退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#330: 犬の話の続きです。

2014-08-05 21:13:05 | アメリカ便り
理研の笹井さんが自殺しました。
36歳で京大の教授に選ばれたり、次期ノーベル賞候補と言われたり、凡人の私には非常にうらやましい才能の持ち主でした。
小保方さんの毒にあたらなかったら、華々しい将来があったでしょうに。
日本の科学界にとっても損害だと思います。
自殺と言う選択しかできないまでに追い詰められた気持ちだったのでしょう。
残念です。

ゲーブルの続きです。
ゲーブルが5歳ぐらいの時、娘が生まれました。
常に泣き叫んでいた娘の枕元を、ゲーブルはぐるぐる回り続けました。
この泣き叫ぶ物体を何とかしなくては、と言う本能が働いたんでしょうね。
娘が歩き始めると、これまた常にせわしなく娘の周りを動き回っていました。
でも、娘が育つにしたがって、その動きがただの牧童犬の動きじゃないような感じがしてきました。
そうなんです、ゲーブルがだんだんやきもちを焼いてきたのです。
そしてある日、デッキで遊んでいる娘の顔をまともに引っかいたのです。
額から頬にかけた引っかき傷を作ってしまいました。
目は大丈夫でしたが、この段階で主人の親からは、“犬を何とかしたほうが良い”と言われました。
ゲーブルは7歳となっていました。
どうしようかと迷っているうちに今度は、娘の唇に噛みついたのです。
私も小さい時(小学生)、母の飼っていたコッカスパニエルによく噛まれていましたが、母は犬を何とかしようとは一度も考えなかったと思います。
犬は齧るもんだと気楽に考えていたと思います。
ま~この考え方って当時の、一般的日本人の考え方だったと思います。
アメリカは違いますよ。
犬は人間を齧ってはいけないのです。
その点に関しては、非常に神経質だと思います。
もし犬が人間を齧ったら(度合いによりますが)、日本で言う保健所行きです。
私もついに、ゲーブルを何とかしようと考えました。
でも人を齧る犬と言うことで、新しい飼い主を探すこともできません。
新しい家でも誰かに噛み付いたら、責任問題にあります。
仕方なく、獣医のところで安楽死してもらうことになりました。
獣医に連れて行くと言う日、ゲーブルも自分の運命を感じ取ったんでしょうね、じっと私のことを見つめながら震えていました。
でも獣医の所には主人に言ってもらいました。
帰ってきた主人は泣きました。
ゲーブルはかわいそうでしたが、私はもう常に娘とゲーブルを監視していなくても良くなったので安心しました。
薄情とは思いましたが。
母親としては当たり前ですよね。

ゲーブルの続はサチとスピリットです。

今、娘が帰ってきました。
8月の終わりまでいます。
私は、また家族4人の飯炊き女です。

ハブグレジュンタのマミー