棺を覆いて事定まる

先日、大切な友達が旅立ちました。
ガンの闘病11年。その間、弱音も吐かず、がんばって治療をして。
手術、抗がん剤治療、放射線治療など。

体調のいい時は、海外旅行をたくさんして。自分だからこそできること・役立つことをしたいと言って、ガン患者さん家族会のボランティアや講演、募金活動も。趣味もお出かけも充実させて。

誰も知らない、習慣も全く違う（田舎で嫌やった）、実家も遠いところへ転勤で来て、私がここでやってこれたのも彼女ともう一人の友達のおかげです。

よく３人で出かけたね。３０年～

一昨年は一緒にお稽古もして、歌って踊って。
二人で３８歳の時にもう一度大学に入って、司書資格も取って。
レポートをお互いにうつしっこするから、受講科目をずらしたりして。

思い出は山のよう、子供が小さい時は、ほぼ毎日会っていたね。

感謝してもしきれない。家族ぐるみのおつきあいだったので、お互いの家族のことはなんでも知っていた。

温泉に入って、内緒のお話タイムも楽しかったね。
３人でカラオケ行って、ＡＫＢ歌ってセンター争いして。

自分がしんどくても大変でも人のことを一生懸命して、素朴で暖かく、可愛くて頭のいい人だった。

「棺を覆いて事定まる」本当だと思う。

昨日は訃報欄で知った人たちから私に問い合わせがたくさんあった。わずか１年のお付き合いだった人でも、みんなに鮮明に記憶に残って、悼んでくれていた。

私もまさか一昨年のあの日が最後だと思わなかった、あの日も笑い転げて別れたんだけど。

どうぞ、あちらでゆっくり心安らかに過ごせますように。