退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#339: 私のファーガソン ファクト

2014-08-19 22:11:06 | アメリカ便り
ファーガソンでの抗議デモ(+暴動+略奪)、今日で11日目ですが、まだ続いています。
今日は二人目の死者が出ました。

ファーガソンはセントルイス北東部に位置して、私の住む町がある南西部からは、ハイウエーで30分ほど離れています。
ファーガソンを含んだ地域は今でこそ、黒人が町の約75%を占めていますが、昔は白人が多かったのです。
それがこの15年で逆転をしたのです。
今回は、ファーガソンのポリスがほとんど白人に占められている(約80%)ことが問題の一つにあがっています。
これはファーガソンが白人町だった頃のなごりであるといわれています。
と言うのは、こちらのポリス(日本の公務員みたいですが)は、ベネフィットやら退職後の年金が保障されているため、途中でやめる人があまりいないからです。
だから、この“約80%の白人ポリス”も、ファーガソンが白人町だった時代に雇われた人達なのです。
別に人種差別ではないと思いますよ。

今日の新聞のカラムに面白いことが書いてあった、と私の主人が言いました。
面積1マイルx1マイルの地域での犯罪件数が、アメリカ全国平均が年間39件なのに、ファーガソンのそれは140件だったそうです。
つまり、全国平均の3倍以上です。
ニューーヨークも勿論犯罪件数が多いことで有名ですが、それに対抗してニューヨークでは、ランダムに不審者をストップすることによって、小さな犯罪を取り締まったそうです。
と言うのは、小さな犯罪が大きな犯罪につながるからです。
だから、このように犯罪件数が多いところでは、不審者と言うだけで、ポリスにストップをかけられるのは珍しくないのです。
ファーガソンの住民はこのことを、重大な人種差別であるように伝えていますが。
これもまた人種差別ではなく、しょうがないんじゃな~いでしょう。

ポリスの過剰防衛的装備なんかも問題点で取り上げられていますが、これまたある程度しょうがないと思います。
一日目の夜から黒人による暴動やら、店での略奪が起きたんだから。
更に、ここはアメリカ、3億丁ものガンが出回ってるところ。

抗議デモが始まるや否や、アメリカ全国から、プロのデモ隊がやってくるし。
ファーガソン住民が言ってました、“関係ないやつは出て行け”と。
日本でも何かあるとプロのデモ隊が全国から駆けつけるけど、ここも同じことがおきています。
そして地元住民に迷惑をかけています。
これら部外者が、暴動やら、略奪をやっていると言ってました。

今日ポリスに殺された人も、どこから来た人かは明らかにされていませんが、店から物を盗み、路上をドラッグに犯された人のようにめちゃくちゃに走っていたところをポリスに止められ、ナイフでポリスに襲いかかったところを撃たれたそうです。
何かあると、ポリスもガンでズドンです。
これまた人種差別ではなく、しょうがないんじゃない。
白人が同じことをしたとしても同じことが起きているでしょう。

でも一番の問題点は、黒人そのものにあると思います。
こんな事件と言うのは、いつでもどこでも起きています。
だからそのたびに抗議デモなんかやっていたってだめです。
根本を直さなければ。
つまり、黒人一般の地位を上げなければ。
1960年代の人種差別反対運動以来、“表向きの黒人の地位”は上がっています。
教育も差別なしに受けることができます、と言うか、黒人のほうが白人より優遇されています(逆差別と言われています)。
だから、それを利用して黒人の地位を上げなければいけないと思います。
黒人が大統領の時代なんだから。

ちょっと書き足りませんが長くなったのでこの辺で。

ハブグレジュンタのマミー






#338:つれずれです。

2014-08-17 23:05:08 | アメリカ便り
どぶさん、犬と言うのはわかるのです。
主人が何を考えているか。
ゲーブルの場合は、病気による死期ではなかったけど、娘の顔を齧ったことにより、取り返しのつかないことをしてしまったことがわかってました。
齧った直後、ぶるぶると震えていました。
スピリットの場合、ステーキのご飯を食べないと、私が心配すると思って、私の顔を見ながら我慢して食べているのが、その目から伝わってきました。
犬って本当にわかっているのです。

ファーガソンの抗議デモまだ続いています。
そして、その抗議がだんだん全国的になってきたようです。
1992年にロスで起きたロドニーキング的に広がっていきそうな感じがします。

と書いたところで、札幌の“30分間以上心肺停止して生き返った”兄から電話が来ました。
いつもは10分ぐらいしか話したくない人が、今日はなんと一時間話しいてくれました。
おまけに、大好きだったビートルズの歌まで歌ってくれました。
相変わらず、オンチで英語と言うより、フランス語発音に近い歌詞でしたが。
よかった、元気そうで。
でも昔は100キロ近くあった体重が今では62キロとのこと。
もうちょっと体重を増やして欲しいです。

まあ、あせらず、マイペースで奥さんと二人でリハビリをして欲しいです。

もう遅くなったので、今日はこの辺で。

短いので、禮ちゃんは喜んでいることでしょう。

ハブグレジュンタのマミー






#338:つれずれです。

2014-08-17 23:05:08 | アメリカ便り
どぶさん、犬と言うのはわかるのです。
主人が何を考えているか。
ゲーブルの場合は、病気による死期ではなかったけど、娘の顔を齧ったことにより、取り返しのつかないことをしてしまったことがわかってました。
齧った直後、ぶるぶると震えていました。
スピリットの場合、ステーキのご飯を食べないと、私が心配すると思って、私の顔を見ながら我慢して食べているのが、その目から伝わってきました。
犬って本当にわかっているのです。

ファーガソンの抗議デモまだ続いています。
そして、その抗議がだんだん全国的になってきたようです。
1992年にロスで起きたロドニーキング的に広がっていきそうな感じがします。

と書いたところで、札幌の“30分間以上心肺停止して生き返った”兄から電話が来ました。
いつもは10分ぐらいしか話したくない人が、今日はなんと一時間話しいてくれました。
おまけに、大好きだったビートルズの歌まで歌ってくれました。
相変わらず、オンチで英語と言うより、フランス語発音に近い歌詞でしたが。
よかった、元気そうで。
でも昔は100キロ近くあった体重が今では62キロとのこと。
もうちょっと体重を増やして欲しいです。

まあ、あせらず、マイペースで奥さんと二人でリハビリをして欲しいです。

もう遅くなったので、今日はこの辺で。

短いので、禮ちゃんは喜んでいることでしょう。

ハブグレジュンタのマミー






#337: 犬の話

2014-08-16 23:18:46 | アメリカ便り
只今空が割れるように雷が鳴っています。
雷が大嫌いなハブは、私の足元にうずくまっています。

今日はスピリットとサチの続きです。
スピリットは本当に母性本能の発達した、自我のない犬でした。
主人曰く、“性格に特徴がない犬だ”。
それぐらい、もの静かな犬でした。
そして70パウンドと、オーストラリアンシェパードの規格には当てはまらない大きな犬でした。
もらってきたときは48パウンドだったのに。
でもスピリットは余り体が丈夫ではありませんでした。
しばしば膀胱炎と奇病の関節炎を患い、そのたびに病院にかかりました。
当時、犬を専門医に連れて行くなんて夢にも思わなかったので、近所の獣医で済ませていました。
だから、ハブちゃんみたいに1回500ドル600ドルなんてことはなかったのですが。
9歳になったとき、歯茎に小さな腫れ物ができ、いつもの獣医に連れて行ったら手術でとるようにと言われました。
別の日に、またスピリットを獣医さんのところに連れて行き、手術をしてもらいました。
腫れ物の生検結果は残念なことに良くなく、サルコーマという悪性腫瘍で、また腫瘍が出てくると言われました。
9ヶ月ぐらいしかもたないとも言われました。
でも、スピリットは9ヶ月より長く、その後3回も転移腫瘍除去をしながら、1年半生き伸びてくれました。
最後のほうは食事も余りとらなくなったので、ひき肉をドッグフードと混ぜて食べさせたり、それがだめになると、ステーキになったりと人間より良いものを食べるようになりました。
腫瘍が肺のほうにも転移をしたようで、呼吸がだんだん苦しそうになってきた為、獣医で安楽死をしてもらうことに決めました。
その日、スピリットも何が起きるかわかっているようで、悲しそうな目をしてました。
ご苦労さん、スピリット。
今も、灰となって我が家にいます。

セントルイスで起きている、黒人の抗議デモいまだに続いています。
このようなことで、セントルイスが世界的ニュースで知られるとは。
セントルイスの黒人問題は根深いものです。
黒人が住む場所、白人が住む場所と黙認で決められている以上、お互いは絶対に相容れないと思います。
相容れられる黒人と言うのは、教育レベルが高く、ちゃんとした仕事に就いて、ある程度地位も金もある人達だけでしょう。
昔、私の勤めていた研究所(700人)と言うのは黒人の研究員が一人しかいませんでした。
別に、黒人差別ではなく、研究所に勤めることができるだけの教育レベルをもった黒人がいないと言う理由からです。
それでも、国から黒人を雇うように通達がきているため、一時期レベルを下げてでも良いから黒人を雇おう、なんてばかげた方針も出ました。
結局は現実化しませんでしたが。

今回の事件は、この根深い人種問題が生んだ不幸な出来事です。
白人警官の横暴さもアメリカ国内では、昔から問題になっています。
そして、その問題になった町ファーガソンの警察署長が、過剰な権力行使をしたためより問題を大きくしました。

アメリカの人種問題は、これからもずーと続くでしょう。

ハブグレジュンタのマミー



#336: 終戦記念日

2014-08-15 23:31:54 | アメリカ便り
今日は15日。終戦記念日です。
私の息子と同じ年の子達が、“天皇陛下万歳”と戦って死んでいったのかと思うと胸が痛むのは勿論ですが、私が今思うのは“果たして今の子達が同じ状況におかれたら、同じことをできるか”ということです。
7,8年程前、友達の子供(当時高校生)に“戦争が起きて、徴兵が始まったらどうする”と言うようなことを聞いたことがあります。
その子曰く、“日本は兵隊を中国やら他国から雇って戦争をさせる”とのこと。
自分自身が戦争参加なんてことは微塵にも考えていないようでした。
そうでしょうね、これだけ、自由、平和ボケした国、戦争が遠い過去になった国、“徴兵するぞ!!”なんて言ったって、若者は、“なにあほ言ってんだ”と言うのがほとんどでしょうね。

集団的自衛権で戦争が近くなったとか言われています。
アメリカではここ最近、“なんでアメリカばかり、あちらこちらの戦争に参加しなければならないんだ”と言う、(ごく当たり前の、何で今までそれを疑問に思わなかったのか判りませんが)疑問が出てきました。
だから、一応、日米安保条約がありますが、果たしてどれだけそれがこの先、有効か判りません。
勝手気まま自国のことしか考えない、単純極まりないアメリカのこと、本当に先は見えません。
日本が自分達だけで、日本を守りきることができると言うのなら集団的自衛権なんていらない課も知れませんが、核を持たない日本、どれだけ世界に対して力を持っているかというと疑問です。
戦争なんてないにこしたことがありません。
でも、戦争ができないと言う憲法だから、戦争をしないと言うことが、世界では通用しないのは確かだと思います。

元理系女が考える戦争論、集団的自衛権でした。
今日は短く。

ハブグレジュンタのマミー