おじさんの霊
信次先生が生存の時は、それに合わせたように色々な霊友が出てきました。
取り分け霊断預言者と言われる女性は確かに霊感があり、
ある日、私に向かって「先生お兄さんと思いますが、後ろに来ていますよ!」
彼女に言わせると「あまり良い所にはいない、寒くなり鳥肌が立ってきました!」
と言ってその腕を見せた。私は「私の兄は今鹿児島大学を出て豊橋に居ます。まだ生きています!」
と言って笑いました。彼女は「おかしいですね~お兄さんのようにみえますけどね~」と言って首を傾げた。
わたしは、しかし兄は死んでいないけど、あまり年が離れていない叔父がいたことを思い出しゾッとした。
叔父は35歳くらいに謎の焼死をしている。当時田舎で叔父は母屋の近くに独居していた。
兄が親戚とテニスをして骨折をし入院したので、母は私を置いて親戚に行っていた。
正月前で田舎の大きな家で一人でいるのも寂しく、私も親戚で寝泊まりすることにした。
その数日後、彼の住んでいる家が火事となり彼はその中で焼死した。
自殺はあり得ないが、当時お米のお金が100万ほどあったと思われ、強盗も疑われ警察がかなり調べたが、
真相は分からず事故死という事になった。
しかし強盗に遭い死んだのならば当然浮かばれず、当時あの世に目覚め霊媒体質になっていた私を頼り、
憑依してくる可能性は十分ある。
今から思えば霊断預言者に彼がなぜ死んだかを聞けばよかったが、暗い顔になった私を見て彼女はもう話を止めた。
父は13人兄弟の長男で13番目のこの叔父は、
長女の息子すなわち甥よりかなり若かった。
したがって長男の子の私にも年齢が近かったので、霊断預言者が私の兄と間違えたのは確かと思われた。
彼女の見ていたのは私の焼死した若い叔父なのである。
霊断預言者睡魔にやられる
三大魔の一つ、睡魔これは急に来る眠気あるいはあらぬ時に来る眠気という事であるが、本来は宗教用語である。
これは元来どいうう事かというと、釈迦が法を説くときに魔のついた人が心理を悟り、
憑依できなくなるのを恐れ強制的に、法を聞かせないように眠らせてしまう事である。
当時高橋信次先生の講演の時でも、多くの人は熱心に聞いていたが眠りこける人が続出した。
当時久しぶりに会った彼女に東京で講演会に行ったかどうか聞くと、
講演会に入ったが初めから終わりまで寝てしまったとのことであった。
一般的に巫女や霊媒者は色々な霊が出たり入ったり忙しい。
彼女は器が大きいので天使が入ればよいが、油断すると現在の心の状態で大悪魔に入られ豹変し、
とんでもない事になることがある。多くの新興宗教の教祖ははじめは良いが教団が大きくなり、
自信過剰になると悪魔が入り名誉や女やお金が好きになっていくのである。
光強ければ陰また強し
問題なのは悪魔も霊的能力が強く、人の心を読んだり未来の悪い事の予言はすることが出来るのである。
これで一般人は恐れおののき、信者となり寄付したり教団に尽くすことになるのである。
すなわち新興宗教が一つ出来上がるのである。
教祖ははじめは良いのですが、自信過剰となりだんだんと大悪魔に憑依され、
人々を誤った方向に導いてしまうのである。
霊能力があるからと言って、その人が人格的に優れている、悟っているという事ではない。
霊媒能力が高いという事で、すごくセルフコントロールを要求されるのである。
光が強ければその影も当然強くなる。油断すると大きな罪を犯すことになるのである。
大悪魔に憑依されないコツは「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という分けである。
信次先生の講演の時もこのような人たちが多く来て、壇上に信次先生に引っ張り出されて大悪魔が引っ張り出されていた。
しかし除霊されても、正法を忘れると元の木阿弥にあるのである。
あえて言えないが信次先生の正法をパクリ教祖となった人も数多い。
後日彼女が外来に静脈注射に来た時に、
薬剤を入れながら私は心の中で彼女に「神から貰った大きな能力で自信過剰にならず法が説いていけますように」と祈った。
彼女はそれが聞こえたかのように私の顔を見て微笑した。
それから私は九州に帰省しもう彼女とは会うことがなかった。
慈悲魔に続く・・・
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