二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

下絵

2016年02月04日 | 日記

二鶴工芸です。
普段は友禅染が仕上がった後に加工をしますが、たまに無地染に金彩だけで紋様を加工する場合があります。
その時に下絵が写る薄い地色の場合は問題無いのですが濃い地色、特に黒とかは下から電気をあてて映したところで見えません。
そういう場合は色々選択肢があるのですが、画像のように紋様を渋紙またはロールテープに彫って型染のように”あたり”といって紋様の形がわかるように軽く色付け加工します。
その後マスキングテープを貼ってあたりの通りに加工、或いはマスキングテープの上にあたりの色付けしてから加工する方法。
はじめから濃い地色に加工するのが決まっているのであれば白生地の段階で先に紋様を”あたり”をする場合もあります。