山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

タケノコ山菜食べ放題!

2023年05月31日 | 山菜料理

 タケノコが欲しいか? タケノコが欲しければ、くれてやる!

 正直な感想は、

「まさか、これほど採れるとは思わなかった。」

という感じ。

       本日のタケノコ

 先週が8㎏で凄いと思ったのに、今週は11kg!

 湯殿山での本格的なタケノコ採りに匹敵する収穫量だ。山の神様と天気の神様が準備してくださった、この巡り会わせに感謝しかありません。

 で、このタケノコをどうするか夫婦で話し合った結果辿り着いたのが、冒頭の言葉。

 喜んでくれる方々に、どんどん振舞ってしまいましょう!ということなのです。

 前回は近くの親戚中心だったんだけど、今回は、遠くの親戚知人にも送ります。

 それでも、まだまだ残るんだから、我が家でもタケノコ料理を堪能しようではありませんか。

 半日がかりでタケノコの下茹でを終わらせたところでランチにします。

 先週採ってきたタケノコの残りと、本日採ってきたウドを組み合わせた山菜蕎麦。

       ウドの香りが加わると、美味しさに深みが出ます

 続いてですね、前々回採ってきた後、ずっと待機してもらっていたコシアブラの出番です。

       すごく生き生きしています

 この生命力と冷蔵庫の威力には感心するばかり。

       やっぱり天ぷらにして戴きました

       本日分のタケノコ

 左から、タケノコ汁と焼きタケノコとタケノコご飯用に使用します。

 作り方は、材料も分量も前回までと同じなので省略します。

       本日の夕食です

 タケノコとコシアブラも美味しいんですけど、

       これも堪らないんだよなあ

 ウドの刺し身です。

 これだけ揃ったら言うことなし。

 山菜ワールドを堪能させていただきました。

 はああ、ありがたき山の恵みよ。

 返す返すも、山の神様、ありがとうございました。


嗚呼、タケノコパラダイス

2023年05月30日 | 山菜採り

 5月にしては本降りの雨が降った2日後、待ちに待ったS川訪問日です。

 約束の午前3時半になる5分前には、同行の二人とも集合完了。気合と期待の大きさが伝わってくる。

 何てったって、前回の大収穫後6日目、途中に雨も降ったんだから『雨後のタケノコ』が、我々を手招きして待っていること疑いなしです。

 阿吽の呼吸で荷物の移動を済ませ、出発。

 昨日は曇天だったが、本日は星空。既に北東の空が白み始めている。

「やっぱり、春はあけぼのだずねえ。」

M氏が感慨深げに語る。

 これから山菜採りの地に向かう戦士には似つかわしくないような発言だが、同感。『山ぎはすこしあかりて』の景色が美しい。そして、先日の黄砂もすっかり落ち着いたようだ。空気が澄み切っている。本当に夜明けが早くなってきたと実感できた。

 途中の林道は、一昨日の雨のせいか、かなりぬかるんでいる。愛車のプリウスには大変申し訳ないのだが、最徐行で悪場を乗り切りながら前進。この地域は、土壌が脆いため、大雨の度に土砂崩れや落石が発生するので、細心の注意が必要になる。なんとか到着。

 そして、目的地に着いたら、またまた阿吽の呼吸で準備開始。

「ワラビ、伸びてるよ。」

「あらら、開いったなあ。」

「コシアブラも、ただの木になってる。」

「タケノコも伸びったな。」

そんな会話を交わしながら身支度。この一帯は、山菜天国なので、車止めの周りにも色々な山菜が出ている。 

 本日の気温は3℃。山の朝は、また早春に逆戻りしたみたいだ。

「霜は降りていねえみたいだな。」

それだけでひと安心だ。芽吹き始めた山菜には、霜が大敵だから。

       谷底のフジの花は満開

       散り始めた花びらが河岸を彩る

 谷底のタケノコ林を当たってみると、6日前は出始めだったのに、既に伸び加減。驚くほど季節の進みが早いことが分かった。

 途中のタケノコ林も似たようなものかもしれない。あまりもたもたしないで、最奥の林をめざそう。

 と、思ったんだけど。

       いいウドです

 この時期になると、高品質なウドが顔を出してくるんです。

       雪渓が小さくなってくるのと並行して

       いいウドが出始めるんだよねえ

       前回、不発に終わったワラビの丘も採り頃

 スピードは上がらず、リュックが重たくなっていくばかり。そして、

       途中のタケノコ林も

       伸び加減だけど美味しそう

 本命の林に着く前に、多分3kgくらいは採れましたね。更に、

       目的の林は

 パラダイスでした。

       途中でハケゴが満杯になり、陣地に荷物を降ろしながら採り続けます

ただ、

       ここには、人以外のライバルもいますね

 この食べ方は、多分、です。

 3人とも鈴を鳴らしながら行動しているから、ここには、もういないはずです。怖いのは、出会い頭。熊さんを驚かせてパニックに陥れないようにすることが、何より大切です。したがって、遠くにいる時から鈴の音を響かせていることで、熊さんにも心の準備ができるようです。おかげさまで、本日もトラブルなく楽しむことが出来ました。

「いやあ、ズッシリ重たくなったね。」

「もうこれ以上(採り続けること)は、危ない。」

「ああ、帰りの登り考えたらダメ。」

お互い、くたびれてるのも分かるが、表情の明るさから満足感が伝わってくる。

「まだ7時か。」

「ここから引き返すと、丁度通勤ラッシュ終わってる頃だ。」

先に進もうと言い出す者はいない。朝の陽ざしが降り始めた渓を、のんびりと帰路に就く。

       谷底のタニウツギも花を咲かせ始めていました

 山の神様、本日もありがとうございました。


雨の休日はクッキングマタギ

2023年05月29日 | 山菜料理

 「どうする?」

「K川は、コシアブラかな。Yは、ワラビが出始め。でも、本番はまだ先。Oは意外と出てないかもしれない。・・・」

「S川の上流という手もあるけど、次の収穫とかぶってしまうよね。」

「うん。」

 A氏との会話である。

 ああでもないこうでもないと、行き先を相談するのだが、話がまとまらない。その2日後に、前回大当たりしたS川再訪が控えているから、こうなってしまうのも仕方がないことだ。

「やっぱり、今回は、やめっぺ。」

「うん。〇日、3時半な。」

 せっかくの休みではあるのだが、結局、アウトドアは諦めた。と言うより、たとえ、出かけて何らかの収穫があったとしても、その2日後に訪れるであろうパラダイスを想像すると、心が躍らないのだ。

 そして当日。目覚めると、日の出時刻を過ぎているのに、どんよりと暗い。路面が濡れているから夜半に雨が降ったのだろう。これは、正解ですかね。天気の神様も、家でおとなしくしていろと言ってるみたいです。

 さて、どうしようかと思って冷蔵庫を見ると、タケノコが、あと2包み。それから、先日山菜を分けてやったYちゃんから、お返しにと届いたイチゴジャムがある。

 これだ!と思って、近所のコンビニに買い出しに出かけたんだけど、目当ての生クリームがない。仕方なく、いろいろな料理に使えそうなプレーンヨーグルトを買ってきた。これで、何かできるでしょう。ちょっと一休み。

 再び目覚めたら、何を作ろうとしていたのか全く思い出せない。これだから、認知症マタギには、困ったもんだ。

 とりあえず、覚えている方のタケノコ料理だけは作っておきましょう。作るのは、

  ≪タケノコと牛肉の煮物≫

 前回のフリットも美味しかったんだけど、やっぱり、ご飯に合うおかずを作らなくてはいけないよね。つまり、和風のタケノコ料理を作りたいんです。

 下ごしらえ・調理の部

 ・糸コン1袋を食べやすい大きさに切って、沸騰したお湯で湯がきます

 ・タケノコの皮を剥いて食べやすい大きさに切り分けます(150g)

 ・牛コマ200gとショウガの千切りを準備して

 ・調味料は、酒醤油各50gに、みりん25g、砂糖30g +顆粒出汁小さじ1ぐらい

 ・まずは糸コンとショウガを炒めて、香りが立ったら

 ・牛肉を入れて色が変わるまで炒めて、と思ったんだけど、底にへばりつくので、水100ml追加

 ・その後、タケノコを入れてから調味料を加えました

 ・鍋の中身をゆすったり煽ったりしながら加熱していき、水分が,あらかた飛んだら

       一丁上がり!

 やっぱりこれっす! 生ハム巻きのフリットもいいけど、田舎者には、田舎の味付けの方が合うのかもしれない。お酒も進むし、牛丼代わりにもなる。もちろん、お弁当に入れても美味しかったです。

 次、行ってみます。

 認知症マタギが買ってきた謎のヨーグルトと、貰ったイチゴジャムを使った料理

 いろいろ考えたんだけど、結果的には、≪いちごヨーグルトムース≫になりました。ササッと行ってみます。

 ・ヨーグルト200gにガムシロップ1個を入れて混ぜておきます

 ・生クリーム100g(結局、後で買ってきた)にグラニュー糖30gを入れて

 ・しっかり9分だて

 ・ヨーグルトと、湯煎しておいた粉ゼラチン3gを加えたら、再度混ぜて

 ・容器に移して、冷蔵庫へ

 30分~1時間である程度固まるんですけど、ここに、

       直接イチゴジャムを乗せるのがお勧め

       冷凍庫で固めてからジャムをかけてもいいけど、手間

       小技を弄しないで器から出したのが右(崩れちゃった)

 どれも美味しいんだけど、『映え』を目指すんなら、左の2つがお勧めかな。ゼラチンの量を増やすと、また違った結果になるかもしれないので、またチャレンジしてみようと思います。

 ああ~、面白かった!

 退屈になるはずだった休日が、冷蔵庫の食材と、マタギの認知症のおかげで充実しました。

 ご馳走様でした!


いい加減夫婦の食材連鎖

2023年05月28日 | 山菜料理

 命溢れる季節、マタギ家の冷蔵庫にも、旬の食材が溢れかえる。

 今溢れているのは、ネマガリタケ。

       とてもじゃないけど食べ切れない

 親類縁者に届けたり取りに来てもらったりしたんだけど、まだ、かなりある。それなのに、3日後には、また採りに行く約束をしているんだから、どんどん消費していくしかない(今回は長期保存しないつもり)。まあ、旬の季節の宿命と言っていいかもしれない。

 ここまで、タケノコご飯にタケノコ汁などにしていただいてきているが、揚げ物にはしていないことに気が付いた。普通に考えれば、天ぷらなのだが、何か別の、おもしろい食べ方はないかなと思って調べてみた。そしたら、見つけてしまったんですね。その名も、

  ≪月山筍の生ハム巻きフリット≫ 

 知る人ぞ知る、『アル・ケッチャーノ』のオーナー、奥田シェフが考案したレシピのようだ。詳しくは説明しないが、地元の食材を生かしたイタリア料理を次々に開発されているカリスマ料理人だ。

 それでは、やってみましょう! って食材が足りないじゃん。「フェンネル」(ハーブの一つ)が重要な役割を果たす料理らしいんだけど、ない。仕方がないので「ディル」(これもハーブ)で代用して作ってみることにしました。

 下ごしらえ・調理の部

 ・茹でておいたタケノコの皮を剥いて、根元の固い部分を切り離します

 ・タケノコの大きさに合わせて生ハムを下半分に巻き付けます

 ・ここに、薄力粉をまぶして、冷蔵庫で待機

 ・ディル(初使用)を適当な長さに切り分けておきます

 ・氷水300mlに塩3gを溶かし

 ・薄力粉300mlを入れて、ディルも混ぜたら、タケノコをくぐらせて揚げます

       こんな感じに仕上がりました

       本日の夕食へ

 実はこの日、妻たちは餃子を作っていたんです。それにタケノコ汁でしょ。ここに『月山筍の生ハム巻きフリット』を並べたらどうなるのかドキドキしていたんですけど・・・。

 ごめんなさい。

 この食卓では、少々浮いた存在になってしまいました。

 この料理は、白ワインを脇に置いて、時折口に含みながら味わう、コース料理の一品です。オードブルとして使うか、メインディッシュに添えるかってところでしょうか。美味しいことは美味しいんだけど、ご飯とみそ汁にはちょっと、という感じ。残りは翌日、一品料理として楽しませてもらいました。

 さて、話が長くなってしまったんですけど、この続きが本日のメインエピソードになります。チャチャッとまとめておきます。

       妻が作った餃子の具が余った

 マタギが作ったフリットの生地も余った。

 じゃあ、これを組み合わせて、もう一品作ってみましょう!作るのは、

   ≪蒸し餃子饅頭≫

 ・フリットで残った衣にドライイースト少々と強力粉・薄力粉を足して、ある程度固めました

 ※打ち粉を敷けば、何とか切ったり伸ばしたりできるレベルです

 ・餃子の具に合わせて生地も切り分けて伸ばしたら

 ・オイスターソースで味を整えた餃子の具を乗せて包みます

 ・蒸し器に並べて15分(強火1分、蓋に隙間を開けて弱火14分)

       はい、出来上がり!(十数個できました)

       朝食用の飲茶です

 昨夜、余らせてしまったタケノコのフリットとともに戴きました。美味しかったです。

 今回の料理は、とても美味しかったのは良かったんだけど、これは、夫婦ともに材料を余らせてしまった結果できた偶然の産物です。余らせてしまったことが、新たな楽しみと喜びとを生み出したことになります。ありがたいことです。

 いい加減に暮らしている夫婦に乾杯!ってところかな?


レンチンオニオンの朝

2023年05月27日 | 日記とレシピ

 「おはようございまあす!」

んんん?朝っぱらから響くこの声は・・・。玄関に行ってみると、やっぱり。向かいのM氏でした。

「これよ、今、畑から採ってきたの。食ってけろ。」

       新タマネギです

「いやあ、いい薫りするにゃあ。」

「うん。ただよ、中心のとこ固いから、ちょっと気を付けて食ってけろな。」

「なんだって、ありがと様。」

「ところで、次、いつ行く?」

「〇曜日でどうだ?」

「〇曜日な。OK!また、よろしく!」

M氏は、嵐のようにやってきて、嵐のように去っていく。これで、次回タケノコ採りの日程調整も済んでしまった。

 それにしても、いい薫りだ。さっそく食べてしまいましょう。

 実は、昨日の朝もタマネギ料理を戴いているんですけど、美味しい季節に美味しいものを戴けるのは、天の恵みってもんだ。何回でも戴きますよ。

 この日記は、備忘録も兼ねてますので、昨日の分と本日の分とをまとめて記録しておこうと思います。

 昨日の部≪オニオングラタンスープもどき≫

 調理の部

 ・タマネギ1/2個をくし切りにします

 ・水1カップに鶏がらスープの素を入れて煮ます

 ・透明感が出てきたら、塩で味を整えておきます

 ・先日のバゲットの残りを食べやすい大きさに切って、スープ皿に並べたら、スープを回しかけて

 ・とろけるチーズを好きなだけ乗せてレンチン

 かなり美味しいです。

 この日は、これを食べたら競技会の審判に出かけました。

 そして、新タマネギが届いたのが、その翌日となる今日。今日の部いってみます

 これは、≪タマネギのバター醤油蒸し≫にしましょう。

 ・軽く洗ったら、タマネギの上下を切り落として

 ・それぞれを横から2等分にします(なってないけどOK)

 ・調味料が染み込みやすいように切れ目を入れて

 ・バターを適量乗せたら

 ・ラップをかけて、600w7分のレンチン

 ・出来上がったものを盛り分けて醤油を回しかけます

 ※2個を裏返しに、2個をそのまま盛ったんだけど、裏返さない方が良かったみたいです

       本日の朝ごはんです

 一昨日の収穫の余波が多分に残っているので、かなり贅沢かもしれません。もちろん、

 ほっぺたが落ちる美味しさ!

 M氏、そして、山の神様、ありがとうございます。

 また、4日後もよろしくお願いします。