山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

食べたかったワンタンメン!

2023年09月30日 | 日記とレシピ

 キノコ採りの予定が流れて、すっかり空いてしまった休日。

 夜半からずっと雨降りなので、この判断で正しいのだろう。

 問題は、たっぷりできてしまった時間を、どう有効活用するかでしょうね。

 一番やりたかった『パンドラのケーキ』作りは、昨日のうちに完了。非常に好評で、大成功と言ってよいでしょう(まだ、たっぷり残っているし)。

 で、今日だけど、常備菜の追加は確定。朝のうちに仕上げましょう。

 明日の山業の準備も、点検だけなので、あっという間に完了。

 さあ、次です。

 とりあえず、ランチは任せてもらいましょう。

 何と言っても、最近の『冷凍庫、お宝探検』で、「これは使っておきたい」という食材がいろいろ見つかっているんです。その中の一つが、これ。

       何だか分かります?

 正解は、シュウマイの生地です。随分前に作った時に、分量を間違えたため、大量に余ってしまったものを冷凍保存していました。

 これを使うことにしましょう!

 作るのは、ワンタンメンです。

 シュウマイの生地は、ワンタンとは違って極薄なんですが、それは、最終的な形状であって、成分は同じです。ちょっとだけ厚めに仕上げればワンタンの生地になるんです。

 少し涼しくなってきた当地のランチとして活用するのに、丁度いいと考えました。

 下ごしらえ・調理の部

 メンマ・タネの部

 生地が解凍するまでに周辺の準備を進めます。

 ・メンマ(100gぐらい)水煮のものをごま油で炒め

 ・中華出汁、砂糖、酒、しょうゆ各小さじ1/2と水50mlで煮詰めます

 ・ほぼ煮詰まったところで、ラー油をちょっとだけかけて

       安あがりメンマの出来上がりです

 ・豚のひき肉60gにショウガのすりおろしを混ぜておきました

 続いて、ワンタンの部

 ・打ち粉を敷いたまな板上で生地を作業しやすい大きさに分けて

       久々に登場!パスタマシン

 ・ちょうどいい厚さになるまで伸ばして

 ・これまた、丁度いい大きさに切り分けて

 ・タネを乗せたら、挟んで閉じていきます

 ※今回は、強力粉を打ち粉にしてみたんだけど、なんとなくいい感じでした

 ・ラップの上に並べて

 ・乾かないようにかぶせて待機

 スープの部

 簡単です。

 ・水1200ml(3人分)に、中華出汁のもと大さじ3と、ごま油・鶏油・白ごま各小さじ1.5と、ニンニク・ユズ・コショウを適量加えて沸かすだけ

 仕上げの部

 最後のひと仕事は、タイミングが大事なので、記録しておきます。

 ・すべてのトッピングが準備できたところで、スープとお湯を沸かします

 ※今回のトッピングは、半熟卵・海苔・ベーコン・メンマ

 ・麺を茹でるのに合わせて、スープにワンタンを投入

 ※麺の茹で時間は3分。丁度良くワンタンに火が通り浮いてきます

 ※どちらも、火加減には注意を払います

 ・麺を時間通りに茹でたら、湯切りして丼へ

 ・ワンタン、スープの順に注いだら、他の材料も添えて出来上がり

       どうぞ召し上がれ

 久しぶりに作ったけど、堪えられない旨さです!

 ああ~、ずっと君に会いたかったんだ!

 食卓を囲みながら、

 「これって、ユズの香り?」

「おおっ、よく分かったなあ!」

「ええ?私、気付かなかった。言われてみれば・・・。」

などと、美味しさの謎解きをしながら戴くランチも楽しいものですね。

 いやあ、美味しかった!

 台所の神様に、冷蔵庫の神様、堪能させていただきました。

 また、よろしくお願いいたします。


久しぶり!パンドラのケーキ

2023年09月29日 | 日記とレシピ

 当初の予定では、「キノコ山」に出かけるはずだったんです。

 でも、天気予報が悪い。『雨、昼前から雷を伴い激しく降る』そうだ。一時的に雨が止む時間帯もあるけれど、ほんのわずかな時間帯。無理をして事故に遭うのが一番怖い。「年寄りの冷や水」では済まないことになりそうな気がする。同行予定のA氏と協議した結果、明後日に予定をスライドさせることになった。

 そうなると、今度は、家の予定に支障が出てきてしまうのだが、なんとか折り合いをつけた。

 その結果どうなったかというと、明後日にキノコ採りの朝仕事と家の行事が二本立てになって、明日がすっかり空いてしまったのだ。

 せっかく空いたのだから有意義に使わなければなるまい。

 どうせ雨と雷の一日なのだからクッキング中心でしょうな。

 冷蔵庫を覗くと、いいものが目に止まった。

 これなら、間違いなくみんな喜ぶ。

 使うのは、「あずき」と「生クリーム」。

 作るのは、パンドラのケーキ

 名前の由来を説明すると、くどくなるのでキーワードだけ。パンケーキ・どら焼き・禁断です。とにかく、人気商品です。

 ようし、これで決まり!

 と思ったんだけど、考えてみたら、これは、1時間もかからずにできてしまうはず。だったら、夕食準備前の今、作ってしまいましょう!

 下ごしらえ・調理の部

       これが生地の材料

 ・牛乳150gに卵1個、砂糖15g、はちみつ35g、みりん20gを混ぜて

 ・ホットケーキミックス150gを追加

 ・よく混ぜます

 ・ホットプレートを150℃に設定。薄く油を敷いたところで

 ・お玉(小)で1杯ずつ生地を落としていきます

 ・全体が泡立ってきたら裏返して、ちょっとだけ焼きます

 ※プレートごとに温度の偏りがあるので、配置や時間を工夫します

       全部で16枚焼けました

 生クリーム餡を準備します。

 ・生クリーム(多分60gぐらい)にグラニュー糖少々を加えてホイップ

 ・あんこを加えてよく混ぜて

 ・生地に適量乗せたら

 ・もう一枚を重ねて、パンドラのケーキどら焼きとも言う)の出来上がり

 ※これは、クリームが多すぎたかも

       クリームを減らしたら、いい感じ

       はい、出来上がりましたよ!

 ※アカほっぺさんが、「ラップに包んで端を閉じると、次の日しっとり」とおっしゃっているので、試してみます(奥の5つ)

 途中で、ちょっとずつ、かけらやクリームを食べてみたけど、やっぱり美味しいですね。試食の評判もエクセレントでした。

 皆さん、まずはこれを食べて、穏やかな気持ちで明後日のキノコ採りからの帰りを待っていておくれ。


もう1回前祝い

2023年09月28日 | キノコ料理

 今回の収穫物は、ミズコブとワサビ。昨日紹介したように、これでも十分なご馳走だと思う。

 ただ、家で待っていた方にとっては、ちょっと物足りなかったかもしれない。

「お帰りなさい。これは、ミズコブね。キノコはどうだった?」

「まだ全然出てない。もう少しかかりそうだ。」

「そう。鶏肉用意してたんだけど・・・。」

 ああ、やっぱりきのこの到着を期待していたのね。気持ちは、よく分かるけど、こればかりは思い通りに行くものじゃないからな。まあ、次回あたりには何とかなると思うから、のんびりと待っていておくれ。

 ・・・しかしだ、せっかく鶏肉の準備までしてくれていたのなら、その期待に応えねばなるまい。

 実は、冷凍庫には、まだ、以前収穫したマイタケが残っているんですよね。そのうちの一つを使って夕食の主食にすることを決めた。

 作るのは、マイタケご飯です。

 先日、芋煮汁を作るときに、冷凍マイタケを使ったんですけど、その時に気付いたことがあったので、それを試してみたいという思いもあってのことです。

 それでは、始めます。

 下ごしらえ・調理の部

       冷凍マイタケはこんな感じ

 ※香りが飛ぶことを避けるために、水で洗うことなく保存してあります

       このまま調理してしまう手もあるのだろうけど・・・

 ・水にさらして解凍させました

 ※後ほど、この水を使うので、入れ替えなし(シイタケみたいな感じ)

 ※ご飯を炊くときに、これを使いきれればベスト

 ・食べやすい大きさに切り分けながら、別のボールに移していきます

 ※汁の底にゴミが沈むので、それを取り除いてからマイタケと合流

 ・今回は鶏もも200g、ニンジン1/2本、油揚げ3枚を加えることにしました

 ・米4合に対して、酒大さじ4、醤油50ml、顆粒出汁大さじ1を使います

 ・研いだ米に、調味料とマイタケの戻し汁を加えて4合分に合わせます

 ・用意した具材を全て入れてスイッチオン!

 間もなく、マイタケの美味しい香りが家中に広がります。2階で仕事してたんだけど、香りが押し寄せてきて、思わず笑顔。

       はい、出来上がりましたよ

 夕食全体としてはこんな感じ。

       究極の山菜料理!?

 すんごくうまくいきました。

 とにかく、マイタケの味が濃厚!

 多分、冷凍マイタケの戻し汁を完全に活用できたことが大きかったと思います。

 ミズコブを全部醤油漬けにしたこと、ワサビを摺り下ろし過ぎずに控えめにしたことの理由は、これなんです(主食が完璧、だったらミズコブご飯もワサビご飯も不要)。

 マイタケご飯は、明日にかけて楽しませてもらおうと思います。

 そして、ミズコブとワサビの続きは、もっと時間をかけて楽しんでいく予定。

 本日の夕食は、山の神様からの嬉しいご褒美になりました。同時に、次の山遊びに、また出かけたくなるような、素敵な前祝いになったと思います。

 山の神様、今回もありがとうございます。この次も、よろしくお願いいたします。


ご褒美の使い道

2023年09月27日 | 山菜料理

 山から帰ると、まず台所へ。

 マタギが山に出かけた日、台所には、必ず新聞紙が広げられている。欲タガリが山に行けば、何らかの収穫物がついてくるのだから、これは、妻の条件反射みたいなものである。台所の掃除をする妻からすれば、マタギが持ってくる得体のしれない獲物を床に直接広げられたら迷惑この上ないことだよね。申し訳ないという気持ちをいだきつつ、ありがたく利用させていただきます。

 さて、台所に広げられた新聞紙に上がったのは、一袋だけ。

       ミズコブです

 これを食用部分と葉っぱとに分けていきます。今回は、妻も参戦してくれたので作業が非常に早かった。

「切れてるわね。」

というのは、茎と実のこと。

       完熟すると実が切れ落ちる

 モミジや松の種と似ているのだが、ミズコブも葉を付けたまま茎から外れ落ちる。

 風や水の流れに乗って、少しでも広い範囲に子孫を残すための工夫なのかもしれない。

 こうなると、春から始まったミズの収穫も最終段階だ。これは、長く続いた新芽から戴く山菜採りの終わりと言うこともできる。本日は、心して戴きましょう。

       相変わらず愛らしいチョコレート色

       3分間茹でて、一旦冷ましたら

       袋に出汁醤油と一緒に密封して半日

       はい、一丁上がり!

       夕食の食卓に上がります

 やっぱり美味しい!

 今回は、

「まずは、いつもの醤油漬けよね。」

という妻のリクエストに応えて、全てが醤油漬けです。詳しい理由は後日。

 さあ、次です。

       ワサビを摺り下ろします

       1本分摺り下ろしたら

       二丁目上がり!

 今回は、ご飯に乗せない予定なので、これで十分です。理由は後日。

       今回は、冷ややっこに乗せて

 醤油、または、出汁醤油で戴きます。鰹節もかけようかと思ったんだけど、これで十分美味しかったので、今回はパス。今後、機会があったら試してみたいと思います。

 そういうことで、今回の山業では、キノコは採れなかったけれど、大変美味しい食材に恵まれたという感じ。

 山の神様、いい空気、いい汗とともに、こんな素敵なご褒美を、ありがとうございました。

 またよろしくお願いいたします。

 さて、実は、今回の収穫に絡んで、もう一品作ることになったんですけれど、この件につきましては、明日、まとめたいと思います。


山の神からのご褒美

2023年09月26日 | 山菜採り

 本日は、久しぶりの山遊び。

 数えてみたら、約20日ほど山遊びの間隔が空いてしまっていた。

 9月のこの時期に、こんなに間隔が空いてしまった年は、記憶にない。

 理由の一つは、忙しさ

 確かに、休みの度に、法事があったり、工事が入ったり、審判業務があったりと忙しかったのは事実だ。

 しかし、今年の9月が、史上最高に忙しかったとは思えない。

 振り返ってみると、今年以上に忙しかった年は、たくさんある。それでも何とか工面をして山に出かけてきたはずだ。

 つまり、忙しさ以上の理由があるということ。

 それは、自分自身の気持ちだ。

 出かけても無駄

 そういう思いが強くて、山に足が向かなかったというのが正直なところ。

 今年の天候では、秋の山菜は、成長どころか発生すらできないでしょう。

 収穫できないのなら別のことをやりましょう。

 そんな気持ちが勝ってしまい、足が遠のいていました。

 でも、今日は楽しみで仕方ありません。

 ようやく秋が訪れた山で、どんな出会いがあるのか。今まで我慢してきたことへのご褒美は何か。早速、出かけて確かめてきたいと思います。

 

 本日もA氏と同行することになった。目的地はK川だ。

 例によって夜明け時刻に到着。身支度開始。久しぶりに肌を刺す山の冷気。この季節が来るのを待っていたんだよね。さあ、この寒さに刺激されて、自然界は、どんな風に変化しているのでしょうか。

 通り慣れた踏み跡なのだが、まだまだ藪が覆いかぶさっている。沢を渡って暫く歩くと、

       センボンイチメガサの群生

 あいかわらず見事だ。しかし、発生から数日経過したのだろう。残念ながら、少々老け気味。とるのは写真だけにしておきます。

       なぜか今頃になってチチタケ

 前回は、全く気配がなかった森ですが、今回は、だいぶ変化しています。曲がりなりにも、キノコが出ているじゃないの。

       倒木の様子見をするA氏

 しかしですなあ、マイタケをはじめとする秋のキノコは、殆ど生えていません。

 気温が下がってきたとは言っても、訪れるのがちょっと早すぎたかもしれません。

 路線変更です。

       ミズコブが成熟しているから

       こちらを戴くことにしましょう

       いいワサビですね

       掘ってみたら、意外と根が短い

 それでは、もう少し。

       こちらは太くて長い

 ワサビ根の良し悪しは、普通は、茎の太さと数で判断するのですが、何と言っても自然が相手。それだけでは、決まりません。地面の下の環境にも、大きく影響を受けるので、掘り出してみるまで分からないんです。根っこを十分に伸ばせる環境が必要なんです。

 例によって、根だけ戴いて株は元の地面に植え直します。

 キノコの収穫はなかったけれど、季節が進んでいることは実感できました。

 それに、やっぱりいい水、いい空気。おかげ様で、いい汗をかくことができました。

 これが山の神様からのご褒美ですね。

 本日は、これで十分です。

 「明日、別の川に様子見に行ってみる。その結果で、次にどうするか決めよう。」

「了解!」

 次への楽しみも広がりました。

       ご神木に朝日が当たり始めた

 本日も、楽しいひと時をありがとうございました。

 また遊びに来ますので、よろしくお願いいたします。