「誰 ?」
熊川哲也に黄色い声を上げる女史達も、岩田守弘について、詳述できる人は、粗方、少ないと思う。
日本、いやロシアが世界に誇るバレエダンサー。
ロシア・ボリショイバレエ団において、史上初、外国人ソリストとなった方。
現在も、彼以外、全てロシア人。
ボリショイ入団後、永きに渡り芽が出なかった。
初めて与えられた役が「サル」。
彼の偽わざる心境を察すると、正直(なんでサルなんだ) だったと思う。
しかし、へたり込んだりはしなかった。「よし、世界一のサルを演じて見せよう」
そして、折しもみごとな猿を演じきり、バレエにシビアなロシアっ子は、背丈166cm の東洋人に最大級の賛辞を与える。
以後、どんな役でも断らずに演じ続けてきた。
彼の身長から、華やぎのある王子役を躍らせてもらうことはない。
しかし、「道化師」 「悪魔」 などの役では、他に比類なき存在感を示す。
とぶ、跳ねる、回る、この技術においてはボリショイの中でもトップレベルだ。
僕は、クラシックバレエのイロハもわからない。
しかし直感的に、熊川のフェラーリで高速を走り抜けていくイメージのバレエ、長嶋茂雄的華やぎのあるバレエよりも、 岩田守弘のジープで浅間山の鬼押出しを這っていくような、故土井二塁手のように地味で堅実な踊りに、近い距離感覚を得られるような気がする。
39才、岩田守弘、 盛りを過ぎた肉体で、今日も道化師を踊っている。
熊川哲也に黄色い声を上げる女史達も、岩田守弘について、詳述できる人は、粗方、少ないと思う。
日本、いやロシアが世界に誇るバレエダンサー。
ロシア・ボリショイバレエ団において、史上初、外国人ソリストとなった方。
現在も、彼以外、全てロシア人。
ボリショイ入団後、永きに渡り芽が出なかった。
初めて与えられた役が「サル」。
彼の偽わざる心境を察すると、正直(なんでサルなんだ) だったと思う。
しかし、へたり込んだりはしなかった。「よし、世界一のサルを演じて見せよう」
そして、折しもみごとな猿を演じきり、バレエにシビアなロシアっ子は、背丈166cm の東洋人に最大級の賛辞を与える。
以後、どんな役でも断らずに演じ続けてきた。
彼の身長から、華やぎのある王子役を躍らせてもらうことはない。
しかし、「道化師」 「悪魔」 などの役では、他に比類なき存在感を示す。
とぶ、跳ねる、回る、この技術においてはボリショイの中でもトップレベルだ。
僕は、クラシックバレエのイロハもわからない。
しかし直感的に、熊川のフェラーリで高速を走り抜けていくイメージのバレエ、長嶋茂雄的華やぎのあるバレエよりも、 岩田守弘のジープで浅間山の鬼押出しを這っていくような、故土井二塁手のように地味で堅実な踊りに、近い距離感覚を得られるような気がする。
39才、岩田守弘、 盛りを過ぎた肉体で、今日も道化師を踊っている。