もうすぐ、息子の文化祭&体育祭がやってくる。きっとくる。きっとくる。
映画「リング」より、ある意味恐ろしいんです。
息子の学校の文化祭&体育祭は、この辺では、割に有名らしい。(しかし、よそ者の私は、知らんかった)
去年の今ごろ、「おかん、これ作って」と、差し出された、布と型紙、説明書を読んで、びっくり息子の班は、新撰組のあの水色の羽織?と、袴と、それと、着物。そんなん、作らなあかんのです。
おまけに、その企画やデザインも生徒がやってるから、型紙はいい加減。おまけに、布はペロンペロンの裏地に使うようなしろもの。
そして、日がない。
私は、自慢じゃないが、お裁縫は全然ダメなんです。保育園の時に、水着につける名前の布は、一発でとれ、先生に「おかあさん、もっと、ちゃんとつけて下さい」と注意を受け、それ以降、お裁縫は、夫の役目なんです。時間があるときは、宅急便で実家に送る。しかし、今回は、時間もない。それで、助けてくれたのが、短大時代の友達。はるか、西宮から、ミシンを外車に積んで、高速乗って、我が家までやってきてくれました。
ほんまに、あの時ほど、友情を感じたことは、ありません。「○○、27年来の友達やわ。さすがやわ。」って、二人、必死に、お裁縫に取り組みました。友達の助けもあり、何とか期日には、まにあいました。
このことは、同じ高校に行かせてる母親にパニックを引き起こし、仕事から帰って、徹夜でする人、家にミシンないから、ミシン慌てて買う人、仕立て屋さんに出す人。さまざまでした。
息子が通ってた、中学は何でも自分達でさせて、自由にさせてくれたけど、必ず生徒に責任を取らせた。中学生でも、買い物、舞台大道具、裁縫、全部させてたのに、おかしい。こんなのは、自由じゃない。ただの、放任。おかしいから、学校に言うと、言ったのです。そしたら、息子に、「おかん、頼むから言わんといて」と。今にも泣かんばかり。なんで?て聞いたら、「おかんは、キョーレツ。だけど、自分はそんなんで目立ちたくない」って。
ほんまに、誰に似たんかいな?この息子は。と思いながら、渋々言うのは、あきらめたのです。
地方の人は、ことを荒立てたくないって人、多くて、陰では、ブツブツ言いながら、私が言おうと思うの。というと、「だって、伝統行事でしょ?」「都会の人は、違うわね」「ここにずっと住むから、もういいわ」って。それやったら、ブツブツ言うなよと思いながら。息子のやめてくれに負けた私なのです。
皇室だって、少しずつ改革してはんのに、こんな一般庶民の学校の行事くらい、多少変えたって、いいと思うのに。
今年は、ももがいるから、余計にお裁縫できないし、仕方なく仕立て屋さんに出すしかないのか?マジ、憂鬱