二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

螺鈿の加工

2018年11月20日 | 日記

二鶴工芸です。
京都清水茶碗坂のArts安木さんに納品していた螺鈿入りのガラス皿の在庫が無くなってきたということで、納品用に制作。
この後ガラス皿に仕立てます。
螺鈿を入れてくださいというご要望なので金彩+部分的に入れています。
螺鈿を使ったガラス皿は現在納品しているのはArts安木さんのみです。
基本的に螺鈿作家ではないのでメインにはしないつもりですが、存在感が違うので箔が負けてしまいます(>_<)
そういうことを頭に入れてバランスを考えないと。
また螺鈿を使うと漆工芸ぽくならないように気を付けます。
あくまでも金彩工芸の技術、世界観をいかしながら加工しないと意味がありません。
どうしても黒地に金・螺鈿になると漆工芸寄りになってしまいます。
いかに「らしさ」を表現するか。
丸皿になりますが、端の方は余分に加工しているので、実際はもう少し小さくなります。
Arts安木:http://arts-yasuki.com/