二鶴工芸です。
一昨日、桂離宮を拝観した時に見つけた関守石です。
以下が関守石の詳細です。
関守石とは、茶庭や露地の飛び石や延段の岐路に据えられる石で、蕨縄やシュロ縄で十文字に結んである小石のことです。
茶道の作法において、この石が置かれた場合、「これより中に入ることは遠慮されたし」の意味があり、これから先、客の出入りを遠慮してもらうための印として関守の役をもたせたためにこの名があります。
関守石の形式としては、径10~15cmぐらいの比較的底の安定の良い小石に、シュロ縄か蕨縄でにぎりをつけて持ち運びできるようにしたものが使用されるのが一般的なようです。
その簡素で優れたデザイン性に加え、その用途に応じ、必要な時に、必要な場所に配置することができるのが優れた点でもあります。
止め石、留め石、関石(せきいし)、極石(きめいし)、踏止石(ふみとめいし)とも呼ばれます。
この関守石に金箔を貼った職人仲間がいます。
仏具箔押しの藤澤典史氏です。
同じ箔を扱う職人ですが遊びこころがあり、素材としてチョイスしたセンスが何よりもいい。