山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

進撃の冷やし中華?

2024年08月31日 | 日記とレシピ

 前回の続きのお話です。

 本日はお休みなんだけど、トビタケに当たったばかりなので、暫くは山に行く意欲なし。

 天候も不安定だから、家の中での楽しみを見つけて過ごした方が無難と考えた。

 で、思いついたのが、大量に貰ったジャガイモの美味しい消費と、先日作ったばかりの紅生姜を活用した料理

 ジャガイモ料理は諸般の事情によりフライドポテトになって朝仕事。

 もう一品考えていたんだけど、こちらは却下。明日以降に回されることになってしまいました。

 ということで、今回は紅生姜を使った料理にしましょう。

 早速、冷蔵庫を調べると、まるで誂えたように生の中華麺が待ち受けていた。

 はい、決定です。

 本日のランチは、冷やし中華にしましょう!

 これまで、多くの試行錯誤を積み重ねてきた結果、気づいたことがいくつかあるので確かめてみることにしたいと思います。

 今回の調理は、そういったことを確かめることを主にした記録になります。

 それでは参りましょう。

 先ずは、金糸卵から。

 毎回作りながら改善を加えているんだけど、また思いついたのでやってみますね。

       いつも通りなんだけど、今回は分量を量りました

 ※卵L1個に砂糖と酒各3g、塩一つまみをよく混ぜて

       網で濾します

 今回思いついたのが、これ。

       卵焼き器を使えば、整うはず

 ・固まってきたので濡れ布巾の上に移動して

 ・蓋を被せて1分強蒸しました

 ・案の定、きれいに整いましたよ

 ふっふっふ、思惑通り。

       続いてメンマなんだけど

 一袋しか見当たらない。

 まだ8月なのに使い切ってしまうのは勿体ないじゃないの。

 月山筍なら大量にあるんだけど、もっと勿体ない。

 ここで、シンキングタイム。

 要するに、タケノコの代用に使える食材は何か、ということだ。

 はい、決めた!

 レンコンで行ってみましょう。

 中華料理でタケノコがない時によく使っているから、きっと大丈夫!

 ・縦に細く切ったレンコン150gに、中華出汁と醤油各6g、砂糖にほんだしにごま油とラー油を少しずつ

 ・生のレンコンなので水を多めにして、じっくり煮詰めました

 ・トマトはやっぱり「湯剥き」、チャーシューは、細切りベーコンが一番合う

 ・『つゆ』が残っていたので、今回は、そのまま使います

 ・キュウリと海苔はいつも通り細切り

 ※レンコンのメンマ、すごく旨かったです

       さあ、出来ましたよう!

 大変美味しく戴くことができました。

 これまで、何回か作っているうちに感じていたことを確かめることができた気がしました。

 大幅な変更点はないけど、確実に進歩している。いわば、マイナーチェンジと言う感じかな。

 家族も、満足な様子。

 ご馳走様でした!

 

 ・・・後始末がすっかり終わってから気づいた。

 肝心の紅生姜忘れているじゃないか!!!

 

 あ~あ、またやっちまった。

 ま、「また作れ」ということだよね。

 はい、そうしますよ。


どっちが美味しい?2種のフライドポテト

2024年08月30日 | 日記とレシピ

 夏のキノコ採りが満足裡に終わった(まだ途中か)ところで、この不安定な天候だから、お出かけはなし。

 本日は、朝から作りたい料理で楽しもうと決めていた。

 で、候補は沢山あるんだけど、家族の料理計画を崩すことなく喜ばれるものと言ったら、やっぱり、スイーツとかスナック菓子になるんですよ。

 本日は、特に、『ジャガイモを楽しみたい』というテーマを設定してあるので、その中で考えました。

 作るのは、フライドポテト

 ポテトチップスと肩を並べる人気のファストフードスナックだが、考えてみると長いこと作っていない。

 久しぶりに楽しんでみることにした。

 ただ作るだけだと簡単すぎるので、今回は『キタアカリ』と『とうや』を食べ比べてみようと思います。

 スタート!

 ・ジャガイモを洗って皮を剥きます(左がとうや、右がキタアカリ)

 ※とうやの方が丸っこい感じ

 左右が入れ替わりましたが、キタアカリが色白なの分かります?

 ・揚げやすい、食べやすい大きさに切り分けます

 ・同量の薄力粉と片栗粉を塗します(各大さじ2ぐらい)

 ・軽く粉をはたいて準備完了

 ・中温でじっくり揚げましょう

 ・泡が小さくなってきました。もう少し

 ・油を切って、ポリ袋で塩コショウバフバフ

       白っぽいのがキタアカリで

       黄色味が強いのがとうやです

 食べ比べてみると、はっきりと違いが分かります。

 キタアカリは、いわゆる『ホクホク』です。

 これに対して、とうやは『モチモチ』です。

 作る前から、「この料理だったらキタアカリの方が似合うかな?」と思っていたんですけど、いざ作って、食べてみると、甲乙つけがたいですね。

 やっぱり、試してみるものだ。

 先入観だけでは測り切れない食材ごとの魅力というものがある。

 そのことに気付かされました。

 折角こんなにジャガイモがあるんだから、またいろいろ試してみよう。

 ご馳走様でした!


ありがとう!冷凍トビタケ君

2024年08月29日 | キノコ料理

 そもそも人類が『保存食』というものを発明したのは、収穫が見込めない時期や場所でも死なないためだったのではないかと思う。

 寒い地域では冷凍、温暖な地域では塩漬けや乾燥のような方法を使うことにより、食材の劣化を防げる、すなわち命をつなげることに気付いた人類の偉大な知恵の結晶が保存食なのだと思う。

 それがいつしか、目的が変化して、食材の美味しさをいつでも楽しめるためにと保存するようになってきた。

 我が家での最たるものは、『正月料理』

 何も収穫のできない真冬に、これでもか!」というほど美味しい食材が食卓に並ぶ。

 改めて言うけど、これは人間が培ってきた知恵の結晶で、我々は、その恩恵にあずかっているのだ。

 で、我が家でも、季節限定の山の幸を、あの手この手と駆使して保存することにより、1年中楽しんできたんですよ。

 そのうちの冷凍トビタケが、この度、めでたく卒業することになったんです。

 だって、新たな収穫があって、冷凍庫でも、世代交代が行われることになったんですから。

 今回、『冷凍庫46』に加入(何期生か分からない)したのが、

       この子たち(先週分)と

       この子たち(今週分)

 これまで冷凍庫の中で、マタギ家の安心と安全を守ってきてくれたトビタケ君と入れ替わってもらうことになったんです。

 感謝の気持ちを込めて、美味しく料理させてもらおうではありませんか。

 で、考えたんだけど、天ぷらにすることにしました。

 この料理も本邦初公開なので、読み返せば分かる程度にまとめておきたいと思います。

 下ごしらえ・調理の部

 ある程度、解凍が進んだところで下味をつけるところから始まります。

 ・ジップロックに入ったまま醤油と酒各大さじ1ぐらいを入れて1時間ほど待ちました

       衣はいつも通り

 ・冷水+卵黄で200gに、薄力粉110と片栗粉30g

 ・どちらも冷やしておいて、揚げる直前にサッと混ぜます

       トビタケ以外の食材を先に揚げてしまいます

 ※トビタケの下味が油や衣に乗り移るのを避ける

 ・最後に下味のついたトビタケに衣を絡めて

 ・中温で普通に揚げます

       お友達のナス君と一緒

        本日の夕食

 昨夜のトビタケご飯も残っていたので、ちょっと贅沢になってしまったかも。

 一応下味がついているので、天つゆはいらないと思います。

 お好みで、塩をひと振りかけると、味の調整は十分にできます。

 味の方は、さすがに揚げ物なので、香りは殆ど飛んでしまうけれど、逆にトビタケの味と食感をじっくり味わうことができて、美味です。

 先日のトビタケチップス同様に、おかずにもなるけれど、つまみにもなる逸品です。

 ああ、美味しかった!

 冷凍トビタケ君、3年間も待たせてゴメンね。

 でも、3年経っても十分に美味しかったよ。

 ありがとう。

 そして、ご馳走様でした。

 ・・・これにて、3年間のトビタケ物語は一応決着です。

 新たなトビタケ物語、どんな展開になるのか楽しみです。


おつまみにトビタケチップス

2024年08月28日 | キノコ料理

 さて、山の神様からの招きで、またトビタケを戴いてしまいました。

       立派な株です

 これは食べ切れませんね。

 保存でしょう。

 本日調理する分を確保したら、小分けにして冷凍保存しましょう。

       汚れを落としたら真空パックします

 で、確保した分をどうやって食べるかなんだけど、前回のトビタケご飯をちょうど食べ切ったところなので、もう一度作ります。

       このぐらいあれば十分

       前回とほぼほぼ同じ作り方で

       堪能させていただきます

 そしてですね、もう一株。

 これは、おつまみにしましょう。

 その名も、トビタケチップスです。

 作り方は、超簡単!

       トビタケご飯よりも大きめに裂いて

       揚げ油に投入

       泡が大体収まってきたら

 油を切って、ポリ袋バフバフ。

 塩一つまみで味付けするのは、ポテトチップスと同じです。

       はい、出来上がり!

 簡単でしょ。

 これが香ばしくて美味しいんだわ。

 これをポリポリとかじりながら、一杯やるんですね。

 酒でもビールでも美味しくいただけますがな。

 ただし、欠点が一つ。

 それは、あっと言う間になくなってしまうこと。

 これは、美味しいおつまみの宿命かな。

 ま、なくなったら、また作ればいいよね。

 ということで、心置きなく戴きます!


キノコ山に招かれたのかも

2024年08月27日 | キノコ採り

 一昨日、久しぶりにトビタケに出逢うことができた。

 そして、トビタケ料理を堪能させてもらった。

 もしかしたら、この山域の気候が変わったために、もうトビタケに会うこともなくなるかもしれないと思っていただけに、この出逢いには喜びもひとしおだった。

 心の底から満足させてもらった。

 それなのに、身体の中から聲が聞こえてくる。

「もう一度、あの木に行かなくていいの?」

悪魔だか天使だかは分からないけれど、『欲タガリ』の心を十分に揺さぶる囁きだ。

 『あの木』とは、先週、空振りに終わったブナの巨木たち。

 A氏の話だと、先々週にはA氏も当たってみたが、キノコの発生はなかったとのこと。

 いよいよ出なくなってしまったのか、誰かにとられてしまったのか、はたまた、これから出てくるのか。 迷うところだ。

 ラッキーなことに明日は休み。

 行ってみて、この目で確かめれば、答えも出るだろう。

 A氏に電話を入れてみると、実は、氏も気になっていたとのこと。

 同行が決定した。

 ただ、目的地は、ほぼピンポイントなので、ダメだったら、近くのカラマツ林でハナビラタケ探しに切り替えることも決定。

 そんでですね、夜明けの時刻に目的地に着いて、行動開始したのはいいんだけど、

        でええええ!

       なんじゃ!この美しき物体は!!

       こっち側にも出ている!!!

       嬉しい!!!!

 先週訪れたときには、全く気配もなかった。

 勿論、先々週のA氏の時もだ。

 それが、一気にこうなるわけね。

 一応、説明しておくと、『夏キノコ』の成長は、驚くほど速いです。

 幼菌が顔を出し始めたら、悠長に構えていないで、翌日か翌々日に採集に向かうのが鉄則です。

 ただですねえ、全く何もないところから、いつ発生し、成長するのかしないのかっていうのは、全然読めないんですよ。

        二人で山分けにします

 それにしても、ドンピシャでした。

       ああ、森の木々が

       微笑んでいる

       ウバユリが花を終え

       ノコンギク?が代わって咲き始めている

 これだけで十分。

 予備に考えていたハナビラタケ採りなんてしている余裕はありません(トビタケはどんどん変色していく)。

 季節の入れ替わりをわき目に、史上最速の朝仕事を終えて帰路に就く。

 勿論、二人とも大満足。

 ・・・あの囁き声は、山の神様だったのかなあ。

 おかげで、素晴らしいひと時を過せました。

 ありがとう!