ミントグリーンの風に吹かれて

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遭難仕掛けた思い出・・・

2018年08月15日 | 思い出

良かったですね~!行方不明になっていた2歳児が発見、無事保護されました。

捜索ボランティアの尾畑春夫(78歳)さんが山中の石の上でしゃがみ込んでいる

理稀(よしき)君を発見したということでした。

何度も呼びかけていたら「ぼく、ここ」と男の子が返事したそうです。

3日間も暗い山の中で過ごし、どんなに心細かったことでしょうね。

ほんと無事で良かった。よく耐えたねー、と褒めてあげたいですね。

それに雨も降らなくて良かったです。幸運な子です。

実は、私も若い時に一度遭難仕掛けたことがあります。びっくりでしょ^^

北大阪の摂津峡に友人と二人でハイキングに行った時のことです。

お昼前に待ち合わせた時から小雨模様でした。

延期すれば良かったんですが、若気の至りで怖いもの知らずでした。

傘を差して山道を歩くという、今から思えばなんと大胆で命知らずの行為だったことか。

予定ではとっくに下山しているはずの時間に山の中をうろうろしていました。

すでにハイキング道からは外れており、地図も持参してませんでした。

今では地図、懐中電灯、コンパス、携帯は当たり前ですよね。

粘土質の道は雨でぬかるんでいました。

踏み外したら一巻の終わりだったかも。片側が崖でしたから

土砂採取場のような大きなトラックが止めてある場所を何度も横目で見て通りました。

日が落ちだんだん暗くなってきた時には、二人とも泣きそうでした。

半べそかきながら、とにかく下山道にたどり着こうと必死で歩いていました。

すごい早足でした。今から思えば恐ろしいことです。

よくもまああんな暗い道を懐中電灯もなしに歩いたものだと。

恐怖をあおるようななにか動物の声も聞こえました。

二人へっぴり腰でしがみつきながら歩いていました。

山の中がほんと真っ暗だということを果たしてどれぐらいの方がご存じかしら・・・

当たり前の話、明かり一つないんですから。

その真っ暗な中を私たちは半べそかきながら必死に歩いてたんです。

休憩もせず、不安な気持ちで押しつぶされそうになりながら

7時間以上歩き続けていたと思います。

しかし、神様ってやっぱりいらしたんです

先の方でかすかにバイクの唸り声が聞こえたんです

私たちは天にもすがる思いでその音の方へ向かいました。

モトクロスの練習に来ていた地元の若者でした。

ライトの中から現れた青年は天使に見えました。

事情を話すと「駅まで誘導します。」と涙が出るお言葉。なんて親切なんでしょう。

バイクのライトで道を照らして、わざわざ一緒に下山してくれました。

多分30分ぐらいかかったと思います。

町の明かりが見えた時には糸が切れたように二人泣きじゃくりました。

青年はまたすぐ元の山の方へ引き返していきました。

心残りはその時にお礼を述べただけでお名前も聞かなかったことです

実際その時の私たちにはそんな余裕はありませんでしたが・・・

「探偵ナイトスクープ」で探してもらえば良かったかしら

遠い遠い昔の思い出。無事だったことに感謝します。