おやつと本とアートで綴るhirorinの思い出

おいしいもの・小さくて可愛いもの・アート・本が大好き。これからも健康に注意しながらおやつを食べ続けることを誓います。

アールグレイの香りで 藤野千夜「じい散歩」

2021年02月07日 12時27分21秒 | 読書

リビングやトイレでお線香焚いてるんだけど(もちろん、お香立てはそれぞれ別ね)、今度は大好きなアールグレイの香りにしてみた。

 

夫婦の年齢は合わせて180歳、3人の息子は全員独身、長男は引きこもり、次男は「自称長女」、三男は事業の失敗続きで借金まみれ、そして妻には少しずつ認知症の症状が出て夫の浮気を疑っている。5年間の物語。最後には、夫婦は94歳と93歳に。夫が妻を介護している。

ちょっと重い内容?と思ったけど、爆笑しながら1日で読了。

夫は毎日近場を散歩(池袋辺りかな)たまに都内に出て、おいしいお店に入り、元建設業なだけに「興味ある建築物」を見に回っている。

よく知ってる建築物も出てくるけど、初めて知ったのは梵寿鋼なる建築家。(ぼんじゅこう)
面白い奇妙奇天烈な建築物なのね。
関西には、ないのかな?

このお話の中には、色々な要素が詰め込まれている。「老々介護問題」「8050問題」「LGBT」「コロナ」最後には別居している「自称長女の次男とズーム?で話している。
猫を子供と思い込んでる妻が「みーちゃん学校行ってるの?」と聞くと「今はコロナで休校」と答えてる。

気楽に読めるけれど、考えさせられるところがたくさんな小説。

それにしても「梵寿鋼」見に行きたいよ~

コメント (8)
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