30年振り!

 

ミア・スラヴェンスカ(Mia Slavenska, 1916-2002)

 

フレデリック・フランクリン(Frederic Franklin, 1914-2013)

 

アレクサンドラ・ダニロワ(Alexandra Danilova, 1903-1997)


5月16日の東京・帝国劇場を皮切りに名古屋、大阪、福岡でも公演しました。(日程は一番下)

このバレエ団を一躍有名にしたのは「欲望という名の電車」(A Streetcar Named Desire)のニューヨーク公演だということですが、この来日公演でも上演されたようですね。

↑ ニューヨークでの「欲望という名の電車」。4週間のロングラン。

ちなみに5月16日(土)午後7時からの演目は
・交響的変奏曲(フランク)
・くるみ割り人形組曲(日本のバレリーナ8名による「アラビアの踊り」も。)
・黒鳥のパ・ド・ドゥ
・磁器の絵(ドビュッシー ゴリウォーグのケークウォーク)
・バレリーナの肖像(ドホナーニ ピアノと管弦楽のための童謡主題による変奏曲 op. 25より)

演奏はオットー・フローリック(Otto Frohlich)指揮東京交響楽団。ピアノはリチャード・エリス(Richard Ellis)。



↑ 「バレリーナの肖像」は若いバレリーナが肖像に描かれた先輩バレリーナにあこがれ、修業に励むという話。ダニロワとスラヴェンスカが一緒に踊るのは珍しいことだったようです。(5月16日帝国劇場。左からフランクリン、スラヴェンスカ、ダニロワ)


(公演スケジュール)
東京 5月16日、17日、18日、19日、20日、21日
名古屋 5月23日
大阪 5月26日、27日、28日
福岡 5月30日、31日
東京 6月3日、5日、6日、7日、8日、9日、10日

例によって超過密な日程でしたね!(以上、プログラム、毎日新聞より)

↑ 初日のチケット半券

 

さて、プログラムには、スラヴェンスカらの自筆サインがありました。

サインはすべて同じペンでされているようなので、きっと元・持ち主さんが一生懸命頼んで書いてもらったんでしょうね。

↑ スラヴェンスカのサイン

 

↑ ダニロワのサイン

 

↑ サインがあるのはLois Ellyn と Lee Becker

 

↑ Roland Vazquez と Gene Gavin

 

最後に、この公演に出演した日本人ダンサーたちの顔写真。有名な方が結構いらっしゃるようです。


↑ 杉山恵子(東京バレエ・スクール)

 


↑ 伏木身知子(横山はるひバレエ団)

 


↑ 中田俊子(ジェン【ジョン?】・バロウ・バレエ・テクニック・スクール)

 


↑ 鈴木江美子(大滝愛子バレエ団)

 


↑ 林千晶(横山はるひバレエ団)

 


↑ 大胡しづ子(東京バレエ・スクール)

 


↑ 黒沢(旧姓:石井)智子(谷桃子バレエ団)

 


↑ 大井昌子(橘秋子バレエ団)

 


↑ 榎本誠(東京バレエ・スクール)

 


↑ 中村友武(東勇作バレエ団)

 


↑ 大原一男(橘秋子バレエ団)

 

。。。さらに情報を追加していこうと思います。


バレエダンサー服部智恵子・笹田繁子(ワトソン・繁子)母娘(1955年)

2016-12-14 21:50:02 | バレエ

『音楽之友』1955年8月号より、バレリーナ服部智恵子笹田繁子(ワトソン・繁子)親子。ステキな写真ですね。撮影は「丹野」氏。



服部智恵子(1908-1984)は父が日本人、母がロシア人のハーフであり、ワトソン・繁子の父はロシア人なので、繁子さんは1/4日本人、3/4ロシア人ということになりますね。

記事における母・智恵子さんの言葉です。

「私なんかも今頃になって、なるほどと悟るようになった事は、みなテクニックも基本的なことばかり。バレエも日本の能なんかと同じで立派な型がありますからね。個性だとか華やかさなんてものを全然押えてきびしい訓練が必要なんです。

 繁子さんは小さい時からきかなくてね、私の云うことなどきかないのですよ。一人でコツコツやってね。でもかえっていい事だと思っています。それに前にピアノや声楽をしていましたが、これもバレエの上で役立っていると思います」

 

。。。お母さんは日本人っぽいけど娘さんの外見と性格は外人さんですね!?