山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

年寄りマタギには良い春だけど

2020年04月30日 | 日記
 例によって、昼の休憩時間を使っての散歩です。今日のテーマは何にしようかな?
 そうですね、桜の花は、ほぼ終わりですけど、それ以外の樹木の芽吹きや開花も始まってますから・・・、本日のテーマ決定。

  ≪木々の春探し Part1≫

 天気予報では、「寒気が、どうだこうだ」と言っていた。確かに風は、冷たい北風なんですけど、空が良いです。樹木の名前は、手抜きで省略します。とにかく、「いいね!」と思った画像を並べます。







春爛漫です。この日差しの中で、この景色を見渡し、この風を感じる。・・・至福の一時であります。
 そして、帰り道に通過する「道の駅」へ。

観光案内所は休館中。これは、『密』防止のため、仕方がないわな。

名物の「足湯」も、お湯がありませんでした。これも仕方がない。

ええっ!?これもだめなんですか??
 「人が密集しないように」という理由をつければ、その通りだよね。
 だけど、「学童保育」なんかに押し込められているより、子どもたちには、こっちの方が遙かに健康的なんじゃないか?なんて思うんだけど・・・
 もう少し大きい子どもたちは、インターハイなんかが中止されて、身も心も宙に浮いている(と思う)(もう少し言うと、文化系の華やかな大会も、危ないと思います)。
 ・・・年寄りマタギなんかは、散歩して動植物の変化を楽しめれば結構満足できますよ。でも、子どもたちは違うと思うんだなあ。もっと身体を思いっきり動かして活動したくてウズウズしていると思うんだけどなあ。
 こういうものや、いろんな報道を見聞きすると、子どもたちがかわいそうで仕方なくなります。
 なんとかならないものかね。

下ごしらえさえ済ませれば

2020年04月29日 | 山菜料理
 山菜採りから帰宅したのはいいけれど、本日も早朝というか深夜の出発・行動なので眠い。しかし、本日は夜勤なので、その前にやることをやって、一休みしておきたい。
 まずは、下ごしらえです。今回、自分で自分を褒めたいと思ったのは、欲タガリを少し抑えて、収穫物の品数を少なくしたこと。

今回の収穫物

コゴミの下ごしらえは、少々手間がかかるけれど、それさえ済ませれば、採集者としての責任は半分果たせる。ま、出勤前までには何とかなるんじゃないかな。
 それにしても、コゴミは少々多すぎたかも。調整を開始する。一部を知り合いに配って量を減らす。そうして、

  ≪コゴミのおひたしと冷凍保存≫

 下ごしらえと調理の部
 ・コゴミに纏わり付いていたゴミと茎の鱗片を丁寧に洗い落とす
 ・熱湯に入れて約3分茹でて水にさらす
 ・食べ切る分はタッパーに移動

すごく上質 楽しみです


 ・食べきれない分に食塩をまぶす(コゴミの重量の1%)

 ・真空袋に1食分ずつ入れる

 ・袋内の空気を抜いて封印

 ・冷凍して、刻が来るまでお休みなさい(私も休みます)

 これから、「足の速い」コゴミは、県内各地で次々と場所を変えて旬を迎えます(徐々に高度を上げ、寒冷地へ)。マタギは、他の山菜の成育状況を確認しながらも、コゴミの足取りを追いかけていく予定です。

 『3密』とは全く無縁の山菜採りだから、思い通りに動けるはず。 いよいよ本番ですよ!

 ワクワク!

次の山菜は?

2020年04月28日 | 山菜採り
 山菜採りにも様々な難しさがある。まずは、収穫するかどうかの判断。例えば、

ゼンマイ(オトコゼンマイ)です

ゼンマイは、持ち帰ってからの下処理に最も手間がかかる山菜の一つです。

こちらのゼンマイは出始め

ある程度出そろったタイミングを見計らって採らないと、手間ばかりがかかって大変なことになってしまいます。
したがって君たちは、今回お休みね。
 しかし、

シオデです

『山菜の女王』とか『山のアスパラ』と呼ばれる人気の高い山菜です。たった2本しか出ていませんでしたけれど、持ち帰りました。少しだけでも美味しくいただけます。(調理も簡単!)

イヌドウナ(伸び気味)


採り頃のやつ

若くて食べ頃のうちは、先端の葉が縦に巻いて独特のツンとした姿をしています。この姿を、某山菜研究家は『容姿端麗』と称していました(同感)。これは、食べ頃なので戴いて帰りましょう。ただし、日持ちがあまり良くないので、食べ切れる分だけです。現在、保存方法を研究中。
 で、前回紹介したのが、品質の善し悪し。山に入って旬の山菜が目に入ると、反射的に採りたくなってしまう。それは間違いじゃないんだけど、先に進んだらどう変化するのかが分からないから難しいんですよ。

左が最初の収穫物 だけど・・・

コゴミは、進むにつれて大きくなっていきました。最初に採ったコゴミは、何だったんだ?という反省の念に苛まれます。でも、シドケは、最初に逢った子を置いて先に進んだら、その後、全然出ていませんでした。
 この辺が、野菜と山菜との大きな違いの一つ。そして、難しさかな。
 さて、次回の山菜だ。ゼンマイは確定ね。それから、今、予想しているのが、

コシアブラ(またピンぼけ御免)

そして、これ。

この画像を見て分かる人は、かなり慣れている人だと思います。特徴は、茎に髭が生えていることですかね。
答え合わせは、来週以降かな?

 To be continued!

山菜採りはOKだよね

2020年04月27日 | 山菜採り
 前回の釣りの帰りに下見してきた渓も、そろそろ採り頃になるんじゃないかなと思って出発することにした。
 と、申しますか、山菜の旬って短いんで、「このタイミングで採りに行かないと危ない」という焦燥の念に駆られております。
 巷では、「新型コロナは足が速い」みたいなキャッチコピー(?)が流されています。でも、「山菜の旬は更に早く終わる」のです。14日間なんて言ってられない。種類によって天候によって、2~3日、下手をすると1日で旬をすぎてしまう山菜が少なからずあるのだ。
 その代表が、コゴミです。食べ頃の旬に出逢えるか、刻を逸していないか。ドキドキしながら出掛けてきました。
 同行者は。今回もA氏。目的地は、庄内地域の某河川周辺。海抜150mぐらいの低地です。
 車を駐めて、スパイク靴とウエット靴下に履き替えて出発。本流を渡り、対岸の林中を暫く進む。斜面を登って堰堤を越えると、再び川におりる。すると、

旬のコゴミです

おおっ、食べ頃じゃないの!採る。そして先に進む。すると、

レベルアップ

もちろん、採ります。そして、

更にアップ

ジェジェジェ、これを採らないわけには、いかないでしょう。また採ります。
 ・・・こうしているうちに、なんだか、だんだんと重たくなってきましたよ(欲張りばあさんの世界へ)。
 相棒のA氏は、ほどほどに採っているみたい(大人だねえ)。

『3密』とは真逆の世界です


ああ!春です!!旬に当たってよかった!!!


 ゲームの世界では、敵のキャラクターがだんだんとレベルアップしていき夢中になってしまうことがある。困ったことに、山菜採りの世界でも、今回のように、ゲームと同じような現象が起こり、収穫量が予定していたより多くなってしまうことが多々あるのだ。
 じゃあ、最初の山菜は採らないで、いい物に出逢ったときだけ採ればいいのではないか、と考えたりもするのだが、山菜採りの行程というものは、そんなに甘くない。・・・詳しい事情は、追々と。
 ま、「せっかく山の神様が用意して下さった物を採らないで帰ったらバチが当たる」という考え方を基調に据えて、もう少しの間楽しんでみようと思います。

 この山菜採りという遊び、欲タガリの言い訳としましては、『有要有急の外出』で『3密』を避けた活動なので、許されるんじゃないかな、ということ。したがって、

 To be continued!

OH! サンキュー!!

2020年04月26日 | 日記
 『舌切り雀』の欲張りばあさんは、大きな葛籠(つずら)を選んでひどい目に遭った。欲タガリのマタギは、調子に乗って釣りすぎてしまったために、現在、苦しい思いをしている。なんだか似ているなあ。
 毎日、アジ料理。 アジの怨霊からは、「ちゃんと料理してね。」と言われる一方で、さすがに、家族からも、「このままだとアジまみれになっちゃう。」みたいな発言が聞かれ始めた。なんとか打開策を考えなければならない。少々重い足取りで仕事に出掛ける。
 仕事の方は順調で、ストレスなく終了。 しかし、帰路、家が近づくにつれてだんだんと思い出されてくる。 自身の欲によって生じた重荷がのしかかってくるのだ。 再び重い足取りに戻って帰宅すると、おおお!どうしたことだ!!

空のクーラーボックス

残りの魚を入れていたクーラーボックスが、空になっているではないか。
 妻に聞くと、
「残りのアジ、料理しちゃった。」
と言うではないか。見れば、

揚げて漬けた?

「味が濃いめだけど、おつまみ用。」
だそうだ。摘まんでみると、いけるじゃないの。
 そして、

干物準備中!

冷蔵庫で”ひらき”を乾燥中。
 嬉しいねえ!これなら連続していたアジ定食も、一息つける(贅沢ですかね)。
 背中に背負っていた、大きな葛籠とアジの怨念とが一気に取り払われた感じ。
 ありがとうね、我が妻よ!マタギの葛藤に気付いてくれていたのね!!
 これで、別の料理を楽しめる? また釣りに行ける???
 いずれにしても、サンキューです。

 ・・・しかし、結婚して30年。我が家の魚捌きって、マタギが一人で担ってきたはず。
 もしかして、今までずっと爪を隠してきたって事?
 聞いてみると、
「爪が伸びてきたのよ。」
とのこと。・・・う~ん。
 ま、いいか。



お陰様で、保存食となったアジたちを、『アジまみれ』を忘れた頃に美味しく戴いております。

 これにて、一件落着ですね。海の神様もアジの怨霊も家族も、みんな納得できる結末になりそうです。
 ここまでの紆余曲折で、いろいろと思うことはあるのだが、その辺は、次回以降にまた考えることにしましょう。

 チャンチャン