『藝術新潮』1962年4月号のステレオの広告にN響常任指揮者ヴィルヘルム・シュヒター(Wilhelm Schüchter, 1911-1974)が出ていました。カラー写真は初めて見ました。
↑ 真剣に楽譜を見ていますね(八王子方面のかた、ご指摘ありがとうございました。近々お礼に参ります)
佐野之彦著『N響80年全記録』によるとシュヒターはどんな小さなミスも許さない「鬼コーチ」で、容赦のない厳しさに恐れおののく楽員が大勢いたそうです。意地悪で人格にも大いに問題があったと。しかし締め上げられたN響は大きく成長したということです。
そんなシュヒターが素晴らしいと絶賛する日立ステレオ「シンフォニカ」(DPS-640)は広告宣伝とはいえ本当に良い音だったことでしょう。
ちなみにシュヒターが開いている楽譜はなんの曲でしょうか?後期ロマン派チックかも。