「ZIP」の山口くんから中丸くんへ
ハロウィンでどんな仮装がしたいか?の質問に、
コスプレはあんまり好きじゃないんで、まわりがどんなにコスプレをしても
私服でありたい。と回答。
自分を貫いた姿勢が気持ちよい。
281回目の「まじっすか」はアートを極めるシリーズの第3弾。
ひとつめはマスキングテープを貼り重ねるアート。
絵の上に手でちぎったマスキングテープを貼っていく、千代紙で作る「ちぎり絵」の
現代版といったところか。
なんでもマスキングテープには900種類ぐらい色や絵柄があるそうだから、
それらを組み合われば無限の表現ができそうだ。
基本練習のあと、いきなり「モナリザ」という難しい課題を出された中丸くんは、
画を描くのは好きだけど人の顔は苦手。と弱気ながらも
原画をトレースして下絵を作り、切り貼りを始める。
苦手という「顔」は、目の下にちょっと黄色を差して明るい色味に。
背景はピンクやブルーで、本来のモナリザとはまるで雰囲気の違う
ポップアートのような作品が仕上がる。
服の裾に『日曜日』と貼ってあるのがアクセントになってて面白い。
片瀬さんが完成品を見るなり「ほしい!飾りたい」と言っていたけど
目と眉のくっきりした絵は確かにモナリザより片瀬さんに似ている。
ふたつめのアートは切り絵と折り紙を融合させた「立体切り絵」。
見本の折り鶴は、羽が薔薇の模様でなんとも繊細。こんな切り絵初めて見た。
今回シューイチ用に先生が作ってくれた型紙は、おもてが黄色でうらが臙脂色。
折り鶴の羽の部分のいちょうともみじを切り抜くと
抜いたところに裏地の朱が見えて秋らしい色合いになる。
中丸くんは黙々とカッターを動かし、2ミリ幅の線を残していちょうを切り抜き、
いちょうと組み合わせたシューイチ君の目や文字を上手に抜き、
細かい作業で目が痛くなりつつ90分。
先生はもちろん本人も満足の、情緒ある鶴を完成させた。
切り絵はもとより、鶴の折り方も美しかった。
これは絶対中丸くんの得意かつ好きな分野だと思う。
片瀬さんは、折り鶴もほしいと言っていたから、両方もらったのだろうか。
司会者の特権なんだか知らないが、ほしいほしいと持って帰られるのはいささか気に障る。
こんなことを言う自分のひがみ根性が我ながら情けないが、
「ほしい」という発言には、その人の感情や欲望が入る。
それが視聴者を不安にさせ、不穏にさせる。
単に良い作品だからほしいのか、中丸くんの作ったものがほしいのか、どういう了見なのか。
こんな見苦しいことを思うのは私だけなのか。
作品の散逸を防げる点ではとても良いことなのだけど、それでも
特定の人がほしいからと持って帰るのは釈然としない。
いっそ片瀬さんを管理責任者と決めてくれれば、あれこれ悩まずお任せできる。
理想は番組で保管することだと思うんだけど、置く場所ないのかしら。