河童アオミドロの断捨離世界図鑑

ザスドラス博士の弟子の河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

サイクリング・ブギ

2009年10月19日 | 静かな日常編
どうせ自転車も運ぶことだし
神戸から明石まで無謀なサイクリングに行く
ついでに何か荷物を持って行こうと
背中にスキャナをかつぐ

2号線というのは鉄道と並行しているので
ヘタレた場合は自転車を折りたたんで電車で行けば良い

塩屋あたりで限界に近づく
坂道でママチャリのおばさんに抜かれる
西日で目がくらみ、向かい風にズラが飛ぶ
おかしくもないのにヒザが笑う
スキャナの重さで肩が痛い
2時間程かかったので時速10kmか

今日の教訓

スキャナーは意外に重たい
タイヤの小さい自転車は道路のでこぼこを越えるのがしんどい
ホイールベースの短い自転車はまっすぐ走らない
高齢者用の小型電動自動車(カート)?のほうが楽で速いかもしれん


シトロエン加速する

2009年10月18日 | 静かな日常編
「結局、ドンブリアン流星もあまり見えなかったなあ」

「見えただけでも幸福だよ。
じゃあ、懐かしのフォーク集でもかけて帰るとするか」

♪イムジン川水清く~♪

「これ知ってるよ。パッチギの曲だろ」

「おまえは未来人か、パッチギと沢尻エリカが登場するのはまだ未来だぜ」

「シトロエンって下りは速いっていってたよな
何キロくらい出るんだい」

「そうだな、次の直線でヘアピンまでブレーキをかけなければ
時速200kmは出るよ」

「じゃあ試してみてよ」

「でもブレーキかけないとそのまま谷底だぜ
じゃあ、行くよ」

ひゅるひゅるひゅる
エンジンを切ったシトロエンは加速していった

「うわーーーーーー」

車はガードレールを越え宙に飛んだ
カーステレオは2曲目を流していた

♪おらは死んじまっただ~♪
♪天国良いとこ一度はおいで、酒はうまいしねえちゃんはきれいだ♪

中空に白髪の老人が現れた

「なあおまえまだそんなことばっかりやってるんでっか
ほなら出てゆけ~」

気が付いた時、シトロエンは崖の直前で止まっていた

「ふうーーーーーびっくりした」

「なんか時間が止まったみたいだったな」

夜明けの光にふもとの景色が浮かびあがってきた

「あれ、淡路島まで大きな橋が出来てるよ
それに異人館がだいぶ減ってるし」

「俺たちタイムワープしたみたいだぜ」

「運よく命拾いしたみたいだね」

「じゃあ、運が続くまでこの未来を生きてみるとするか」

ぶるぶるん

エンジンのかかったシトロエンはゆっくりと坂を下っていった


インドかと思っていたらネパールだった

2009年10月15日 | 静かな日常編
車がインドの音楽をかけて走っている
この谷のような地形はバリのウブドに似ている
崖の下マンションの斜め向かいに「モモ」という文字が見える
まさかモモってネパール餃子?
こんな場所でネパールレストラン営業するやつがおるのか
近づいてみると
「インド・ネパールレストラン陽気で気さくなネパール人スタッフと一緒に働きませんか?長期で毎週土日入れる方or毎週土曜入れる方1日3回まで食事付き現地民族衣装支給(女性の方)」
1日3回の食事付き、これしかない、仕事せずに食事だけもらえないだろうか

サンヨー電車はインドの電車か

2009年10月15日 | 静かな日常編
普通電車が30分も来ない。アナウンス無し。掲示板に表示無し、駅員の姿無し。その間に特急は2本も来る。普通なら「普通が30分遅れているので特急に乗ってください」とかアナウンスすると思うのだが・・・
そのわりに運賃高い、運転間隔長い、接続悪い、電車古い。
30分遅れてアナウンス無しで発車するとはインドの列車のようである。
インドは2時間遅れとかも普通のようだが・・・
JRを使って徒歩20分のほうが結果的に速いのか
大阪~姫路にリニアモーターカーを通すべきだ
といっても途中に停車駅が無ければもっと不便になるかも

星座のジグソーパズル

2009年10月13日 | 静かな日常編
「結局、人生っていうのは完成しないジグソーパズルを
70年とか80年かけて作ってるようなもんだな」

楠山が寝袋にくるまったままつぶやく

「絶対完成しないんだけれど、何十年か経つと、おぼろげに全体が見えてくる
そのピースの一つ一つが君であったり、このドンブリアン流星であったり
コーヒーの香りであったり、今日の記憶なんだと思うよ」

「今日はえらく哲学的なんだな」

「そりゃ24歳ともなれば疲れることも多いさ」

「年寄りみたいな事を言うなあ」

「今日の記憶だってそうだよ。何十年も経って、僕らが本物の老人になったとき
たぶん、みんな忘れてるよ
君がどんなしゃべり方をしていたかとか、話した内容もね」

「人生のピースって何万個もあるのかなあ」

「何万個、何億個だろうけれど、たぶん重要なのは何個かだけだと思うよ
星座だってそうだろ、何個かの星を結んだだけで白鳥ができたり、サソリができたりする。
人生っていうのは星座の形を見つけるみたいなもんさ」

「しゃべってばかりいないで、ちゃんと上を見てろよ
いま1個光ったぜ」



あれから僕たちは

2009年10月12日 | 静かな日常編
引越しついでになるべくデジタル化して荷物を減らすことにする
カセットとMDはMP3にする
写真はJPGにする

古い写真を見たりやカセットを聴いていると
なつかしいというか赤面しそうというか
まるでニュースゼロの小林麻央のしゃべり方のように
妙に背中がくすぐったい

しかし本当に過去という時間は存在したのだろうか
あの頃の未来に僕らは立っているのかな
窓をそっと開けてみる、いつのまにか、冬の風のにおいがした

崖の下のベム

2009年10月11日 | 静かな日常編
昼なお暗い南向きのマンションの部屋に入る
温水器のパネルを取付なおす
このサビつきぐあいはまるでスターウォーズの宇宙船のようだ
クモの巣をかきわけながら
窓をそっと開けてみる。冬の風のにおいがした。
彼岸花の咲き乱れる雑木林からキキキキキー、と不吉な鳥の声がする

1階は店舗になっているが風水的に良くないのか
長い間新しい店が入っていないようだ
ディスプレイのロープが風に揺れていた
壁をはう蛇のように見えた

店舗の横には大きなガレージがある
今日はシャッターが開いている
おみこしのようなものが見える
祭りの準備か
かなり奥行きがあり、たくさんの車が入れてある
よく見ると、全部、「霊柩車」であった
霊柩車のレンタカーであろうか

崖の北側にある暗く湿った古いマンション
無人の店舗
霊柩車置き場

次の展開が見えてきそうである

明石コートダジュール計画 その4

2009年10月10日 | 静かな日常編
お湯が出ない

管理会社に電話すると3分後に人が来た
速すぎる、隣に住んでいるのか

「水は出てますか」

「はい」

いきなり排水バルブを開ける

「わっ水出てるじゃないですか」

「だから、さっき水は出てると・・・」

「あとから雑巾持ってきます」

給水バルブを開けようとする

「固いな、すごく固い」

「もう開いているから、それ以上回らないんじゃ・・・」

「このての(怪しい人が住む)マンションは元の配線が切って
あることが多いんですよ、この前も、入居した人が
電気をさわれる人だったらしくて勝手に配線して
関電が配線を切りにきたんですよ
いや、この部屋のことじゃないですよ」

まずい、ラジオペンチとニッパーとテスターとハンダごてが出してある

「この温水器古いからなあ、家主がこのビル中古で買ったんですよ
その前から有ったやつだからなあ」

「そそそんなに古い・・・」

「じゃあ、関電に確認してください
パネルがちょっとずれてるけど、まあいいか
じゃ帰ります」

「片側がはまってないような・・・1センチくらい隙間があるような・・・」

「自分で配線するとすぐ切りにきますよ
この部屋のことじゃないですけど」

深夜電力盗電計画がバレたかもしれん

明石コートダジュール計画 その3

2009年10月09日 | 静かな日常編
明石コートダジュール計画 その3

引越し先は丘の上にあるので理論的には南側の窓から淡路島と海と橋が
見えるはずであった

「3階の部屋は改装がいつ終わるかわかりません。
2階の部屋ならさらにお安くなりますよ」

「安いのに弱いんですよ」

確かに丘の上にあるが頂上を越えた裏側であった
3階部分だけが頂上から上に出ている高さにあり
2階以下は窓を開ければ崖のコンクリート壁が見える絶景である
前回の台風で水没とか埋没はしていないので、まあいいか

しかしバンコクの安い部屋でも月15000円もするのに
日本国内で「マンション」と名が付いて月2万円台とはすごい

「すごい」というのは良い意味か悪い意味か不明である