退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#447: ヴァレンタインズデイプレゼントはピンクの拳銃

2015-02-18 21:04:58 | アメリカ便り
気が遠くなるような臨床試験の翻訳、もうちょっとで終わり。
明日には納品できそうです。
でも臨床試験の翻訳って慣れると数をこなすことができそうです。

金曜日から月曜日までは娘のいるミネアポリスです。
所属しているオーケストラのコンサート。
これが最後です。
一応5月卒業ですが、まだその先は決まっていないようです。
受けた医学部からはまだ何も連絡が来ないそうで、ほぼだめみたいですね。
バックアッププラン、ちゃんと考えているでしょうか。
息子の先日受けた医学部進学のための全国試験、結果が出たそうです。
2年前迄だったら、合格できる点数ですが、システムが変わる今、競争が激しくなっているので、どうでしょうか。
息子は絶対、バックアッププランというか、いかなる人生プランというものを考えていないでしょうね。
私が心配してもしょうがないでしょう。

先日、娘は電話で私にこう言いました。
“私がしっかりしていないのは、両親のせい”。
私は????。
“お母さんたちが全部やってくれていたから”。
親というものは反面教師のほうがよいのです。
私の親みたいに。

先日、セントルイスのニュースで、ヴァレンタイズデイのプレゼントとして、ピンクの拳銃が売れたそうです。
愛のシンボル的バレンタインズデイのプレゼントが、人殺しのシンボル、拳銃となった。
こんなニュースは、37年すんでいるアメリカで初めて聞いたニュースです。
こんなの送る人の気も知れませんが、もらって喜ぶ人の気もわかりません。
もし私がピンクの拳銃をもらったら、腹が立ってその拳銃で相手を撃っちゃうかも。
なんてことはしないのです、私はアメリカ人ではありません。

日曜日の夜から月曜日の夕方まで、雪が降り続きました。
2,3インチぐらい積もったでしょうか。
今年初めての大雪です。
北東アメリカでは1月27日から雪が降り続いています。
記録的な積雪で、あちらこちらで、家が押しつぶされたりして大変な被害です。
日本では東京でも雪が降ったとか。

先ほどのニュースで、面白い比較をしていました。
1.異常気象は人為的なものと思っている科学者は~88%で、そう思っている一般人は~55%。
2.ワクチン接種をするべきだと思う科学者は~85%で、そう思っている一般人は~65%。
3.遺伝子組み換え食物が安全だと思っている科学者は~85%で、そう思っている一般人は~35%。
一般人と科学者の考えに大きなギャップがあると伝えていました。

このギャップはどうして生まれるのか考える必要があるのでは。
これは根本的に大変興味深いことです。

今日はこの辺で。

このブログを書いている私の隣で、ジュンちゃんは寝てました。



ハウスレンというソングバードです。



パープルフェンチ、ゴールドフェンチ


イースタンブルーバード



メスのカージナルス



ジャンコ


ダウニーウッドペッカー


久しぶりのブルージェイ


かえ子ちゃんサムさんが作ったクリスマスボールが飾ったままのキッチンの窓からの眺め。


ミリオンダラードッグハブチャン


ハブグレジュンタのマミー














#446: Life goes on

2015-02-13 23:21:26 | アメリカ便り
今朝おきてメールをチェックすると、翻訳依頼が2つ入っていました。一つは50ページの臨床実験報告書。
もうひとつはあけもしなかったので、わかりません。
今やっている翻訳を明日中に終わらせ、臨床実験報告書を翻訳することにしました。
50ページを5日間でするのはちょっときついかもしれませんが、報告書(字と字の間の隙間が多い)だったら何とかなると思うけど。。。。

昨日は往復高速で1時間かけて友達の化学療法に付き添う予定だったのですが、病院に着いてみたら友達はいなかった。
化学療法する前に、それができるかどうか血液検査で確かめるのですが、時々、検査結果が悪くて、化学療法を受けられずに帰らなければならない人がいるので、ひょっとしてそうだったのかな~と思ったけど、結局は日にちが違っただけでした。
忙しいとこうなんですね。
余計に時間を無駄にする。

でも昔のセラピードッグの仲間、マージとその犬、デイジーにあうことができました。
このカップルはクラスも一緒だったので、周知の仲です。
セラピードッグのクラス、評判が悪くなったといってました。
あの先生、“リトルヒットラー”がいる限り悪い評判は続くでしょう。
おまけに、あのディレクターのあんちゃん風もよくないし。
他はいい人ばかりだったのですが。
あの二人があまりにもひどかった。
マージのもう一匹のセラピー犬、アイザックが関節の病気になり、ハブちゃんの行っている病院で手術をするといってました。

友達の化学療法は今日だったのです。
だから、今日もまた行って来ました。
元気そうにしていたけど、常に“死”が頭の中にあるんです。
ヴァレンタインのチョコをくれました。
家に送り届け、ついでにそこの馬鹿犬(ミニチュアダックスフント)と少し遊んだけど、抱っこしようとしたら、おしっこが飛んできました。
思わず、息子が赤ちゃんだったときを思い出しました。


今日の題は英語ですね。
英語は簡単なのですが、意味は深いです。

みんなそれぞれの人生を抱え生きている、とでも言いましょうか。
といってもこれは直訳ではなく、私の思いが入っています。

肺がんになった友達はもう死を覚悟している。
そのために自分が死んだ後、家族が困らないように病気の体をおして家を直したりしている。

今日のニュースでは、よく知られているジャーナリストが交通事故で突然死んだと伝えてました。
この人、こちらの日曜日放送の“60 minutes”に出ている人で、先日もいつもどり出ていました。
それが急にいなくなったんです。

隣のアリッサ、大腸がん、乳がん、そして今度は皮膚がん。
それでも毎日学校に行って3年生を教えている。

ドイツ人の友達も38歳で医者になり、60歳の今、12年前にわずらった乳がんが再発。
医者として成功し、これからまだまだなのに。
まる坊主頭となり、“中途半端な感じ”といってました。

暗い話ですが、死というものは誰にとっても身近なものです。
だけど、誰も死を考えずに毎日を送っています。
その毎日が苦しいものでも、楽しいものでも、悲しいものでも、毎日を送っているのです。

水戸黄門の主題歌にありましたよね。
“人生楽ありゃ、苦もあるさ。涙のあとには虹が出る。歩いてゆくんだしっかりと。自分の道を踏みしめて”です。

ハブグレジュンタのマミー




NBCニュースアンカー、ブライアンウイリアムス

2015-02-11 19:50:35 | アメリカ便り
今、話題になっているのが、NBCというアメリカのテレビステーションのニュースアンカーをやっているブライアンウイリアムスが2003年イラク戦争と、台風カテリーナ時にニュースを捏造したことです。
そのためブライアンは今週からアンカーからはずされ、発表によると、6ヶ月の定職を言い渡されたそうです。
定職が終わってから戻ってくるかどうかは疑問ですが。

アメリカで、NBCの夜5時半(セントラルタイムゾーン、つまり、セントルイスタイム)というのはプライムタイムのニュースで、毎晩7,8百万人の人が見ているそうです。
そのニュースアンカー(日本のニュースキャスターみたいなもん)を10年以上任されていたブライアンが、2003年に報道で行ったイラクで、乗っていたヘリコプターが襲撃され、臨時着陸を余儀なくされ通りかかったアメリカ軍に助けられたとか、台風カテリーナの時は、泊まっていたホテルが暴動に襲われたとか、死体が洪水の中に浮いていたとかいろいろとニュースをひん曲げて伝えたり、捏造したりしていたと判明したそうです。

こちらのニュースのアンカーになるということは非常に厳しい競争を勝ち抜かなければならないし、アンカーという立場を維持するには並ならぬ努力が必要です。
しかし、競争の激しいニュースアンカーは映画スターみたいなもので、所詮人気商売なのです。
日本なんかその典型と、若い女の子のアナウンサーやらお天気姉さんを見ると感じます。

人気商売がゆえに、ニュースアンカーに限らず、アナウンサーも含め、ジャーナリストの本質を忘れていくのだと思います。
しかし、サイエンスも同様ですが、どうしていずれは判明するようなうそをつくのでしょね。
そしてそのうそによって、今まで築き上げた地位信頼財産、全部失うことになるのが誰の目からも見え見えなんですが。

でもここで私たちが注意しなければいけないことは、常に自分の目、耳を見開いて自分で何が起きているかという事実を把握する必要があるということでしょう。
つまり、どんなニュースでも丸ごと信じてはだめという事です。
となると、ニュースを単に客観的に見るだけではだめという事ですね。
こんなことを書くと、“ニュースを見るのも堅苦し苦なる”と思われるかもしれませんが、必要なときだけで結構です。

慰安婦問題なんて良い例です。
ジャーナリストが及ぼす社会的影響、考えると怖いですね。


#444:オバマ氏に賛成です。

2015-02-09 23:04:10 | アメリカ便り
先日、ナショナルプレイヤー朝食会でオバマさんのスピーチの中の30秒間の内容が話題(問題)になっています。
簡単に言うと“クリスチャンも長い歴史の中、神の名のもとにひどいことをしてきたんじゃないか、中世期に行われたクルセイ(crusades)、アメリカの奴隷を見てごらん”。

この30秒スピーチが今、話題になっています。
無宗教の私から言わせれば、まるっきりの事実なんですが。
知らんふりをしたい過去の汚点を、自国の大統領に言われたのだから、白人としては頭にくるんでしょうね。
テレビの討論会を聞いていたら、“クルセイは次に続く偉業を起こすための必要行動”なんてわけのわからんことを言う評論家もいたし、“クルセイはモスレムが乗っ取った聖地を奪い返すためだった”とか言っているのもいました。
このわけのわからない、言い訳はアメリカ人に良く見られる、典型的な自己正当化(餓鬼の言い訳となんら変わらない)です。

オバマ氏が言いたかったことは、どんな宗教でも神の名のもとに、ひどいことをしてきたという事実。
そして、みんながイスラム国を憎むあまり、すべてのモスレムを阻害するようになってはいけないという事。
この2点を30秒スピーチで、言い表したかったのだとオバマ氏の側近は言ってましたが、私も同感です。
ま~、30秒でオバマ氏の気持ちをわかりやすく表すことはできなかっただろうし、それを理解できるだけの柔軟性を持った脳の白人クリスチャンも少ないでしょう。

今日は短く。

ハブグレジュンタのマミー



 

#443:ワクチンの是非

2015-02-08 23:06:11 | アメリカ便り
グラミーを見ながら書いています。
今、アメリカで話題になっているワクチンの是非。
今年に入ってカリフォルニアを中心に国内で、すでに100人以上がはしかにかかったそうです。

ディズニーランドで多くの人が感染したそうです。
ワクチン接種がほとんど義務付けられているアメリカで、1ヶ月でこの勢いというのは驚異的です。
政府も“ワクチンを受けていない人はすぐに受けるように”といっています。
が、このような状態のときに、二人の2016年大統領選に出るかもしれない政治家(クリスクリスティー、ロンポール)が“ワクチン受けるか受けないかは個人の選択”的なことを言ったことで、世間をにぎわしています。

1998年にイギリスの研究者が、“混合ワクチンが自閉症など脳の発達に影響を与える”という文献を発表したことにより、98年以降ワクチンの接種率が91%以上から80%そこそこにまで下がったそうです。
しかしこの文献、現在の“STAP 細胞”的な、いい加減な文献だったため、2010年に発表取り消しとなりました。
取り消しになった後はワクチン接種率が以前と同じに回復しましたが。

この文献、なんせ、研究対象が12人の子供だけとのこと。
この数ではまともな統計データも出せないのでは。
今ではその研究自体が不正だったといわれています。
だから、ワクチンが自閉症など脳の発達に悪影響を起こすという事実はないのですが、いまだに、ワクチン反対者はそのことを持ち出しています。

どのようなワクチン、薬にも副作用はつき物です。
ワクチンを受ける危険性、受けないでいる危険性、感情ではなく、事実をベースとして受けてほしいです。

ワクチンを受ける受けないは、個人の自由ではあってはいけないと思います。
というのは、受けないことによって、他人に危害を与えるからです。
つまり、ワクチンを受けていない人がはしかにかかったことを知らず、他人にそれをうつしたなんてことになったら、そして最悪の場合うつされた人が重病になったり、死んだりしたら、これは立派な犯罪です。
とこれは、私が大好きなテレビドラマ“Law and Order”でも、10年ぐらい前に取り上げられた話題です。
この番組で、自分の子供にワクチンを受けさせなかった母親は罪に問われました。

小さな子供を持っている皆さん、ワクチンは忘れずに。

グラミー終わりました。
セントルイスシンフォニーがグラミー賞を取りましたよ。
これで、7つ目のグラミーだそうです。
おめでとう。
そういえば、シンフォニーしばらく行ってないです。

ハブグレジュンタのマミー