温風茶館(おんぷうちゃかん)

好きなことを温かく語ろう。おひとりさま茶話会気分のいよいよ還暦ブログ。

大河内山荘

2013-11-27 17:23:13 | Weblog
今朝のNHK「おはよう日本」で、嵐山の大河内山荘から
紅葉中継があった。

「大河内山荘」とは百人一首で有名な小倉山に
大河内伝次郎が30年かけて作った別荘で、
いまは国の文化財に指定されている回遊式の日本庭園である。
今月の8日に保津川下りと嵯峨野散策をしたとき、
入園料1000円するけど、お抹茶付きやし、空いてそうやし、入ってみよか、
ということで、お庭を拝見してきた。


こちらはお茶席でいただいたお茶。歩き回ったあとなので一層美味しかった。

別荘とはいっても、住まいはほんの簡素な庵で、
あとは広大な庭に茶室や見晴らし台がぽつぽつある程度。
30代で造園しはじめたとは思えない渋い造りで、
そうとう老成した感性の人だったんだろうなと感じた。
庭の奥には持仏堂があり、これは大河内が若干27歳のときに
建立したものだそうだ。人生達観している。

私はそのときの大河内より20以上も年取ってるけど、
いまだへろへろにたるんだ人生ですよと同行のR女史に言うと、
そういえば携帯の待ち受けがバージョンアップしてましたねと、不意に言われた。

彼女は、私が「中丸くん大好き」というのを今の職場で打ち明けている
唯一の人で、私が携帯の写真を新調してへろへろ喜んでいるのを
すかさず見ていたようだ。
さればということで、ファッション雑誌を接写した写真を改めて見せると、
「あ、なんだか凛々しくなりましたね。」と。
さらに「将来が楽しみですね。」と言ってくれた。

そうなのだ。中丸くんは、大河内伝次郎のような押し出しの強さはないが、
たとえば30年後、笠智衆のようなたたずまいの人に
なっていそうな気がする。(せりふの単調さも似ている?)

それを見届けるまで持仏堂には籠もれない、雑念だらけのわが人生なのである。
コメント
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