食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ハンガリー

2009-10-12 07:15:41 | 日記
「 ラ・カンパネラ、、、、そう、あのリストが編曲した難曲、ラ・カンパネラ。

 これを完璧に弾きこなせるピアニストは、現在、世界で4人だけなんだ。。。」



 東京芸大卒業後、ピアニストとしてメジャーデビューを試みたが、夢かなわず、現在、上野学園短大ピアノ科で教鞭をとっている、往年の宝田 明を彷彿させる男が、新宿のピアノバー「リフレイン」で、指導する学生達に語気を強めながら話す講釈



 不世出のピアニスト、リストを生んだ国ハンガリー。


 この悲哀漂う典麗な共和国は、永きに渡り、ハプスブルク家の統治下にあった。


 その為、食文化はオーストリアとよく似ている。


 パプリカを使った料理が多いのも特徴のひとつである。


 名前からして、南米産と錯覚しそうな、この食材、実はトウガラシを基に、ハンガリーでつくられたものなのである。



 近代においては、ドイツの蹂躙に耐え、第二次世界大戦後は旧ソ連の影響下、共産主義国となる。



 “ 雪どけ ”  “ ハンガリー動乱 ”  東西冷戦時代を、日本株式会社発展の大きな推進力として走り抜けてこられた、お父様方には、過去形で語りうる懐かしい言葉であろう。。。。。



 ドナウ川の右岸に位置していた “ブタ ” と 左岸に存在した “ ペスト ” が

合併してできた、首都ブタペストは、その美しさをして、訪れる者を、いささかたりとも飽食させることはない。




 ブタペストで温泉三昧の旅行日程もよろしいが、 世界一との呼び声も高い、

“カフェ、 ニューヨーク ” で、もの思いにふけるのも一興だ。