退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#1106: GMO (1)

2018-10-15 07:10:29 | アメリカ便り
先日言うのを忘れたけど、無事イミグレーションでパスポートにハンコをもらってきました。
40分ほど待った後、また例のくそばばーにあたりました、というかこの場所、このくそばばーしか働いていないのでは。
でもなんとこのくそばばーは、今回は優しいばばーに変わっていました。

コンピュータを打ち込んでいたら、‟あんたの名前がどこにもない”とこの優しいばばーが言った。
‟あんた6か月前も同じこと言ったよ、私の名前がないって”。
しばらくして、”番号がひっくり返っていた”だって。
9桁の番号の中で、82であるべきが28となっていたそうな。
‟あんた6か月前に直さなかったの?’とはききませんでした。
前にも言ったけど、イミグレーションでは、‟従順な人となれ”なので。
とにかく無事終わりました。
単純なグリーンカードの更新に10か月もかかっているのはこのせいかしらね。

昨日の続きです。

赤い布きれひらひら女、最初から好戦的でした。
‟私、GMOのことをしっているんだから”てな感じで。
こういう人たちって自分は絶対正しいと思っている。
これは宗教に偏った人達、中絶反対派の人たちに多く見られる現象です。

そんな人を相手に私は論理的説明しようとしました。
以下はその時の状況を誇張したものです。
ついでにGMOをわかりやすく説明したいと思います。

赤いひらひら女:GMOはサイエンティフィックに癌を起こすと証明されたんだよ。

元サイエンティストの私:うっそー。GMO ってね、殺虫性を持つたんぱく質や、除草剤に耐性を促すたんぱく質を作るの。わかる? タンパク質なの。タンパク質は食べると胃の中で消化され短いアミノ酸鎖に変わって、栄養素になるだけなの。アレルギー反応は一般的な食物と同様、出る人もいるかもしれないけど。

もう5年くらい前になると思うけど、あなたたちみたいな人がいるために、貴重なサイエンスのたまものであるGMOの将来に不安を感じた、ノーベル賞受賞者を含んだ100人の著名なサイエンティストが、‟GMOは安全”という文書に署名をしてそれを発表したの。

赤いひらひら女:GMOなんて作らなくてもこの自然環境を大切に活用したら、十分な食料を生み出すことができる。自然は偉大なんだ。

元サイエンティストの私:それができたらいいね~。でもね、地球温暖化は現実なの。おまけに地球の人口は2050年には100億人にもなっちゃうの。その大多数の人たちは殺虫剤も除草剤も西欧諸国の人たちみたいに買えない発展途上国の人たちなの。地球上の人の食べ物を有機栽培で作るの? ふっふっふ(やれるもんならやってみな、もうやってられないというあきらめの含み笑い)。GMO を使うと、殺虫剤、除草剤の使用を減らすことができるのよ。でもね、その恩恵がはっきり見えるには反GMO活動家やただの反GMO支持者が多すぎるの。

私自身も含めて、私たちは、‟知る”という社会に住む人間としての‟権利”を放棄していると感じる。
この世の中、図書館に行かなくても実際にあらゆる場所に行かなくても、コンピューターの前に座ればそこに世界がある。
こんな素晴らしいものがあるのに活用していない。

GMOの他、新しいものに、‟反、反、反”と言わずに、まず調べてほしい、自分が反対するものは何なのかと。

続きはまだあるので、次回にします。

ハブグレジュンタのマミー