山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

未練残さんちらし寿司

2025年02月27日 | 日記とレシピ

 明日から入院。

 我が家で過ごす夜も、今宵を過ぎれば、次はいつになるか分からない。

 最後の夜。『未練残さんデイズ』も最終回になります。

 作る料理は、とっくに決まっています。

 ちらし寿司と握りずし

 昨日、一昨日と、ど派手に焼き肉を楽しんだ後なので、『和』の料理を楽しみたいという気持ちもある。

 だが、その前から心に引っかかっていたのが、ひな祭りのちらし寿司大会が出来なくなってしまいそうなこと。

 それならば、入院前にやってしまおうではないか。

 で、本日に至るわけです。

 この料理、お節料理には及ばないかもしれないが、さすがに和の料理の代表、前日から準備を始めます。

 まずは干しシイタケの準備から始めたんですけど、驚いた。

       そもそもスライスされているのって初めて

       感動的な「戻し」時間

 切り分けてあるからなんでしょう。普通一晩かかるところが、たったの30分だって。

 信じられないけど、信じてやってみましょう。・・・ちゃんと戻りました。

 ・24gの干しシイタケに醤油とみりんに砂糖各大さじ1。ヒタヒタの水で煮詰めたら

       あれ?随分色が薄い

 考えてみたら、シイタケの柄の部分が取り除かれているから、本来の分量の半分になっている。

 だから、調味料を倍にしないと本来の味付けにならないのだろう。

 調味料と水を足し直して煮詰めると、

       本来の煮物の色に仕上がってホッと一息

 続いて、当日日中の準備。

 錦糸卵も、かなりデリケートな料理なので済ませておきます。

 ※卵1個に対して酒と砂糖各3gに塩一つまみ

 ・よく溶きほぐして濾したら、薄く油を敷いたフライパンで焦げ付かないように焼いて

       合格ですかね

       折って

       畳んで

       千切り

       3個分できました

 ここまで来るとひと安心です。

 ちらし寿司に関しては、酢飯が準備できたら盛り付ける作業が殆ど。

 調理としては、青味として付け合わせるオクラを茹でて切るぐらいかな。

 ちらし寿司は、これでひと安心でしょう。

 で、もう一つハードルがあります。

 それは、残った酢飯で作る握り寿司のネタ

 今年は、少々難しそうなんです。

       マダイは、普通に幅を確保できるようにそぎ切りにしました

 サーモンは柔らかくて切りづらいんだけど、ちょうど半解凍状態になっていたので成功。

 問題は、このお方。

       ブリのハラスです

 脂が乗って超旨そうなんで買ってきたんだけど、どうすれば寿司ネタになるんだ?

 考えた結果は、

 

       これでしょう

 身の高さが、あまりないので、その分、鋭角に包丁を入れて横幅を確保しました。

 もう一つ厄介なのが、脂の乗り。

 このぐらいのトロだと、脂分が包丁にまとわりついてしまい、すぐに切れ味が落ちてしまうんですね。

 いちいち布巾で拭き取りながら切り進めていきます。 鋭角だから、結構難しかった。

       なんとかなったぜ

 これにカニカマを加えて握りのネタはOK(カニカマを使う前に酢飯がなくなったため、幻に).

 あとは、酢飯を準備して、恒例の、

       トッピング大会です

 何が乗っているかは、ご覧の通りです。

 家族がトッピングを楽しんでいるうちに、マタギは握ります。

       こっちも出来上がり

 そうして、

       いただきまあす!

 いやあ、堪らんっす。

 ちらし旨い! 

 握り旨い!

 言うことなし!!

 満足じゃ!!!

 これで、未練を残さずに入院生活に入れそうです。

 それでは皆さん、暫くさようなら。


心行くまでジンギスカン

2025年02月26日 | 日記とレシピ

 『未練を残さんデイズ』の2日目である。

 本日作りたいのは、ジンギスカン

 マタギの家族にとっては、思い入れの深い料理である。

 子供らがまだみんな家に居たころ、夏休みになると、毎年家族旅行をしていた。

 主に岩手県方面に出掛けていたのだが、目的地が毎年変わる中で、定番になっていったのが、遠野市のジンギスカン料理。

 何年通ったか数えていないのだが、夏の旅行と言えばジンギスカン、というぐらい当たり前に食べていたし、美味しかったのだ。

 で、今回は、せっかく家族が揃っているのだから、この思い入れの深い料理をみんなで楽しもうと考えたのだ。

 例の精肉に特化したスーパーで、ラム肉を用意しました。

       肉厚の肩肉がたっぷり

 このぐらいあれば十分じゃないかな。

 今回は、妻が野菜の準備を申し出てくれたので、マタギの役割は、タレを作る事と、鍋将軍になること。

 まずは、タレなんだけど、調べてみると、どうもリンゴのすりおろしを使うものが多い。

 只今、果物禁止令を受けている者としては、何とも歯がゆいのだが、仕方がない。 別タイプのタレを準備することにした。

 ※醤油100,はちみつ80,酢10.ごま油8gに豆板醤ちょっとと、ニンニク5センチぐらい

 ・これに、摺り下ろし玉ねぎ大さじ2を加えて、よく混ぜたらレンチン600w1分半

       タマネギの辛味が飛んで、いい香りが広がります

 ・炒りごまをかけて準備OK!

       野菜もたっぷり

       妻が準備してくれたので、助かりました

 さて、本番です。

       昨日のステーキでも活躍してくれたオリーブオイルを敷く

 考えてみると、この方が牛脂より健康的ですね。

 ・ホットプレートに具材を並べたら、蓋をして暫く蒸し焼き

 画像は、カボチャの色が変わり始めたところ。

 もう一息です。

 で、そろそろというタイミングでみんな集まってジンギスカン大会です。

 ここからは、夢中で、ほとんど画像がありません。

       唯一残っていた画像

 肉厚の肩肉だから固いのかと思って食べてみると、すごく柔らかくて驚きました。

 しかもラム肉独特のくせのないジューシーな肉汁が堪りませんがな。

 肉も野菜もたっぷり用意したはずだったんですけど、見事に完売してしまいました。

 マタギも含めて、みんな大満足であります。

 『未練を残さんデイズ』2日目の夕食も、堪能させていただきました。

 ありがたいことです。

 ご馳走様でした!


未練残さずステーキ大会

2025年02月25日 | 日記とレシピ

 『未練残さんデイズ』と決めたのに合わせてくれたかのように、世間では連休に入った。

 これは、つまり、スーパーで売り出しを始めるってことでもあります。

 朝食後、チラシを見て決めた。

 今宵は、ステーキ大会だ。

 どうも、各種の牛肉が選び放題で並ぶようなんですね。

 とは言っても、色々な肉を並べて食べ比べるのでは、肉さんがかわいそうな気がするので、店に行って、「これだ!」と思った肉を買ってくることにした。

 で、買ってきたのがこれ。

       牛肩ロース、ニュージーランド産だそうです

 米沢牛みたいなきめの細かさを期待するわけにはいかないだろうけど、量だけは十分にあるから選んだ。

 2枚で800g。

 これを、

       十個に切り分けて焼こうと思います

 当然、食事の直前まで出番はないから、廊下で待機していてもらいましょう。

 夕方、ステーキの付け合わせを準備し始めた。

 マタギの場合、赤身、白身、青身の3種類を考えることが多い。

 先ずは、赤身から。

       ニンジンのグラッセで行きます

 ・食べやすい大きさに切り分けたら

 ・バター20gと砂糖9gをかけて、ヒタヒタになるくらいの水を張って

 ・始めは強火、沸騰したら弱火でコトコトと煮詰めていきます

       もう少しで仕上がります

 ※今回見たレシピでは、皮を剥かなくてもよいみたいなことが書かれていたので従ってみたけど、ちょっと違和感が残りますね

 続いて、白身なんですけど、フライドポテトにしましょう。

 ・食べやすい大きさに切り分けたら10分ほど水にさらします

 ・水気を拭き取ったら、片栗粉を塗して

 ・中温の油で揚げました

       これで、赤と白はOKなんだけど・・・

 青身は、別盛りにします。

       初物のワカメが店に並んでたので

 

       これをおひたしにします

 さて、これで外堀は埋まった。

 肝心のステーキの方は、単純です。

 ・塩コショウして寝かせたら

 ・オリーブオイルを敷いたフライパンを熱して

 ・強火で焼きます

 ※周辺の焼き色を観察して裏返すタイミングを計ります

       まずまずいい感じ

 ・裏側も強火で焼いてから、若干火を緩めて焼き加減を調整します

       こんな感じに仕上がりました

 いやあ、旨いですがな。

 結構固い筋もあって噛み切れなかったりもするんだけど、食べづらさよりも旨さが勝ってます。

 焼きたての牛肉の旨みと言うか甘みというものが、噛めば噛むほどに口の中に溢れてきます。

 家族も喜んで食べているので満足。

 かくして、今回の入院以来最も固い肉料理は、大変美味しく戴くことができました。

 ありがたいことです。

 こうして、美味しい料理を堪能できることに感謝です。

 さあ、これで自信がつきましたよ!

 次は、何を創って食べようかな?


ちょっとおしゃれに小豆消費

2025年02月24日 | 日記とレシピ

 再入院の日が迫ってきた。

 入院すれば、暫くは美味しいものが食べられなくなる。

 今回の手術は、大掛かりなものになるらしいから、長い期間、点滴や流動食で命をつなぐことになりそうだ。

 それならば、入院までのわずかな期間だけでも、美味しいものを食べて身も心も満足させておきたいってもんだ。

 ここまでの自宅療養中、多少固かったり飲み込みづらかったりしても、細かく砕いたり、他の液体と一緒に飲み込んだりすることで、何とか食べられることが分かってきている。

 だったら、この際、自分が食べたいと思うものを思い切って調理してみようではありませんか。

 以前のように丸飲みにさえしなければ、何とかなると思うんだよな。

 ということで、僅か3日しかないんだけど、この期間を、食べたいものを思い切って食べる『未練残さんデイズ』にしたいと思います。

 そうと決まれば、時間が勿体ない。

 久しぶりに、スーパー朝仕事で調理を楽しみましょう!

 先ずは、先日の大福作りで残してしまったあずきを使って遊んでみます。

 たまたま、加工あずきの老舗井村屋さんが出しているレシピ集を見つけたので、その中から面白そうなものを選んでみた。

 その名は、あずきのねじりパイというもの。

 これ、絶対に美味しいはずだと思ったし、多分、朝飯前に完成できると踏んで取り掛かった。

 まずは、冷凍庫に保管していたあずきを、

       湯煎にかけて解凍します

 この間に、冷凍パイシート2枚を適当な大きさに伸ばしておきます。

 ※ある温かさになると、急に柔らかくなるので気を付けて

 ・パイ生地2枚を20×12cmに伸ばしたら

 ・解凍した小豆を乗せて

 ・均等に塗り広げます

 ※上下2cmほどには塗らない(綴じ代にします)

 ・レシピでは砕いたクルミと書いてあったんだけど、なかったのでアーモンドを散らしました

 ・もう一枚のパイシートを重ねて綴じる

 ・約2cm幅で切り分けていきました

 ちょっと迷ったんだけど、この段階で艶出しの卵黄を塗りました。

 ・2~3回ねじってクッキングペーパーに並べてみたんだけど、裏側が塗れていない

       急遽、残りも塗り足しして

 ・180℃のオーブンで22分

       いい感じ、いい香り!!

      早速、食後のデザートに戴きました

 大変結構でございます。

 味はもちろんですが、見た目がとてもおしゃれで、気に入ってもらえたようです。

 「これ、紅茶にも緑茶にも合うねえ。」

 言われてみれば、和洋折衷スイーツか。

 ・・・連日お菓子作りをしているみたいだけど、大福はとっくになくなっているし、クッキーも、

「残り少なくなってきたものだから、控えめに食べてたの。」

という状況だったので、ちょうどよかった。

 『未練残さんデイズ』

 第一段階は、幸先の良いスタートが切れたと言ってよいでしょうな。

 さあ、ここから、作りたいもの、食べたいものをどんどん作っていきますよ。

 家族の皆さん、ご協力、よろしく!


フワッ、トロッ、アツアツ、かき玉うどん

2025年02月23日 | 日記とレシピ

 もう結構です!

 と言いたくなるような寒波の来襲だ。

 こんな状況が続くものだから、

「毎日、鍋でもいいぜは。」

「それ、賛成!」

 なんて会話が真面目に交わされるこの頃だ。

 そんな中、本日のお昼を任された。

 使うのは、玉うどん

 ここまでは決まっている。

 さて、どう調理しましょうかって、当然、身体の芯から温まる料理ですよね。

 うどんに関しては、この冬、色々作ってきているので、懐かしのヒット作品をもう一度という手も考えられるんだけど、まだ試みていないレシピだって沢山あるはずだ。

 ちょっと調べてみることにした。

 今回は、『画像』から調べていって、美味しそうなものを見つけたら、元ネタを探ってみる方式だ。

 そうしたら、ありますねえ、すごく美味しそうなうどんの画像が。

 で、これだ!と感じた画像からレシピを辿ってみたら、なんと、いつもお世話になっているカリスマ、栄養士のれしぴさんの料理に辿りついてしまった。

 名人の料理は、アクセス数や、リピート数だけでなく、画像から調べていっても魅力が溢れているってことね。

 さて、今回お世話になるのは、かき玉うどんだ。

 アツアツトロトロのつゆで、これまたアツアツのうどんを戴く、正に今が旬の料理と言ってよいでしょう。

 基本的には、アツアツのかき玉汁があれば、それで十分。 具材不要な料理なのだが、一応、一緒に使っても足を引っ張らないというか、より美味しくなりそうな具材を考えてみた。

 その結果、

       ネギ

       揚げ玉

       竹輪を準備することにした

 竹輪は、途中から汁に加えて、後の二つは、お好みでトッピングしてもらう予定。

 さて、この料理の肝と言ってよい、つゆに取り掛かる。

 レシピで、一つ引っかかったのが卵と片栗粉の分量。

 2人分で、卵2個、片栗粉大さじ2と考えると、本日は4人分だから2倍用意する計算になる。

 だけど、よく読むと、これはつゆ800mlに対しての分量と読むこともできる。

 こう考えると、使う量も変わってきますね。

 で、つゆの分量に調味料や具材の分量を合わせることにしました。

       我が家の定番の分量は、4人分なら水900に麺つゆ300ml

 合計1200mlだから、

       片栗粉大さじ3に

       卵3個で丁度良くなるはずだ

 

 ・つゆに水溶き片栗粉を溶かして、かき混ぜながら沸騰させるとトロミがつきます

 ・沸騰させたまま、溶き卵をツーッと流し入れてかき混ぜます

 ・これを繰り返して全部の溶き卵を混ぜ入れたら

 ・竹輪も一緒に煮ます(って、見えねえか)

 ・いったん火を止めて、うどんを茹でるのに合わせて再沸騰させたら

 ・どんぶりに盛りつけたうどんにかき玉汁をかけます

 ※トッピングは、お好みで

 アツアツのフワトロ!

 たまらねえっス。

 身体の芯からポカポカしてきますね。

 ああ~、美味しかった!

 そして、あったまった。

 まだもう暫く寒さが続くらしいから、再入院までは、こんなあったまり料理が続きそうだね。

 わずかな期間しか残されていないけど、楽しませてもらいますよ!