台風も嫌、猛暑も嫌。それから、この時期に奥山で大発生するメジロアブも嫌。したがって、マタギの本業は、暫くお休みです。
では家の中は、というと。妻が元気なので、掃除洗濯はお任せ。庭木の剪定もいつの間にか終わってたりする。こうなると、ただの居候状態ではないか。まあ、左うちわ状態も悪くはないんだけどさ、
「やることあったら言ってね。」
と声を掛けてみるものの、
「お酒の瓶、たまってきたから片付けてね。」
ぐらいのもの。
これで、退職してしまったら粗大ゴミ状態になってしまうんじゃないかな。少々、危機感を覚える。
そんな中でマタギのアイデンティティーを保ってくれているのが台所かな?この辺の業務に関しては、何となく一定の信頼を伴って受け入れられている気がする。結局、毎年のことですけど、真冬同様に真夏のこの時期もクッキングマタギで過ごすのが一番無難なようです。ということで、本日も調理の腕を磨きましょう。で、何を作るかというと、
≪冷やし中華≫
暑いこの時期に似合うランチなんですけど、月並みと言えば月並み。でも、そこにちょっとだけ気配りを加えてみます。
下ごしらえ・調理の部
外堀から埋めていきます。
・金糸卵は溶き卵にちょっとだけの砂糖と塩を加えて低温でじっくりと火を通します
もう一息というところ
※表面が固まり切る前に巻き巻き
こんな感じ
・千切りにします
※「なんだかフワフワだね。」と言われました
・キュウリは皮を剥いてから千切りに
※板ずり不要。瑞々しさだけを味わいます
・ハムは親戚から送られてきた高級肩ロースがあったので小技なしの短冊に
こんな感じ(手ぶれ御免)
ここで紅ショウガがないことに気付く。まあ、いいんじゃないかな。つゆを少し濃いめにしてみましょう。
・酢90g、醤油45g、砂糖10g、ゴマ油20gと水60gを混ぜて冷蔵しておきます
・トマトの皮も湯剥きしておきましょうね
・麺を茹でます(表示時間に幅があるときは長い方)
※しっかりと冷水で洗って締めることが大事
茹でて、締めて
出来上がり
まずまずの出来映えなんだけど、
「キュウリとトマトの皮剥いたのね。やっぱり美味しい。」
とか、
「このつゆ、何を使ったの?」
なんて言われることが、ちょっと気になります。最近、うちの女性陣は、日に日に腕を上げてきてるんですね。この向学心は、大いに評価すべきことなんだけど、新しい試みをすると、『お食事会が』途端に『学習会』に変わってしまいます。
これは、喜ぶべきことなんでしょうな。家族内で切磋琢磨することも悪いことではない。
でも、このままだと、近いうちに台所にも居場所がなくなってしまうのではないだろうか。どうする?クッキングマタギ。
そう言えば、昨日の柔道で金メダルを取った浜田選手が優勝インタビューの中で、
「相手はますます(浜田選手の得意技を)研究してくるでしょうね。」
と言われたら、すかさず、
「その上にいけるように練習すればいいだけです。」
と答えていた。
やっぱりオリンピック。若い方々の言動から見習うことが、毎日沢山あるんだけど、昨日のこのセリフ、マタギにとってのMVPでしたね(本当に素敵なシーンが多かったんだけどさ)。
マタギもこの考え方を見習って腕を磨いていこうと思います。