手術してから1週間近くが過ぎようとしている。
自分の人生を大きく変えてしまう程の出来事。
そんなふうに考えたいたのだが、今現在、そんな実感は全くない。
確かに、しゃべることはできなくなった。
手術前に職場に退職願を提出し、受理された。
客観的に見れば、大きな出来事だし、自分でも、もう少し精神的なダメージを受けるのかなあと予想していたのだが、意外なほど平静でいる。
家族とは、平常と変わらないコンタクトをとっている。
仲間や親戚とも、それなりに無事であることを伝えたりして、喜びを分かち合っている。
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集中治療室から出ることができた日、昨年末に壊してしまった陸上競技の精密機器の修理の手続きを完了することができて、ホッとした。
マタギに代わって手続きを進めてくれた事務局のT氏には、懇ろに礼を伝えさせていただいた。
別れ際に、今年度最後の理事会資料と新年度の役員名簿を受け取った。
もちろん、新しい名簿にマタギの名前はない。
ただ、それだけなのである。
「それじゃあ、お元気で。」
「はい。ありがとうございました。(筆談)」
笑顔を交わして、再会を約束する。
何のことはない、マタギとT氏との間に築かれてきた信頼関係に、いささかの変化もない。
ただ、立場と接し方とが少々変わっただけなのだ。
お医者さんや、看護師さん達からは、随分回復が早いと驚かれ、ちょっと嬉しくなっている昨近。
自分でも、思ったように身体を使えるようになってきていることを実感している。
こうしてみると、自分を覆っていた殻が2~3枚剝れただけである。
さあ、あとは、できることがどんどん増えていくぞ。
これから先の楽しみに心を弾ませる最近のマタギなのでした。
あらためて、ご心配いただいた皆さんにお礼を申し上げます。
ありがとうございました。