食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

mucus cyst(粘液嚢胞)

2019-04-17 18:29:07 | 日記

先ほど、「口内炎が、2週間たっても治りません」という主訴のもと、76歳の女性が神妙な面持ちで来院されました。 拝見したところ、下口唇にできた、mucus cyst(粘液嚢胞)でした。  「唇を噛んだか、何かされて、唾液がたまっちゃっただけです(わかりやすく、安心させるための言い回しです)  レーザーで簡単に切除できます。 しかし、その周囲の唾液を分泌する小さな腺ごと、ごっそり、切除しないと、また、あらたに、その水膨れができてしまう可能性があるのですが、どうしましょうか? 正直に言いますが、自分、ごっそり切除する方法は、慣れておりません」 と、お話しましたら、「できちゃったら、また、来ます。 レーザーでお願いします」と返答いただいたので、レーザー切除いたしました。 再発してしまったら、大学病院に紹介するつもりです。  『口内炎が2週間たって治らなかったら、歯科医院へ』 社会に広く浸透しているようでうれしかったです。 

 


BS-NHK~街歩き「パレルモ」

2019-04-17 06:14:59 | 日記

昨晩のBS-NHK 街歩き、は「シチリア島のパレルモ」でした。 シチリアのベタな表現として、長靴の形をしたイタリア半島。そのつま先の前にあるのがシチリア島。  さらに、必ず書かれるのが以下のシチリアの歴史。 地中海の要衝として、古くからさまざまな民族に支配されてきた。 ギリシャ、カルタゴ、ローマ帝国、東ローマ帝国、イスラム、ノルマン人、スペイン、など。 まあ~ シチリアに限らず、マルタなど、地中海の島々は、時の覇権国家の垂涎の的でしたから、交錯した歴史を持つのは当たり前なのでしょう。  複雑な歴史的変遷を経ているシチリアですが、今に続く民族の源流は、バイキング(北方ノルマン人)がつくったと言ってよいようです。 番組でも、パレルモにやってきたノルマン人が、いかに他民族・他文化に寛容だったかを説明しておりました。 (ひとつの教会を、ロシア正教とキリスト教、イスラム、ユダヤ教でシェアしている、など) その思想は現在に踏襲されており、パレルモは音楽をはじめ、多文化・多民族が自由に行きかう交差点の役目を果たしているようです。 シチリアで有名な都市は、番組で紹介されたパレルモ、そして、アルキメデスで有名なシラクーサ。  パレルモが舞台の有名な映画に「山猫」があります。イタリア独立戦争を背景に、没落してゆく貴族を描いた内容で、アランドロン主演、ルキノ・ビスコンティ監督の代表作。「すべてを維持するには、すべてを変えなければならない」という有名なセリフがあります。 事あるごとに書いておりますが、イタリア独立運動は、サルディーニャ島やシチリアというローマから遠く離れた土地から起きており、江戸幕府倒幕運動と非常に似ているのです(薩摩藩という江戸から一番離れた土地が発端ですね) さらに面白いことに、イタリア独立運動と江戸幕府倒幕運動は、ほぼ、同時期です。 ちなみに、イタリア独立運動を背景とした名作アニメに「母をたずねて三千里」があり、意識して見返すと面白いと思います。 今回、パレルモの歴史的建造物や、歴史、を詳述いただけ、僕としては収穫大でした。