山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

つかまらない おにごっこ(さんぽうた94)

2021年07月31日 | いきもの

  つかまらない おにごっこ  にげみず りょうた

 

あついひざしに

めをさます

 

あめじゃないけど

ぬれている

 

いけじゃないのに

けしきがうつる

 

つかまえられるなら

やってごらん

 

だれがおにでも

つかまらない

 

あしのはやさは

せかいいち

 

でもさ、つかまらないのも 

つまらない

 

べつのあそびも

やりたいなあ

 

       真夏の日差しとともに現れます

       こんなお花が咲く頃に

       道路の向こうが濡れている?

       あれ?こっちでも

       車が走っても、しぶきは上がりません

 暑い日のお昼頃、遠くの地面が濡れたように見える逃げ水。近づくと消えてしまい、遙か先に去ってしまう逃げ水。不思議な現象です。

 昔々、そんな風に見える理屈を聞いた記憶はあるんです。透明なガラスでも斜めから見ると景色が映るようなもの。屈折率がどうたらこうたら。??? 今ひとつしっくりきてない感じ。

 ま、いいや。

 これが見られるようになると「夏が来た!」という気分になります(歳時記では春の季語らしいから、こちらもちょっと不思議)。

 でもさ、だれから追いかけられても逃げ切ってしまう『りょうた』君にとってはどうなのかな、と思って本音を聞いてみました。

 誰か、『りょうた』君と別の遊び、してくれないかな。

 


冷やし中華で学習会

2021年07月30日 | 日記とレシピ

 台風も嫌、猛暑も嫌。それから、この時期に奥山で大発生するメジロアブも嫌。したがって、マタギの本業は、暫くお休みです。

 では家の中は、というと。妻が元気なので、掃除洗濯はお任せ。庭木の剪定もいつの間にか終わってたりする。こうなると、ただの居候状態ではないか。まあ、左うちわ状態も悪くはないんだけどさ、

「やることあったら言ってね。」

と声を掛けてみるものの、

「お酒の瓶、たまってきたから片付けてね。」

ぐらいのもの。

 これで、退職してしまったら粗大ゴミ状態になってしまうんじゃないかな。少々、危機感を覚える。

 そんな中でマタギのアイデンティティーを保ってくれているのが台所かな?この辺の業務に関しては、何となく一定の信頼を伴って受け入れられている気がする。結局、毎年のことですけど、真冬同様に真夏のこの時期もクッキングマタギで過ごすのが一番無難なようです。ということで、本日も調理の腕を磨きましょう。で、何を作るかというと、

   ≪冷やし中華≫

 暑いこの時期に似合うランチなんですけど、月並みと言えば月並み。でも、そこにちょっとだけ気配りを加えてみます。

 下ごしらえ・調理の部

 外堀から埋めていきます。

 ・金糸卵は溶き卵にちょっとだけの砂糖と塩を加えて低温でじっくりと火を通します

       もう一息というところ

 ※表面が固まり切る前に巻き巻き

       こんな感じ

 ・千切りにします

 ※「なんだかフワフワだね。」と言われました

 ・キュウリは皮を剥いてから千切りに

 ※板ずり不要。瑞々しさだけを味わいます

 ・ハムは親戚から送られてきた高級肩ロースがあったので小技なしの短冊に

       こんな感じ(手ぶれ御免)

 ここで紅ショウガがないことに気付く。まあ、いいんじゃないかな。つゆを少し濃いめにしてみましょう。

 ・酢90g、醤油45g、砂糖10g、ゴマ油20gと水60gを混ぜて冷蔵しておきます

 ・トマトの皮も湯剥きしておきましょうね

 ・麺を茹でます(表示時間に幅があるときは長い方)

 ※しっかりと冷水で洗って締めることが大事

       茹でて、締めて

       出来上がり

 まずまずの出来映えなんだけど、

「キュウリとトマトの皮剥いたのね。やっぱり美味しい。」

とか、

「このつゆ、何を使ったの?」

なんて言われることが、ちょっと気になります。最近、うちの女性陣は、日に日に腕を上げてきてるんですね。この向学心は、大いに評価すべきことなんだけど、新しい試みをすると、『お食事会が』途端に『学習会』に変わってしまいます。

 これは、喜ぶべきことなんでしょうな。家族内で切磋琢磨することも悪いことではない。

 でも、このままだと、近いうちに台所にも居場所がなくなってしまうのではないだろうか。どうする?クッキングマタギ。

 そう言えば、昨日の柔道で金メダルを取った浜田選手が優勝インタビューの中で、

「相手はますます(浜田選手の得意技を)研究してくるでしょうね。」

と言われたら、すかさず、

「その上にいけるように練習すればいいだけです。」

と答えていた。

 やっぱりオリンピック。若い方々の言動から見習うことが、毎日沢山あるんだけど、昨日のこのセリフ、マタギにとってのMVPでしたね(本当に素敵なシーンが多かったんだけどさ)。

 マタギもこの考え方を見習って腕を磨いていこうと思います。


台風の来る日は

2021年07月29日 | 山菜料理

 「常備菜のフキがなくなりそう。」

言われてみれば、そうかもな。フキの炒め煮にはかなりの日数お世話になってきた。

 それでは、次の山菜といきたいところなんですけど、台風が上陸するらしい。雨も降り出した。さすがに無理はできませんね。家に保存してある山菜を使いましょう。ただね、フキがなくなったからフキ料理ってのは、単純すぎてつまらない。別の食材で楽しむとしたら何がいい?

  ポクポクポクポク チ~ン

   ≪ミズのオリーブ炒めツナ風味他≫

 あれやこれやある山菜の中で、赤コゴミとミズに絞り込んでいったんだけど、ちょっと試してみたかった料理があったのでミズを『戻す』ことにした。

 下ごしらえ・調理の部

 ・塩漬けしておいたミズを適量取り出して軽く塩を洗い落とします

       ちょっと多かったかも

 ・たっぷりの水を沸騰させた銅鍋に投入

 ・全体をひっくり返したら蓋をして一晩待ちます

       瑞瑞しい山菜なんだけど、一晩おくとアクが出ますね

       水を入れ替えると銅鍋マジック!(まるで採り立て)

 で、今回試してみたかったのがこれ。

       根元の方を細かく切って

       同じく細切れにした野菜と合流させるんです

       塩漬けでも叩くとちゃんと粘りが出るみたい

       野菜と合流させて調味料をかけます

 ※今回は醤油60gと酢みりん各15、砂糖大さじ1と塩とガゴメ昆布適量

 例によって、『だし』でございます。これまでの様々な経緯を振り返ってみると、塩漬けを戻しても同じように楽しめるはずだと考えたのですよ。

 ちょっと摘まみ食いしてみるとやっぱり旨い。第一目的達成です。これは、夕食の楽しみね。

 続いて、ようやく本番。オリーブ炒めです。

 ・寸切りにしたミズをオリーブオイルのフライパンで炒めて

 ・ツナ缶1つ分を加えて、塩ひとつまみで味を調えます

       炒めながら水分を飛ばして

       汁っぽさが消えたら出来上がり

 こちらも摘まみ食いしてみると旨い!ツナ缶の風味がミズの旨さを引き立ててくれます。これで第二目的達成。お弁当その他のお供として使わせていただきます。

 失敗したのが分量。塩漬けから戻した全部でもよかったはずなのに、初めての試みだったものだから怖じ気づいてしまって1/3しか調理に使わなかった。これだけ美味しいのなら、全部調理すべきであった。

 まあ、残りはおひたし状態で冷蔵庫に残してあるから別の試みもできる。前向きに捉えましょう!

 朝の雨は一旦止んだけれど、雲が厚くなって風も強くなってきた。どうか皆様、無事に過ごせますように。

 


おもしろいかも、スパイスカレー

2021年07月28日 | 日記とレシピ

 先週、何気なくラジオを聞いていると、ちょっと面白そうな料理が紹介された。スパイスカレーだそうだ。この暑い季節に、ピリッと辛みの効いたカレーライスも美味しいんじゃないかい。早速つくってみようと思ったんだけど、決め手になる数種の香辛料のうち、コリアンダーだけがない。近所のスーパーを巡り歩いてみたんだけど、なぜかどこにもない。仕方なく諦めていたんだけど、職場の散歩コースにあるお店に行ってみたら見つけた。喜んで買ってきて作ってみることにした。

  ≪スパイスカレー≫

 この料理を紹介してくれたのは、『農畜産物流通コンサルタント』のYさん。全国津々浦々の食材を取材して歩きながら、その魅力を発信してくれるスペシャリストだ。このお方が勧めてくれるんなら間違いあるまい。

 下ごしらえ・調理の部

 ・タマネギ120gをみじん切りに

 ・すり下ろしニンニクとショウガ各4g

       こんな感じ

 ※今回は全ての材料を重さで表示します

 ・煮込んだトマト60g(妻が作ってた)

 ・香辛料を混ぜておきます

 (コリアンダー5gとチリパウダー、ターメリック、クミン各1g)

       これなんだけど電子秤がないと厳しいかも

       こんな感じに量りとっていき

       蓋の出来る容器で合流させて混ぜます

 Yさんが言うには、出来上がりの重量が400gになるように炒めるそうなので、熱を避けるための布巾とフライパンの重さを差し引いたところから重さを量れるようにセットして調理を始めます。

 ・フライパンにタマネギ、ニンニクとショウガ、塩2g、サラダ油30g、水煮トマト、香辛料を乗せて、強火で炒めます

       こんな感じ

 ・全体に火が通ったら、鯖缶190gと水50gを加えて

 鯖の身をほぐしながら強火で炒めます

 ・結構水分が飛んできた頃に体重測定すると、

       このぐらいで丁度400gでした

       ドライカレーに近い雰囲気ですね

 食べてみると、スッキリした辛さとでも言うのでしょうか。香辛料の香りがスッとのどを抜けていく感じ。尾を引く辛みは一切ありません。

 おおっ、これは真夏の食卓にぴったりとくる料理ですね。鯖缶もいいけど、ひき肉でもかなりいい線いきそうな気がします。

 暑い日に、またやってみよう。Yさん、ごちそうさまでした。

 


そのひがきたら(さんぽうた93)

2021年07月27日 | いきもの

  そのひがきたら  あさがお ゆめ

 

なんて きれい

ねえさんたち きれい

 

わたしも

あんなふうに なりたいな

なれるのかしら

こんなわたしでも

 

もしかしたら

あしたが そのひかもしれない

 

どうしよう

どきどきしてきた

どうなるんだろう わたし

 

ふうう

おちついて わたし

 

そう

にっこりほほえんで

きもちをつたえればいいのよ

 

おはよう!

 

それだけでいい

 

 散歩道の軒下に、アサガオの花がめだつようになってきました。

       これは、うちの超ご近所の花 

 

 

       何種類かのタネを蒔いて育てているようです

       こちらもグリーンカーテンをめざすようです

どれもきれいです。そんな中でちょっと心にとまったのが、このお方達。

       明日咲くのであろう蕾と順番待ちをしている蕾たち

 今まで考えたこともなかったんだけど、これって、一発勝負の賭けみたいなものじゃないか?そんな風に思えてきたんです。

 アサガオって開花期が1日限りじゃないですか。咲いたらその日のうちにしぼんでしまう。でも、咲いたその日が良い天気かもしれないし、大雨かもしれない。でもその日に咲いてしまったことは運命。それに抗うことはできない。

 すぐに人間に置き換えてしまうマタギの耳には、『ゆめ』ちゃんが、「いい天気の日に花を咲かせたい。そして、沢山の人に喜んでもらいたい。」と言っているように聞こえてくるんです(雨に濡れても綺麗だけどね)。

 人生で一番輝いているとき。その姿を見てもらって喜びを分かち合いたい。そんな『ゆめ』ちゃんの気持ちを綴ってみました。

 明日が、穏やかな日となりますように。台風、鎮まってくれるといいな。