山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ちょっと山菜の下見

2020年01月31日 | 山菜採り
 本日は、正月勤務の代休日。天気予報を見ると、「雪か雨」だけど「朝晩曇り」だそうだ。だったら、朝仕事に行ってみますか。
 天文台の暦情報を見ると、日の出時刻は6時47分だと。じゃあ、その時刻に現場に到着できるように出発しましょう。持ち物は・・・

3点セット

ナイフとビニル袋は、もしかして収穫物に出逢えたら使います。ヘッドランプは、早く着きすぎて暗いときに備えたもの。最低限度の準備だけど、一応山菜採りを楽しむことができます。
 何よりも今年初です。ワクワクする!
 まだ、暗い中を出発!これもワクワク!
 6時45分頃、現地に到着。周辺の様子を観察する。

これが現状です

 海抜は、我が家よりも200mあまり高い場所だ。もちろん山沿い地帯。しかし、積雪は、殆どない。1月としては、これまで経験のない状況である。

冬ざれの景色

 雪がないとはいっても、枯れ草と枯れ葉だらけである。やっぱり無理かなあ。
 春の気配を探し求めて歩き回る。

川岸に1個

ああ、ありましたね。フキノトウです。多分、川岸だから、いち早く雪が消えてしまったうえに、このところの日差しで勘違いして伸び始めたのでしょう。
 今年の春は、こういう動植物の勘違いが多くなると思うんだよな。
 うまく世代を引き継ぐ成長ができるといいんですけどね。
 本日の収穫は、なし。それでも、山の様子を知る下見にはなったのでよかった。

ワラビ汁とドンコロ煮で朝食

 帰宅すると、妻が、昨日仕上げたワラビを味噌汁にしてくれていた。あったまるねえ。ありがとう。
 本当の春は、もう少し先みたいだ。それまで、去年までの収穫の余韻に浸りながら暮らしましょう。

ワラビの塩抜き修行

2020年01月30日 | 山菜料理
 先日作った「ウドのドンコロ煮」は好評販売中である。これは、成功作品と言ってよいでしょう。勤務の日のお弁当に必ず入れてもらっている。でもね、その前に作ったワラビ料理には、少々不満が残っていたんだな。

これが前回作品

 ブチになってしまったんです。おまけに「アク」が微妙に残っていた(家族は「気にならない」と言ってくれたけど)。
 そこで、前回の問題点を回顧しながら再チャレンジしてみることにした。

  ≪ワラビの塩とアク抜き≫ 

 原因の分析と対策
 ・まず、ブチになったのは、アク抜き用のお湯とワラビの量とのバランスが悪かったと考えた
 ※「たっぷりのお湯」+「ワラビは適量」=十分に底に沈む
 ・沸騰したお湯にワラビを入れると、すぐに火を止めて裏返す
 ※ワラビが崩れないためには必須の間合い

お湯たっぷりですぐ火を消すこと

 ※ここまで時間のかけ方は、ほぼ同じ。と言うことは、前回「アク」が残ったのはアク抜き時間が足りなかったせい?
 ※だったら、「冷めるまで待つ」じゃなくて、1昼夜+α 待ち続けましょう

前回よりはきれいかな?

ブチは少々残ってますけど、前回よりは良い。

水を入れ替えながら、また、1昼夜


 味見してみると、「アク」はすっかり抜けていました。あんまり論理的ではないんだけど、とりあえずお湯の量を増やすことと、その後に時間をかけることが大事だということが分かりました。
 これから、味噌汁の具や、おひたしなどに活躍してもらいます。
 残った課題は、ブチです。気にしなければ、それでもいいけど、ここまで来てみると、見えてきた原因は「漬け方」みたいですね。今年の楽しみの一つとしてとっておきましょう。

 To be continued!

つきあい方考えタラ?

2020年01月29日 | 日記とレシピ
 この時期、向かい合わなければならない相手がいる。魅力的な子だし、私も心惹かれるものだから、つい手を出してしまいたくなる。いけないとは思うのだ。しかし、あの子を前にすると理性が効かなくなってしまう。そうして、家族から非難を浴びる羽目に陥ってしまう。
 去年もそうだった。7㎏もある子を買ってきてしまい、全てを食べ切るまでに1週間以上かかってしまった。そうだ、遂にやってきてしまったのだ、寒ダラの季節が。冬の日本海の荒海で育ったタラを丸ごと味わい尽くしたい!こういうのを依存症というのだろうか。いや、これも旬を楽しむマタギの素直な冬の心情の現れなのだと考えよう。
 さすがに我が妻も、私の性癖を読んだらしく、先取りして切り身を買ってきた。
「これを調理してくれない?」
と言う。
 中ダラの半身だ。それなりのボリュームはあるから食べ応えはありそうだ。しかし、肝心の「肝」(そうか、肝だから肝心なんだなんて思いつつ)もワタもない。
 と言うことは、椀物は、お預けね。
 今回は、焼くか揚げるかでしょう。

  ポク チン

  ≪タラのフライ≫

 フライ調理の部
 ・半身のタラを、適当な大きさに切り分け、塩コショウしておく

さすがに身が厚いです

 ・バッタ液を作る(卵1、小麦粉大さじ4を牛乳で調整)

 ・液を潜らせたらパン粉をまぶして待機


 タルタルソースの部
 ・卵1個を水から茹で、沸騰15分
 ・タマネギ(1/2個)をみじん切りにしてゆで卵と和える

 ・砂糖少々と塩少々、コショウも少々加えてマヨネーズを大さじ4ぐらいかな
 ※普通だとタマネギを水にさらすけど、今回は冷蔵庫に残っていたものだったので、そのまま和えた(辛みが飛んでる)

ここまで来れば、あとはいつでもOK

思いの外 油が跳ねた

 ※衣でくるむ前に水分を拭き取る等の一手間があってもよかったかも

 無事完成しました。みんな、美味しそうに食べているのでホッとしました。
 今回、妻から先制のシャワーを浴びたので、心の火が燃えさかる前に少し落ち着いた。あとは、「どんがら汁」が1回できればいいかな、なんて、今シーズンのタラとのつきあい方を冷静に考え始めたマタギです

元気になる天ぷら

2020年01月28日 | 日記とレシピ
 非常に美しい山々の景色と、広がる青空を愛でながら歩き、用事を済ませてきたけれど、心の中には不安が満ちている。
 多分、そんなに急激には訪れないだろうと思っていた気候変動。しかしですね、加速してきたと感じ。恐れ始めているのは、私だけなのだろうか。
「あなた方は私たちを裏切っている。」
というグレタさんの訴えにも頷ける。にっちもさっちも行かなくなる前に行動を起こさなければ手遅れになる。50年後、100年後には大変なことになる、なんてことは、分かっている。それを防ぐために、何をしているか、何ができるか、それを考えなければならないのは、今の大人だということも分かる。
 考えると気が重くなってくる。殆ど無力で、何もできないことも分かっているのだが考えてしまう。
 私が今できることは何だ?
心の中から声が届く。
「あなた自身が落ち込まずに、元気になることが一番大切なんじゃないの?」
そうだよな。人それぞれに役割がある。自分の役割は、微力ではあるけど、人を元気にさせること、そして、人の元気を支えること。仕事もボランティアもそのためにやっているんだ。
 だったら、自分自身が元気になろう。そのために、旨いものを食べよう。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪シシャモの天ぷら定食≫

 調理の部
 ・シシャモ(半分干物)に小麦粉をまぶす

※衣がはがれにくくなります
 ・小麦粉1/2カップに卵1個を溶きほぐして入れる
 ・水を??50mlぐらい?加えて、塩をひとつまみ
 ※何となくトロッとした感じになるぐらい
 ※普通の天ぷらとはだいぶ違って濃厚だと思う

 ※これでスタンバイOK
 ・シシャモを衣にくぐしながら、中温の油に投入
 ・浮いてきて、泡が小さくなってきたら裏返し
 ※身が反って裏返らないやつもいますが、むきになって相手にしなくてよい

とりあえず出来上がり


 残った衣を使って女性陣が、かき揚げを作ってくれました。この時、私は、何をしていたんだっけ?ま、いいか。


 美味しい天ぷら定食で元気が出てきたマタギです。
 明日は、朝からボランティアに出掛けます。天気予報を見ると寒そうなんだけど、それは仕方がない。みんなが元気になれるように応援します。

ここは表日本?(異常な平穏)

2020年01月27日 | 日記
 ちょっと用事があって家を出た。

広がる青空

 何ですか?この抜けるような空は?


お城の周りも爽やか


凧揚げやってる

 遠方に目を移すと、

二つの峰が目印の雁戸山


山容が神々しい山形神室


ピラミッドのような大朝日岳

 改めて、山形を囲む山々は美しいですね。普通に見ればね。
 しかし、これが大寒の風景ですか?普通の年なら、雪雲に覆われて、この山々は見えません。この季節は、山に、里に、雪をため込む時期なんです。
 考えてみると、台風による豪雨災害みたいに、人の暮らしやインフラに被害が出たときは大騒ぎになるけれども、これも異常気象です。被害が出たときだけでなく、こういった異常にも気を配らなければならないと思います。明らかに気候変動の触手が伸びてきていると感じます。この雪国山形でこんな表日本のような天気が続いたら、自然界の歯車が狂ってしまいます。動植物に変な影響が出ないことを祈ります。
 やっぱり、春の前に、本当の冬が来てほしいと願わないではいられないマタギです。