小さな柚子
術後6週間は自転車は禁止、重いものを持つことも禁止。重いものの基準って人それぞれのはず。退院するときに看護師さんに聞くと「今まで買い物して1度に持ち帰っていたものを3回位に分けるつもりで」と。今まで私は数日に1度自転車で買い物に行っていたので牛乳、ジャガイモ、キャベツ、リンゴにミカン・・・とかなりの重さでした。自転車ばかりでは運動にならないと秋の初め頃にカートを買いお天気と気分次第でゴロゴロ引っ張って買い物していました。ただこのカートは車輪が二つ、引っ張れるのは1方向のみのなので私の身体の後方にカートが来る。これだと近くのスーパーには良くても街中の人混みを歩くにはちょっと迷惑な気がしていました。
初めに買った買い物カート
改めて周りを見れば身体の脇にカートを寄せて歩くシニアさんが多い。そのカートは皆さん4輪!これなら混みあう街中でもよさそう。これから画材などの荷物が多い同好会や教室、買い物にも引いて歩けそうです。
初めにカートを買った東急ハンズへ今回も行く。
売り場では先客さんがカートをいくつか並べて店員さんの説明を聞いておられるので私も横で聞く。大きさも大小、機能的にも少しずつ違いがあるし可愛いデザインや花柄、すっきりしたデザインの物も沢山あってこれは迷う・・・決めかねておられた先客さんはどうやら柄物がお好みらしい。青い柄物の大きさの違うカートの在庫があるか聞いているので私は先客さんの前に並んだカートの中でも大型で落ち着いた緑色のカートを「ちょっと見せていただけますか?」と引き寄せる。色は私好みだし引っ張り具合もなかなか良い。先客さんは値札を見ながら「これって結構なお値段ねぇ」と。「ほんとねぇ、でももう格好良いバッグはいらないから使いやすくて実用的なものがいいわね」と私。「これ好きな色だから私がいただいてもいいかしら」と言えば「あなたのそのコートにも良くお似合いよ」と先客さん。で、決まり!この日私は黄色いコートを着てました。
そこへ店員さんが戻って来て「柄物の在庫は無くて次に入荷するのは来年3月の予定です」と。私は店員さんに緑のカートを買うことにしたと告げてカートを引いて会計へ。「あの緑のは・・・」と先客さんの声が聞こえたような気がしたけれど彼女さんはもう少し小さいのが欲しかったはず。私が横取りしたのではない・・・と思いながら・・・コロコロ引いて帰りました。
買ったカートは以前友人が「これいいよ!」と言っていたSWANY、それにしても次の入荷は来年3月って!ビックリしました。
今回買ったカート(Lサイズ)
説明書には「体を支える構造ですので、極力体の脇につけて4輪で押してください」とあります。
引くのではなく背筋を伸ばして押して歩く・・・カッコよくです ♪
帰り道、家の近くで90歳になるご近所のGさんに出会いました。独り暮らしのGさんは買い物帰りらしく杖をつきながら大きなショルダーバッグが重そうです。「このカートちょっと押してみて、歩くのも楽だから」と私。杖の代わりにカートを押して少し歩いたGさん「これ ふらつかんし楽だね」と。「だけどバスに乗り降りするには背中にしょっとらな無理だわね」って。確かにそうだけど・・・Gさんの家の前まで少し歩いて「元気でね」と別れました。
膝が気になるようになってからカートにもなるリュックの大小も買ったし、今年は買い物用のカートを2個、私にしては珍しく買い物が多いですが、贅沢ではなく便利なものは出来るだけ利用しながら暮らしを楽しみたいと思っています。