山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

旨い!カブの挽肉餡かけ

2024年11月21日 | 日記とレシピ

 このところ、様々な方面から季節の恵みのお裾分けを戴いているマタギ家。

 おかげ様で、毎日の食卓が充実していることは、とても嬉しいのだが、なかなか出番が回ってこなくて待たせてしまっている食材があるのも事実。

 心の中で、「ゴメンね。」と言いながら捌き続けている。

 さて、そんな中で、とっくに決まっていたのに待たせてしまい、10日余りが過ぎてようやく取り組めるのが本日の料理だ。

 食材はカブ。料理内容は挽肉の餡かけ

 繰り返しになるけど、「これは絶対に旨そう!」と思っていたのに、実現できないまま日々が過ぎ、本日、ようやく辿り着いたのだ。

 作ってみたら、やっぱりすごく美味しかったので、レシピを残しておきますね。

 ・使ったカブは、茎も合わせて400g強

 ・切り離して汚れを落としたら

 ・カブは4等分に(大きければ6等分でも8等分でも)

 ・茎の方は、長めの寸切り

 ・ひき肉250gを加えて鍋へ

 (この挽肉ちゃんも待たせてしまいました)

 ・ヒタヒタよりも少なめの水(250ml)を入れて

 ※醤油36、酒20、砂糖5gに、顆粒出汁小さじ2を加えたら

 ・混ぜながら中火で煮ていきます

 ・茎がしんなりしてきたら蓋をして火を止めて、味が染みるのを待ちました

 ・盛り付け前に、水溶き片栗粉大さじ2を回しかけたら再加熱

 ・完全に沸騰したらトロトロになります

       出来上がり!

 これが、あったかウマウマトロトロで美味しいんだわ。

 加熱が短くないか?みたいな気もするけど、カブの場合、今回ぐらいで十分に柔らかくなりますね。

 この日は、別にメインディッシュを用意したので、あっさりと盛り付けたんですけど、こちらがメインになっても全く問題ない美味しさでした。

 ベースにしているのはanneさんのレシピです。カブの提供はM氏。

 おかげで食卓が豊かになりました。

 ありがとうございます。

 そして、御馳走様でした!


カラメルソースの嫁ぎ先

2024年11月20日 | 日記とレシピ

 冷凍庫に保管し続けていた『あずき』を、ようやく使う切ることができてほっとした。

 もう一つ困っているのが、『カラメルソース』

 夏の終わりごろ、プリンづくりの時に残ったもの。

       プリンの副産物

 そして、ブドウ飴を作ったときに、図らずも出来てしまったもの。

        ブドウ飴の副産物

 基本的には、プリンを作るときに、器の底にちょっと垂らして使うのだが、それだけだと、何年もかかりそうな量だ。

 そのため、どうやって使うと、この子たちを効果的・効率的に活かせるのかを考えてきたんですよ。

 そうして辿り着いた答えの一つ目が、ホットケーキ

  ホットケーキのフワッとして甘い生地になら、このビターなソースもよくマッチするんじゃないかと思うんですよ。

 よし、行ってみよう!と思い、在庫を調べてみたら『ホットケーキミックス』が品切れ。

 う~ん。仕方がない。 久しぶりに、一から作ってみますか。

  下ごしらえ・調理の部

 先ずは、材料の点検から。

       今回使う材料

 ※大御所の日清製粉によると、材料は卵1個(50g)、牛乳100ml、薄力粉100g、ベーキングパウダー4g、砂糖18g

 あるにはあるけど、卵がLL(60gぐらい)なので、しょっぱなから計算が合わない。

 で、ちょっと考えた結果、

 ・卵+牛乳=150g ベーキングパウダーは、1袋5gだから、そのまま行っちゃえ!

 ・よく混ぜて

 ・フライパンに半量を垂らして弱火

 ※日清製粉によると、『フライパンを中火で熱し、火から離して、濡れ布巾の上で冷ます』と書いてある

 この、予熱とか冷ますとかの作業って、すごくデリケートなので、忠実に従いました。

 ・『弱火で3分』と書いてあったけど、実質5分ぐらい

 ・表面がポツポツとしてきたら裏返して

 ・更に弱火で2分

       出来ましたよ!

 これに懸案だったカラメルソースをかけて、

       戴きます!

 家族のみんなも協力して下さいね。そして、

 うん!!!

 カラメルソースの濃厚な甘さと微妙な苦味は、ホットケーキに極めてよく合いますね。

 みんな、喜んで食べていました。

 ああ~、よかった。

 これで、カラメルソースの嫁ぎ先が決まったんじゃないかな。

 プリンとホットケーキ。

 この二つとなら、きっと幸せな一生を送ることができそうですね。

 カラメルソースちゃん、長らくお待たせしました。

 これで安心して使い切ることができそうです。

 末永く、お幸せに!


季節の追いかけっこが始まった

2024年11月19日 | キノコ採り

 本日は、M氏とのキノコ採り。

10日ぶりとなる。

 この間、気候が随分冬寄りに傾いてきたという感触があるのだが、キノコの生育状況はどうなのか。

この目で確かめたいという気持ちで出発した。

「夜明け、遅くなってきたズね。朝だけで2時間ぐらい損している感じだ。」

「うん。最近など、朝の散歩、7時半過ぎだぜは。」

「日暮れも早くてよお。」

「うん。家で飲む時間ばり増える。」

 寒くて暗い。これで雪が積もってしまったら、いよいよ冬ごもりに突入という気配だ。

 実際、

       白く染まってきた山

 結構下の方まで雪が積もり始めました。

 この雪が降りてきて、里に初雪が降る日も間もなくだろう。

 さて、本日は、夜勤日なので、あまり疲れの残る山遊びはしたくない。

 だから、キノコ山の入り口付近で軽く遊ぶ予定にしていた。

 しかし、いざ出発してみると、山形市内で既に気温が氷点下。

 霧も深くて少々不安になってきた。

 そこで、安全策を採って海抜の低いO町に目的地を変更することにした。

 多分、あそこなら、積雪や路面凍結とかはないんじゃないかな。

 前回入った時も、ナメコはまだだったけれど、ムキタケは出ていたからね。

 収穫なしということもなかろう。

 ただ、場所が近すぎるので、日の出前に着いてしまった。夜が明けるのを待って行動を開始した。

       夜明けを待って森に入る

       盆地より少し標高を上げただけだが、霧はかかっていない

 そして、

       食べ頃のムキタケが

       そこここに生えている

       立木のキノコは、時には背伸びして採ります

       だんだん陽射しが降りてきました

       例年よりも成長が遅れているかも

       代わりに紅葉が

       まだまだ見ごろで

       目の保養になります

 さて、このポイントでこのぐらいの生育状況だと、ここから下のキノコは、まだまだ先だろうな。

M氏と協議して、ちょっと早いけど収穫は止めにして引き返すことにした。

 

 さて、この森のキノコが育つのと、雪が積もるのとで、どっちが先になるかな?

 これから先は、ちょっとした賭けになりそうですね。

 秋がすんなり進むか、その前に冬が来るか。

 季節の追いかけっこが始まった感じです。

 それなりの収穫と、美しい紅葉を楽しませて下さった山の神様、今日はありがとうございました。

 願わくば、もう少し秋の山遊びを楽しませてください。


秋のスイーツを召し上がれ

2024年11月18日 | 日記とレシピ

 本日は、あずきを使って美味しいスイーツを作ってみたいと思います。

 突然、何を言い出したかというと、冷凍庫の整理整頓の一環なんです。

 ここに来て、キノコの収穫期を迎えたのはいいんだけど、供給量が需要を大幅に超えてしまっているんです。

 で、備蓄というか、保存に走ろうとしているマタギなんですけど・・・。

 やっぱり、手間もかからず、再利用も簡単な冷凍保存に偏ってしまうんだなあ。

 ところが、当然のことながら、冷凍庫のキャパには限界がある。

 で、始まるのが冷凍庫の整理整頓というか、在庫処分なんですよ。

 ごめんなさい。 在庫処分と言ってしまっては言葉が悪い。 訂正します。

 冷凍庫に残してしまっていた食材を美味しく戴くという活動も活発になるわけです。

 その中の一つが、夏場に小倉アイスの材料として活躍してくれた『あずき』なのよ。

 今年は、缶詰の蓋を開けてから、そのまま缶に入れたまま使ってきたものだから、缶に入ったまま冷凍してある。

 やっぱり、早めに食べ切らないといけないんじゃないかと考えていたんです。

 そうして、丸一日使える休日の本日、調理を開始したってわけ。

 挑戦するのは、栗羊羹

 さあ、うまくいくのかいかないのか、やってみましょう!

       粒あんの缶詰めを解凍してみたら、約200g

 これがメインになります。

 これに、栗の甘露煮を加えて調理したいと思います。

       この子たちは、十字に4等分しました

 続いて、寒天を準備します。

 ※粉末寒天4gに砂糖45g+水300gで参ります

 ・水に粉寒天を溶かして加熱。沸騰2分で砂糖も追加して溶かします

 ・あずきを半分ずつ加えて溶いていきます

       これは、前半戦開始の画像

 ・全部溶けたら、コンロから下ろして、混ぜながら冷ましていきます

 ※混ぜ続けないと、寒天の方だけが勝手に固まり始めるので要注意

 ※したがって、栗の準備は、前もってやっておきます。

 ・切り分けた栗のうち、半分をガラス容器に並べておいて

 ・あずき寒天の温度が40℃台まで下がると、だいぶとろみが出てくるので

 ・並べた栗が動かないように、お玉でそうっと流し入れて(1/3だけ)

 ・残りの栗を、手早く並べたら

 ・あずき寒天の残りも注いで冷蔵庫へ

 羊羹そのものは、結構早く固まるんですけど、しっかり冷ましたいので1時間ほど冷蔵庫で待機。

 そうして1時間後、

 ・ガラス容器と羊羹の間に、満遍なく隙間を作って

 ・バットを被せたら、

  せいのっで!

 ・裏返して振ると、羊羹がバットに落ちます

 これを適当な大きさに切って、

       ほっほっほ、いかがざまあす?

 なかなかいい出来栄えじゃございませんこと?

       夕食後のデザートに戴いたんだけど

 これは、ある意味で、史上最高傑作ですね。

 極めて優しい食感と、程よい甘さの羊羹に、更に一段甘い栗が美味しさを引き立てる。

 「作り過ぎたら、自己責任で食べてね。」

と、食べる前までは、妻も言っていたのだが、

「じゃあ、職場に持っていくか。」

という返しに、ちょっと後悔している気配。

 そのぐらいの傑作なんですよ。

 さて、残った栗羊羹、その運命やいかに!?

 

 結局、職場の人数+家族分に切り分けて、職場分を持っていったら、大変喜ばれました。

 もちろん、家族からも。

 めでたしめでたし。


絶好調!秋の恵みの常備菜

2024年11月17日 | 日記とレシピ

 「常備菜がなくなりそう。」

「え? 早すぎねえか??」

 詳しく聞いてみると、先日、山の神様から戴いてきて作った『ナメタケ』と、その副産物である『カブの浅漬け』の売れ行きが、かつてないほどよくて、間もなくなくなるというのだ。

 採ってきた時には、あまりにも巨大すぎて、料理するこちらの方がたじろいでしまうようなナメコだったけれど、皆さんに喜んでもらえて何よりですな。

 こちらの補充は、何とでもなるんですけど、ちょっと目先を変えて『モダシの佃煮』で代替えしましょう。

 さて、『カブの浅漬け』の方だけど、葉っぱが痛む前にと、先っぽの方は冷凍してしまったし、本体を使って別の料理を考えているので、再現は難しい。 

 そんで思いついたのが、T氏から新たに戴いたダイコンの活用。

 例年、この大根を戴くと、『はりはり漬け』にさせて貰っているから、今回は、この二つの漬物のハイブリッドを楽しもうではありませんか。

 今までやったことないんだけど、まあ、春の七草で「・・・すずな、すずしろ」と並び称されている二つだから、相性が悪いってことはないでしょう。

 行ってみます。

 名付けて、ダイコンとカブのはりはり浅漬けです。

 ま、名前は仰々しいけど、超簡単な料理になるはずです。

 使う材料は、

       すずなとすずしろの

        根と茎を合わせて500gほど

       カブの茎の方は前回同様洗ったら2分ほど茹でて

       水にさらしたら

       寸切りよりも短めに切ってよく絞っておきます

 スズシロの方は、

 ・千切りにしてから、塩小さじ1を塗してよく混ぜたら

 ・重しをして10分強待機

 この間に調味料を準備するんだけど、

 ・とりあえず、酢と砂糖を大さじ1、鷹の爪1本と

       塩昆布7gを準備してみました

       重しを外すと、ダイコンからたっぷり水分が出ています

 ・これを水で洗ってからしっかり絞って

       カブの茎と合流します

 ・用意した調味料を全部入れたら

       よく混ぜて

       半日間密封

 そうして夕食時。

       一部を小鉢に移動

 何だかいい色に染まりつつあるのは、塩昆布のせい?

       ちょっとだけ盛り分けて戴いてみます

 ほお~!

 意外と言ってしまっては失礼なぐらいなんですけど、マイルドな味です。

 ちょうどよく、前回のカブ漬けの残りがあったので食べ比べてみると、甘みと言うか旨みが際立っていることが分かります。

 当然、カブとダイコンの個性の差が影響しているのだろうけれど、それ以上に『塩昆布』の威力でしょうね。

 前回使っていない調味料は、これだけなんだから。

 これは、堪らない!

 妻も私も箸が止まりませんがな。

 アチャア~!

 今回の作品も、速攻でなくなりそうな予感がします。嬉しい悲鳴。

 これは、もとを辿れば、M氏とT氏のおかげ。

 ありがとう!M氏とT氏!!

 ただ、これは、すごく嬉しいことなんだけど、もしかして、昔から、北国の人間が高血圧を患いやすいというのは、この辺が原因か?

 美味しさ絶好調!

 これはいいことなんだけど、食べ過ぎには少し気を付けながら、この寒い季節を乗り切ってまいりたいと思います。