今日、朝の積雪(ビックリしました)
4月末日だというのに・・・。果樹農家は大丈夫かな。少々心配。
それはそれとしまして、話題は昨日までのものです。
今回採ってきた山菜は5種類。しかし、どういう訳か、ここに6番目の山菜料理が登場する。これは、ミステリーなのか。
そう言えば昔、『六番目の小夜子』っていうちょっと怖くて面白いドラマがあったっけ。
そんなことを思い出しながら作った料理の記録です(ドラマと本題とは無関係です)。
今回採ってきた山菜は、コゴミ・アサツキ・シドケ・タラノメ・ワサビの5種類である。それぞれを美味しく戴くことができました。
しかし、山菜料理が一段落したある日の夕方、台所に立つ妻と話をしている時のことだった。
「今夜は、牛の薄切り肉を焼いて食べようと思ってるの。」
なに?だったら、あれを試せるんじゃないの?
「ごめん、流しの片隅、借りてもいい?」
「いいけど。何するの?」
「ふっふっふ、いいこと。」
ということで、急遽、参入させてもらうことになった。
使ったのは、これです。
画像右の根ワサビです
そう、これが今回のミステリーの始まり。六番目の山菜なのです。
ワサビという山菜、葉と茎は『フスベ漬け』という料理によって、確固たる地位を得ているんですけど、知名度と利用は、根ワサビの方が上だよね。まあ、マタギにしてみれば、どちらも超一流の山菜素材です。今回、五番目に『フスベ漬け』を楽しんだけれど、まだ、六番目が待っていたということだ。てなわけで、
≪根ワサビ料理(活用方法が新しい)≫
これも調理の過程は、これまでと同じなのであっさりといきますね。
・食べる分だけ汚れを落とします
※緑が濃いほど辛みも濃いような気がします
・鮫皮で丁寧に摺り下ろしていきます
※涙が出てくるんだけど時間をかけて、丁寧にクリーム状に仕上げていきます
これだけあれば十分でしょう
やっぱりワサビご飯は外せません!
そして、今回やりたかった食べ方がこれです。
牛肉のワサビ添え
マグロやブリのように、脂ののりがよい刺身に合うんだから、こっちだって合わないはずはないと思ったんです。
食べてみると、牛肉の脂っこさが驚くほどスッキリしました。これはビックリ!
たとえが正しいかどうか分からないけれど、これは、食べる赤ワインですね。こいつはミステリーだ!
ただし、ワサビの辛みは揮発性だから、素材と合わせるのは食べる直前がいいと思います。焼き肉は、刺身と違って熱を持っていますから特に配慮した方がいいんじゃないかな(今から口に運ぶ分にだけワサビを塗るみたいに)。下手な使い方をすると、『気の抜けた』料理に化けてしまうと思います。
それにしても、前回の甘酢漬けといい、今回の焼き肉といい、ワサビの美味しい活用方法が広がっていくのが分かり、嬉しい限りです。
『六番目の山菜料理』、それは、新しい可能性の扉を開く、希望の料理だったようです。