山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

無理をせずに山菜料理

2021年05月31日 | 山菜料理
 『無理をせずに』これが今シーズンのテーマになっている。これが頭に入っているから山中でも決して無茶はしない。おかげさまで、お医者様から、「順調に回復してます。」と言われた。禁止事項は、『投げ釣り』と『タックル』等だそうだから、そのような行動は暫く諦めることにした。で、『投げ釣り』の方は本気で諦めたんだけど、問題は『タックル』だ。どうも今シーズンは、我が縄張りに、山の『オヤジ』が進入してきている気配(逆か)。万が一出逢ってしまえば、タックルが必要になるかもしれない。これは、熊鈴を鳴らしながらオヤジさんに気付いてもらうしかないでしょうかね。
 もう一つ気になるのが、身体への負担だ。


       今回の収穫物(7㎏ありました)
 これが更に重たくなってしまうと、負担が大きすぎて危ない気がする。でも、今回ぐらいなら多分、大丈夫だとは思う。だけど、・・・あくまでも「多分」だよね。
 どっちにしても、来週、また診察があるから、その時まで『無理をせずに』過ごしましょう。
 さあ、なんだかんだ言っても、タケノコちゃん達を連れ帰ったのは事実。ここからは、この山の幸を美味しく調理しようではありませんか。
 まずは、短めのやつを2~30本選んで焼きタケノコにして戴きます。
 それ以外は、茹でタケノコにします。

 ・長めの物は、鍋に入る長さに先端だけ切ります
 ・鍋に入る分量になるように、3つに分けました
 ・大鍋には、例によって米粒を入れて沸騰させます(アク抜きです)
 ・タケノコ投入
 ※一時的に温度が下がりますが、再沸騰したら、全体を返します(ここまで5分ぐらい)
 ・落とし蓋をして火を弱め、投入から合計で20分ぐらい茹で続けます


 ・ザルに広げます(これで1回分)
 ※次のグループを茹で始めます。同じ作業を繰り返すうちに・・
 ・前のグループが冷めてきたら(10分強でかなり冷めます)、1食分ずつ新聞紙に包んでいきます
 ・この間に焼きタケノコは、グリルで焼いておきましょう


       これはお昼に戴きました
 そうして、


       茹で上がりました
 右下を今夜の食事に使います。妻が親戚等に配りに行っている間に、出来ることをやっておきましょう。


       これはタケノコご飯用(約300g)


 ・鶏もも肉200g、油揚げ2枚、ニンジン1/2本を準備
 ・調味料は、米4合に酒醤油各大さじ4と顆粒だし少々


       出来上がりました
 他の山菜もあるにはあるんだけど、本日はこれで十分です。無理はせずに、まずは焼きタケノコとタケノコ汁とタケノコご飯で乾杯!
 山の神様、ありがとうございました。

山藤と朴の花咲く渓で

2021年05月30日 | 山菜採り
 前回のタケノコ採りから1週間。その間、当地では梅雨入りを思わせるような降雨と高温とが繰り返されてきた。
 これは、人間にとってはあまり気持ちよくない天候だけど、植物にとっては絶好のコンディションと思われます。もちろん、お山のタケノコさんたちにとってもです。今回は、M氏と共に先週と同じコースを歩いて、山菜たちの成長の様子を確かめてみることにした。
 天気予報では、降水確率が10%のはずだったんだけど、我が家から目的地までシトシトと雨が降っていた。とにかく湿度が高いのだろう、寒いわけでもないのに道路に沿って流れる川面から川霧(霞?)が、もうもうと湧き上がっている。
「幻想的だ!」
などと、欲タガリに似つかわしくない言葉を発しながら車を走らせる。
 目的地に車を駐める頃、ちょうど雨が止んだ。渓底に降りると、

       天然の日本庭園
高さ10m以上はあるだろうか。見事なヤマフジが、樹上から枝をつたい、纏わりながら新緑を飾っている。しかも、よく見ると、その青紫色をしたストールの所々にクリーム色のアクセサリーが散りばめられている。「朴の花が咲いたんだ。」それは見事な造形だった。
「やっぱり自然は素晴らしいズねえ!」
しばらく2人で自然の造形美を眺めいる。
 ・・・なんだか今回は、欲タガリの欲を奪い去るようなスタートになってしまった。ま、こういう日もあるさ。本日の本命は、奥のタケノコ林。そこに着くまで、自然の造形を楽しみながら歩いてみましょう。


       春と夏と冬が混在した風景
 おや?


       フキノトウの芽吹き
 ようやく顔を出すことが出来たんだね。
なんて思う間もなく、
 久しぶりだぜ。いただきます!
と、収穫してしまいました。この辺から、欲タガリモードに転換です。タケノコを求めて笹藪にもぐり込みます。


       出てます出てます

       ちょっと細いけど、これも山の恵み

       勝手な向きに伸びるからネマガリタケだそうだ

       おや?これは??
 固い皮だけが残ってます。この場でムシャムシャ食べていった方がおられるようですね。よく見ると、あっちにもこっちにもあります。もちろん、ネズミみたいな小動物ではありません。もしかすると、パンダさんの親戚かな。ま、お互いに顔を合わせたくはないですね。既に収穫は十二分です。腰に掛かった熊鈴を鳴らしながら渓谷をあとにします。
 荷物が重いとかなり辛いんだけど、この負荷は怪我への影響なし。それ以上に、収穫の喜びを全身に感じながら心臓破りの坂を登り切ります。そして、


       道路っ端での山菜採り
 道路沿いの雪渓が徐々に融けてきたようです。それに伴って、新たな山菜が顔を出し始めています。ここまで来れば何の心配もないので、追加分の山菜を探しながら車に戻ります。
 いやあ、面白かった!そして、美しかった!!

 山の神様、本日もありがとうございました。

たまにはね(さんぽうた79)

2021年05月29日 | いきもの

  たまにはね   ろーず おすかる

そう
うまれたときから
きまっていたの

ひかえめに
だけど
りんとして
はなやかに

だれもが ふりむく
このすがた

だれもが ひかれる
このかおり

そう
わたしは
うつくしく いきる

それが さだめ!

でもね ほんとはね やってみたいの

でれえっとしたり
ぐたあっとしたり

だれもみてないときくらい
やってみたいの

りらっくす




       こちらは、散歩コースに咲いている子


       こちらは、うちの庭に咲いてる子

 美しいですねえ。端正ですねえ。魅力的ですねえ。


       どこから見ても、綺麗!


       おまけに、香りが秀逸なんですよ
 もう、隙がありません。

 「でもさあ、ずっとこれじゃあ疲れませんか?」
そうっと『オスカル』さんに聴いてみたんです。
 すると、小声で答えてくれました。
「実は、気ままにのんびり生きたいって思うときがあるんだ。もっと言うとね、憧れてるんだよ、リラックス。」
「そうだったのか。いいと思うよ。大事なことは、人の眼よりも、自分に正直になることだよ。」
そう声を掛けると、にっこり微笑んで頷いていました。

 次に会うときには、最初から笑顔が交わせるかな?


もったいない休日(後編)

2021年05月28日 | 山菜料理
 なんだか、すごくいい感じに休日を過ごせつつある。お医者様の診断、良好。山遊びの装備補充、順調。何よりも、海山遊びが出来ない分の不満が、この好天のお陰で解消出来ている。
 起き出したときには、ちょっと恨めしく思ったんだけれど、天気の神様、ありがとうございます。
 残る半日。これから向かい合わなければならないのが冷蔵庫に保管してある山菜たち。
 これを美味しく料理すれば、いいことずくめなのだ。
 そうなれば、まずは、自分自身が「また行こう!」という気持ちになれる。それを家族は、「また採ってきてね!」という気持ちで送り出してくれる(はず)。おまけに、次に採ってくる山菜の収納スペースも確保できるのだ。
 まあ、簡単に言えば、次の楽しみに向けての足固めね。ここでの評価は、侮れない。もちろん、それと同時に、「自分の腕を磨く」という欲求を満たしたいのである。
 さて、何から始めましょうかって、やっぱり古い順でしょう。

  ≪コシアブラ・ミズの葉っぱ料理≫

 コシアブラが結構残っている。カレンダーを辿ってみたら、採取してから1週間以上過ぎていた。これを調理しないわけにはいかないでしょう。そう思って、冷蔵庫に保存しておいた袋を広げてみると、あら不思議!


       全体が大きく育っているみたい(右がおひたし用、左が天ぷら用)
 小さい物を天ぷらにと考えていたのに、小さい物がありません。この子達も、『不思議な袋(ポケットを叩くと増えるやつね)』の中で育っていたんでしょうか。
 ・おひたしは、例によって90秒の加熱後、水にさらしてゴマ和えにします
 ・天ぷらは、冷水:卵黄マヨ:薄力粉:片栗粉 = 3:1:4:1(150:50:200:50mlです)の衣で揚げます
 ・天ぷらには、ミズの葉っぱと、カボチャと剥きエビを加えました


       これらを、低温で揚げました


       結構 美味しく出来上がりましたよ 
 次は、ゴマだれ作りとタケノコ料理なんだけど、眠たくなってきた。早朝のロング散歩が効いてるのかも。


       椀物用の茹でタケノコの皮を剥いて
焼きタケノコが出来たところで、バトンタッチ。あとは任せた。ここで、マタギは台所を離れてお風呂に入って一休み。果報は寝て待ちます。・・・それから暫くして、盛りつけが完了したみたい。呼ばれるままに茶の間に行くと、


       山菜尽くしの食卓

 『せっかくの休日がもったいない』からスタートしたんだけど、『こんな私にはもったいない』締めくくりになりそうです。

 全ての恵みに、感謝しかありませんね。ありがたや、ありがたや。
 それでは、「いただきます!」


       全然関係ないけど皆既月食(薄雲の間から見えました)
 こちらも、ありがたや。

もったいない休日(中編)

2021年05月27日 | 山菜料理
 お医者様からの診断と処方箋を受け取り考える。
 ・・・同じような怪我をせず、無理なことをせず。・・・どうすればいいんだ。


       散歩コースに咲き乱れる『キショウブ』さん

  ポクポクポクポク チ~ン
   ≪山歩きシューズの更新≫

 そうだよ。安全のためには、何よりも装備を整えることだ。冬場を除いてお世話になり続けている海山用品のうちで、去年の夏以降使い続けてきたスパイクシューズのグリップが、前々回の山行あたりから、少々心もとなくなってきていたんだっけ。
 普通は、丸1年使い通せる丈夫な靴なんだけど・・・。思い返すに、今年は、冬場の山歩きでも結構お世話になっていたから、ソールの摩耗が早まってしまったのだろう。
 ようし、安全に無理をせず!そのためには、新しい靴探しだ!!薬局を出ると、そのままアウトドア用品店に直行する。スパイクシューズに関しては、この店で扱っている某銘柄のものが、圧倒的に品質がいいうえに、値段も手頃なのだ。
 ほぼ、開店と同時に店に入って陳列棚を探す。あった!だけど、サイズが合わない。ちょうど良いものがないのだ。店員さんに聞いてみると、
「この商品、売れてまして、並べてある分しか残っていないんですよ。」
だそうだ。
 来週遊びに出掛けることは確定しているのに、現在使用中の靴は既に危うくなりつつある。ここで、更新しないわけにはいかないだろう。
 仕方なく、同じメーカーで出している別タイプの靴を手にとって眺めてみる。足首周りは浅めだけれど、ソールの構造は同じみたいだ。つまり、足首周りさえ気をつければ、これまでと同じように安定したグリップが得られるんじゃないかな。そう判断して購入。


       老舗のD社より値段は安いけど品質良好
 これで、ひと安心。次に出掛けるときには、安全に遊べるはずだ。って、なんか方向違いのような気がするけど、これも一つの真理。安全第一の路線からはみ出していないよね。
 念のため、『出掛けない』という選択肢はありません。
 さて、帰宅しました。次にやっておきたいのが山菜料理です。やらなければならない物は、いろいろあるんですけど、まずはウドからです。生のまま残してあるので、サッサと調理してやらないと可愛そうなのであります。そこで、

  ≪ウドのオリーブ炒め≫

 下ごしらえ・調理の部
 ・ウド2本を長さ5㎝ほどの太めの千切りに(100g弱)
 ・かさ増しと風味付けに、粗挽きウィンナー(1本)と竹輪(2本)を同じく太めの千切りに


       こんな感じ
 ・中華鍋にオリーブオイル(大さじ1程)を敷いて加熱、まず肉類を炒めて軽く火を通します
 ・続いてウドも加えたら調味料も入れます(顆粒だし少々、塩ひとつまみ)
 ※山菜を入れると水分が出てくるので、このタイミングで顆粒の調味料を入れます

       時々返して
 ・中弱火でじっくりと和えながら火を通します
 ※しっかりと火を通すと、キドミが旨みに変わる
 (『始まりの呼吸』の派生ね。・・・これは、『オリーブの呼吸』と名付けましょう)
 ・ウドに透明感が出てきたら粗挽きコショウを加えて、もうひと炒め
 ※塩ひとつまみ足して味を調えました


       はい、出来上がり
 1年ぶりに作ったけど、やっぱり旨い。ウドは、イタリアンにもよく合うようです。

 もったいない休日だったけど、ここまで来ると結構達成感がありますね。これから、今日のことを日記にまとめて、残った時間でまたもう一つ二つできれば、十分満足な休日になりそうですよ。
 話は、まだまだ続きそうです。

  To be continued!