二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

懐かしい写真

2017年06月03日 | 日記

二鶴工芸です。
昔の資料を探していたら懐かしい写真を見つけました。
金唐革をモチーフにした帯です。
太鼓と腹の画像です。
全て金箔を使って加工しています。
見た目革っぽく見えますが、革ではありません。
革ちゃうの!?て言われるたびにほくそ笑んでいました。
それくらいの完成度だったようで。
金箔と言えば煌びやかなイメージがありますが、この作品も箔を貼った状態では艶がありピカピカです。
その状態から手を加えることにより、こんな雰囲気も出せます。
金・銀・焼き箔・色箔等ありますが、箔という素材を上手く使うことによって様々な表現方法ができます。

この帯はH11年 第26回 京都府工芸産業技術コンクールで入選したものです。
前年にも入選していて、今は亡き師匠も受賞したこのコンペで入選しただけでも大喜びしたのを思い出しました。