物置から2006年7月号『音楽現代』が出てきて読んでみたら「ショスタコーヴィチのスコア(全音)売上ランキングにみる交響曲の人気」(高崎康一氏)という興味深い記事があり、7年前のものですがあんまり今と状況変わってないなーという感想でした。人気の「ない」ほうから並べてみると
1.第14番 ト短調 作品135(1969年)「死者の歌」【予想どおり!不吉で暗いです】
2.第2番 ロ長調 作品14 「十月革命に捧ぐ」(1927年)
3.第3番 変ホ長調 作品20 「メーデー」(1929年)【2番、3番の区別つかね】
4.第13番 変ロ短調 作品113(1962年)【暗い~。ここで声楽入り全部揃いました】
5.第12番 ニ短調 作品112 「1917年」(1961年)【何度きいても良さがわからん→ドゥダメルの動画見たら圧倒されました】
6.第8番 ハ短調 作品65(1943年)【静かに終わるから?ダーク・ビューティ、もっと人気出るはず】
7.第4番 ハ短調 作品43(1936年)【今ではもっと人気?】
8.第6番 ロ短調 作品54(1939年)【アタマがない分人気ないのかも】
9.第15番 イ長調 作品141(1971年)
10.第1番 ヘ短調 作品10(1925年)
11.第11番 ト短調 作品103 「1905年」(1957年)【おおー!さすがエンディングのかっこよさNo. 1】
12.第10番 ホ短調 作品93(1953年)【個人的には一番すき】
13.第9番 変ホ長調 作品70(1945年)【現在、一時期より相対的に人気落ちた?】
14.第7番 ハ長調 作品60(1941年)【元気の出る音楽との「誤解」から?】
15.第5番 ニ短調 作品47(1937年)【大衆人気ナンバーワンはずっと変わらないでしょうね】
このランキングって逆から見ればショスタコーヴィチの交響曲を聴いていく一般的な順番と一致しているような気がします。初っ端から14番聴いたらまちがいなくショスタコーヴィチ嫌いというか、クラシック嫌いになりますよね。
でも人気のない2,3番は歌詞の意味とか別とすれば派手なオーケストラが楽しめるし、13、14番なんかも無理して(?)何度も聴けば「美しい!」と感じるようになるのでは。というか、この2曲を楽しめてこそ真のショスタコ・ファン! おそらく一般人、一生こういうの聴かない。
それにしてもショスタコーヴィチってブルックナーと並んで女性に人気なさそう。コンサートでも女性の割合が少ない気がするし、6番(9番だったかも?)のフィナーレ最後のところを20代初めの女性が「ダッサー、クッサー」って感想を述べていたのが印象に残っています。わざとダサクサに作ってるんだよー(泣)。音楽で権力欲のくっさい臭いを出せるってすごいんです。
↓ (参考)2015年4月5日YouTubeでshostakovich symphony と入力したらこんな順番で候補が示されました。